最近、何でもエコ。CO2をなるべく出さず、リサイクルを心がけよう。じゃなきゃほとんど非国民。
この本は、その一つ一つに疑問を投げかけます。
リサイクルすればいいと言うけど、本当にそうか?たとえば、ペットボトルの行方。
→ 「ペットボトルのボトルのリサイクルはムダ」
ゴミを捨てるためだけに、ヴァージン石油から作られる指定ゴミ袋。
→ 「自治体指定のゴミ袋はエコロジカルではない」
分別収集はつまるところ、
→ 「やればやるほどムダが出る」
実は皆、環境問題を「本気で考えていない」。
他人のデータ任せの環境省も、豪邸に住みCO2出しまくりのアル・ゴアも、マスコミ受け売りの私達も。
眉唾のデータが飛び交い、危機感だけをあおられる状況で、
「中国人とインド人の惑星化」、「少子化の何が問題なのか」、「環境問題には"流行"がある」、
「京都議定書を守っても日本が温度上昇抑制に貢献できるのは0.004度」、なんだかスカッとします。
そしてこれを読むと、自分たちがどれだけ安易かがよくわかります。
エコバッグや、エコカーや、バイオ燃料や、「環境によさそう」というイメージに流されてしまってる。
環境問題は複雑に絡み合っていて、そう単純ではなさそうだけれど、
この本は、とてもわかりやすく説明してくれているので、いろんな人におススメします。