○国会法第69条
内閣は、国会において内閣総理大臣その他の国務大臣を補佐するため、両議院の議長の承認を得て、人事院総裁、内閣法制局長官、公正取引委員会委員長、原子力規制委員会委員長及び公害等調整委員会委員長を政府特別補佐人として議院の会議又は委員会に出席させることができる。
国会審議の活性化及び政治主導の政策決定システムの確立に関する法律(平成11年法律第116号)により、国会法の一部が改正され、政府委員制度が廃止されたこと、政府参考人制度ができたことを前回のブログで紹介しました。
議院の会議(本会議)又は委員会における政府への質疑に対しては、政策決定の権限と責任を有する大臣等の政治家が答弁することが原則となったのですが、政府から独立性の高い機関については、内閣総理大臣その他の国務大臣を補佐するために、両議院の議長の承認を得て、政府特別補佐人として、議院の会議等に出席し、発言できる規定が改正後も設けられたのです。
ちなみに、上記のうち、原子力規制委員会委員長については、原子力規制委員会設置法(平成24年法律第47号)附則第7条によって追加されたものです。
では、実際にどの程度、政府特別補佐人が議院の会議(本会議)で発言を行っているのかを調べてみました。
調べてみようかな・・と思ったきっかけは、最近の参議院本会議で、政府特別補佐人が答弁する場面があり、珍しいなぁ、と思ったからです。
○政府特別補佐人の本会議答弁状況
平成14年4月9日 衆・本会議 公正取引委員会委員長
平成14年4月22日 参・本会議 公正取引委員会委員長
平成15年3月14日 参・本会議 内閣法制局長官
平成18年12月6日 参・本会議 内閣法制局長官
平成19年3月9日 参・本会議 内閣法制局長官
平成19年5月23日 参・本会議 内閣法制局長官
平成19年10月5日 参・本会議 内閣法制局長官
平成21年5月13日 参・本会議 公正取引委員会委員長
平成24年6月1日 衆・本会議 人事院総裁
平成26年3月28日 参・本会議 原子力規制委員会委員長
平成27年5月22日 参・本会議 公正取引委員会委員長
時系列に並べてみると、なかなか興味深い傾向が見て取れます。これまで両議院の本会議で政府特別補佐人が答弁しているのは、11回ですが、うち9回が参議院での答弁だからです。
5月22日の参議院本会議(緊張するでしょうね・・公取委員長の本会議登壇は6年ぶりでした)
内閣は、国会において内閣総理大臣その他の国務大臣を補佐するため、両議院の議長の承認を得て、人事院総裁、内閣法制局長官、公正取引委員会委員長、原子力規制委員会委員長及び公害等調整委員会委員長を政府特別補佐人として議院の会議又は委員会に出席させることができる。
国会審議の活性化及び政治主導の政策決定システムの確立に関する法律(平成11年法律第116号)により、国会法の一部が改正され、政府委員制度が廃止されたこと、政府参考人制度ができたことを前回のブログで紹介しました。
議院の会議(本会議)又は委員会における政府への質疑に対しては、政策決定の権限と責任を有する大臣等の政治家が答弁することが原則となったのですが、政府から独立性の高い機関については、内閣総理大臣その他の国務大臣を補佐するために、両議院の議長の承認を得て、政府特別補佐人として、議院の会議等に出席し、発言できる規定が改正後も設けられたのです。
ちなみに、上記のうち、原子力規制委員会委員長については、原子力規制委員会設置法(平成24年法律第47号)附則第7条によって追加されたものです。
では、実際にどの程度、政府特別補佐人が議院の会議(本会議)で発言を行っているのかを調べてみました。
調べてみようかな・・と思ったきっかけは、最近の参議院本会議で、政府特別補佐人が答弁する場面があり、珍しいなぁ、と思ったからです。
○政府特別補佐人の本会議答弁状況
平成14年4月9日 衆・本会議 公正取引委員会委員長
平成14年4月22日 参・本会議 公正取引委員会委員長
平成15年3月14日 参・本会議 内閣法制局長官
平成18年12月6日 参・本会議 内閣法制局長官
平成19年3月9日 参・本会議 内閣法制局長官
平成19年5月23日 参・本会議 内閣法制局長官
平成19年10月5日 参・本会議 内閣法制局長官
平成21年5月13日 参・本会議 公正取引委員会委員長
平成24年6月1日 衆・本会議 人事院総裁
平成26年3月28日 参・本会議 原子力規制委員会委員長
平成27年5月22日 参・本会議 公正取引委員会委員長
時系列に並べてみると、なかなか興味深い傾向が見て取れます。これまで両議院の本会議で政府特別補佐人が答弁しているのは、11回ですが、うち9回が参議院での答弁だからです。
5月22日の参議院本会議(緊張するでしょうね・・公取委員長の本会議登壇は6年ぶりでした)