議会雑感

国会のルールや決まりごとなど、議会人が備忘録を兼ねて記します。

国家基本政策委員会(党首討論)

2015-05-20 | 国会雑学
本日の国会は、今国会初となる党首討論が行われました。

党首討論が日本の国会で導入されたのは、平成12年の第147回常会からです。

国会審議の活性化及び政治主導の政策決定システムの確立に関する法律(平成11年法律第116号)による国会法の一部改正に基づき、衆参両議院に国家基本政策委員会が設置されました。

国家基本政策委員会の両院合同審査会において、定期的に、内閣総理大臣と野党党首との討議(党首討論)を行うこととなったのです。

党首討論は、内閣の基本政策と各党の基本政策及び時々の重要課題について、内閣総理大臣及び野党党首が、直接対面方式により、相互に議論を展開する形で行われます。

開会時間は、1回につき45分間とされています。合同審査会ですので、衆参交互に会長を務めることとなっており、本日は衆議院側で行われました。

また、今回は、民主党・維新の党・日本共産党の党首が内閣総理大臣と討論を行いましたが、全ての野党党首が参加していないのは、衆議院または参議院において所属議員10人以上を有する野党会派の党首であることが参加基準となっているためです。

では、これまでの国会の中で、党首討論を行うために国家基本政策委員会が最も開会されたのは、いつでしょうか。

国家基本政策委員会が設置された第147回常会では6回開会されています。時の首相は、小渕恵三、森喜朗の両首相でした。

二番目は、平成13年の第151回常会と平成15年の第156回常会の5回です。時の首相は、森喜朗、小泉純一郎の両首相でした。

しかしながら、最近は開会回数も減ってしまい、昨年の第186回常会では1回のみです。

この常会でも、5月20日、今日が初回でした。最低でも1か月に1回は開会するとのことだったと記憶していますが、今国会も1回だけなんでしょうか・・。

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