議会雑感

国会のルールや決まりごとなど、議会人が備忘録を兼ねて記します。

衆参のちょっとした違い(本会議場)

2018-08-13 | 国会雑学
久々に、「衆参のちょっとした違い」シリーズです。

本シリーズの初回が、「本会議場の議席とその配置」だったことから、初心に立ち返って、衆参の議場の違いについて、ちょっとした雑学を含めて紹介します。

まず、衆参の本会議場は、こんな感じです。
     
            衆議院議場
     
            参議院議場

衆参の本会議場で最も大きな違いは、天皇陛下がお座りになる御席があるかないかです。参議院では、天皇陛下をお迎えして開会式を行うため、議長席の後方に御席があります。 衆議院では議長席上部に天皇陛下の御傍聴席がありますが、参議院では議場後方にあります。
   
   

他にも紹介したい衆参の議場の違いはあるのですが、今回は、この違いだけ紹介します。

なお、参議院本会議場を参観する3階には、通常の傍聴席の他に、御傍聴席、外交官席、衆議院議員席、前議員席、第一公務員席、第二公務員席、皇族席、貴賓席、記者席があります。

御傍聴席は天皇・皇后両陛下の席ですが、今まで利用されたことはありません。

参議院議場の皇族席は、天皇・皇后両陛下以外の皇族が利用になられますが、これまでの利用は2回だけです。

昭和28年2月2日 皇太子殿下(今上天皇)衆議院も同日
昭和61年1月30日 徳仁親王殿下(現皇太子殿下)

貴賓席は、これまでノーベル賞受賞者が利用していますが、これまで4回だけです。

昭和41年1月18日 朝永振一郎理学博士(衆議院:昭和40年12月25日)
昭和44年1月27日 川端康成文学博士(衆議院:同日)
昭和49年3月30日 江崎玲於奈理学博士(衆議院:昭和49年3月29日)
昭和57年1月25日 福井謙一工学博士(衆議院:同日)

[衆参のちょっとした違いシリーズ]

衆参のちょっとした違い(本会議場の議席数とその配置)」 平成27年4月4日
衆参のちょっとした違い(本会議の出欠)」 平成27年4月5日
衆参のちょっとした違い(記名投票とは-その2)」 平成27年4月15日
衆参のちょっとした違い(総理入り委員会質疑の風景)」 平成27年6月17日
衆参のちょっとした違い(本会議-その1)」 平成27年8月16日
衆参のちょっとした違い(本会議-その2)」 平成27年8月17日
衆参のちょっとした違い(本会議-その3)」 平成27年8月18日
衆参のちょっとした違い(先例冊子等の呼称)」 平成28年2月28日
衆参のちょっとした違い(常任委員会の名称)」 平成28年3月14日
衆参のちょっとした違い(常任委員会の所管)」 平成28年3月16日
衆参のちょっとした違い(議院運営委員会-その1)」 平成28年4月10日
衆参のちょっとした違い(議院運営委員会-その2)」 平成28年4月11日
衆参のちょっとした違い(傍聴規則-その1)」 平成28年4月28日
衆参のちょっとした違い(傍聴規則-その2)」 平成28年4月30日
衆参のちょっとした違い-国会事務局の定員」 平成28年6月24日
衆参のちょっとした違い(閉会中審査・継続審査-その1)」 平成28年6月26日
衆参のちょっとした違い(閉会中審査・継続審査-その2)」 平成28年6月28日
衆参のちょっとした違い(VODの公開期間)」 平成29年1月26日
衆参のちょっとした違い(特別委員会の設置-その1)」 平成29年7月12日
衆参のちょっとした違い(特別委員会の設置-その2)」 平成29年7月13日
衆参のちょっとした違い(特別委員会の設置-その3)」 平成29年7月14日

18歳の夏

2018-08-08 | 雑感
18歳の夏、何をしていたのだろうかと、ここ1ヶ月、よく思い出す。

生まれて初めて実家を離れての一人暮らし。
ただ、それは社会人ではなく、学生として。

地方で育った私にとっては、それでも不安だらけだったこと、一方で、知的好奇心にも溢れていたこと、様々な思いがないまぜになっていた18歳の夏。

他方、高校を卒業してすぐ社会に出て、それが初めて実家を離れる機会であれば、不安はきっと、もっと、大きいだろう。

今年4月、希望や期待に胸膨らませて社会に出たであろう18歳の新社会人のことを思うとき、様々な思いが去来する。

実家の家族は、新たな歩みを始めた18歳を「頑張れ」と見送ったことだろう。

18歳の新社会人がどんな思いを抱え、どんな状況だったのか、思いを馳せる機会が増えている。

小さいコミュニティであればあるほど、世間から隔絶された空間であればあるほど、視野は狭くなり、保身に走りがちだが、真実はひとつ。

真実に、光を当てて欲しいと切に願う。