議会雑感

国会のルールや決まりごとなど、議会人が備忘録を兼ねて記します。

「議会雑感」3回目の御用納め

2017-12-28 | 雑感
「議会雑感」をご覧いただいている皆さま、いつもありがとうございます。

今日1日は、私の原点は何だろう、このブログを始めたきっかけは何だろう、と心静かに振り返る日にしたいと思います。

このブログを通じて政治に少しでも興味や関心を持っていただいた方が1人でもいらっしゃれば嬉しいですし、そんなことも考えながら、新たな年に向けて様々な考えを巡らせたいとも思います。

立法府に身を置く議会人として、今年の国会は6月に閉会した常会がすべてだったような気がしています。今年は、国会が開会した日数も最も少ない方に数えられてしまう1年であり、立法府としての在り方が問われる状況が続いているような気がしてなりません。

ただ、新たな年は新たな思いで迎え、原点と感謝の気持ちを忘れず、前を向いて歩いていきたいと思います。

この1年もこれまで同様、本当に大勢の方にお世話になり、心から感謝しています。
誠にありがとうございました。

国会の年単位での開会日数-その1

2017-12-18 | 国会雑学
平成29年も残すところあと10数日となりました。

今年は常会閉会以降、国会で実質的審議がほとんど行われなかった印象が強いのではないかと思われますが、今回は、年単位で開会日数が多かった年を見てみたいと思います。

国会法が改正される前、つまり平成3年以前は通常国会が12月に召集され、正月期間に自然休会状態となっていたため、開会日数は国会が1月召集となっている現在より長くなる傾向にあります。

[年単位で開会日数が多かった年]

311日間:昭和63年
301日間:昭和48年
296日間:昭和50年
289日間:平成23年


国会召集が1月以降となったのが平成4年以降であり、これには正月の自然休会期間が入らないことから、実質的には、平成23年が最も開会日数が多い年だったといえるでしょう。

ちなみに、昨年、平成28年の開会日数は236日間とほぼ平均的な開会日数でしたが、今年はたった190日間となり、開会日数としてはとても少ない1年でした。

連合審査会の回数とその内訳

2017-12-10 | 国会雑学
平成29年12月7日、参議院では文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会が開会されました。
           
連合審査会とは何かについては既に紹介していますが、今回は参議院における連合審査会の回数とその内容、内訳について紹介したいと思います。

平成以降、参議院において法案審査で連合審査会を開催したのはこれまでに37回ありました。

法案審査以外では、これまでに3回あり、その内訳は、条約1回、調査2回です。

参議院創設から元号が昭和まではテーマを定めて、7つや8つの委員会で連合審査会を行ったこともありましたが、平成になってからは法案を付託された委員会に対して、付託された法案と関連する委員会からの開会申し入れで開会されることがほとんどになりました。

今回の連合審査会のテーマは、「国家戦略特区における学部新設に関する件」で平成以降、調査として3回目の連合審査会でした。

ちなみに、今回の親委員会は文教科学委員会、子委員会は内閣委員会でした。

(参考)
連合審査会の手続き」平成29年7月10日
連合審査会(再掲)」平成29年7月9日