霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

AOC攻略記事その15 文明攻略編10

2011年03月03日 23時59分59秒 | AOC
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。15時間以上寝る事によって体調を無理矢理元に戻すという豪快な技に挑戦している霧島である。実際体調も戻ってきておる。後はどうやってこれを持続させるかだな。


●南米文明

アステカ

文明ボーナス
・町の人の持てる資源の量+5
・軍事ユニットの生産速度+15%
・神殿のテクノロジーを研究する度、聖職者のHP+5
・機織の研究自動

チームボーナス
・聖なる箱が生み出す金+33%

ユニークユニット
・ジャガーウォーリア→エリートジャガーウォーリア

ユニークテクノロジー
・栄誉戦:歩兵の攻撃力+4

南米文明は、その名の通り南米に存在し、高度な文明を築き繁栄したマヤ、アステカの両文明を指す。ただ、アステカはメキシコ盆地に、マヤは現メキシコ南東部やグアテマラに存在した文明なので、本来なら北米、もしくは中米の文明と呼ばれるべき文明である。それが南米と呼ばれてはばかられないあたり白人様のアメリカ以北が北米、それ以外は南米という意識が見れて大変興味深い。

伝説によれば、アステカ人は元々メキシコ盆地に定住していた民族ではなく、アストランと呼ばれる場所に昔住んでいたらしい。そこから出発し、やがてメキシコ盆地にたどり着いてテスココ湖の島にテノチティトランを建設したのだという。ここメキシコ盆地には元から多数の都市国家が存在しており、最初はアステカも弱小国家であり王国ですらなかった。

しかしながら、そこは軍事国家とまで呼ばれたアステカである。建国から二百年と経たずに現メキシコ中央部をほぼ制圧してしまう。この辺の経過は、AOCのコンクエストキャンペーン「モクテスマ」にも描かれておる。まぁ元々、メソアメリカ文明と呼ばれるこの辺一帯の文明は全部軍国主義といわれておるからアステカだけがそうだった訳ではないが、アステカは特に強力だったという訳である。

その戦士団は、特にエリート貴族戦士団が中核であったといわれる。AOCにも登場する鷲の戦士、ジャガーの戦士(つまりイーグルウォーリアと、ジャガーウォーリア)といった動物をモチーフとした戦士団や髑髏の戦士等も存在した。特にイーグルウォーリアとジャガーウォーリアは取り上げられやすい。

イーグルウォーリアはその名の通り、頭に鷲の剥製(と言うとちょっと違うが)を被り、鷲の羽根から作った飾りをつけた軽装の戦士団である。又、鷲の戦士団は上級エリート戦士への登龍門であり、経験が浅かったり身分の低い者が多かった。彼らはイーグルウォーリアとして手柄を立て、より上位の戦士団に昇進していくのである。実際、他の戦士団は主力として敵の軍団に真正面からぶつかっていくが、彼らの仕事は機動力を生かした偵察や奇襲が主な仕事であった。まぁつまり軽歩兵だった訳だな。

又、登龍門だったというだけあって、元はここに所属していたという者も多い。AOCコンクエストキャンペーン「モクテスマ」の主人公も元イーグルウォーリア(途中で昇進してジャガーウォーリアになる)だ。ちなみにこの人、キャンペーンを最後までやるとスペインに最後まで抵抗した英雄皇帝だという事がわかる。その名もクアウテモック。第十一代にしてアステカ帝国最後の皇帝であった。

一方、そのクアウテモックも所属していたジャガーの戦士団は、鷲の戦士団と違って軍の主力部隊の一つである。ライオンも虎もいないこの地域ではジャガーが一番凶暴な動物なので、そのジャガーをモチーフにした戦士団ともなればそれはもうエリートでなければ何なのかという話だな。ちなみに、イーグルウォーリアもそうだが、ジャガーウォーリアの主な装備は"マカナ"と呼ばれる剣っぽいが全然そうでない武器である。

これは、一言で表すと木の板に鋭い黒曜石を挟んだ棍棒である。何でこんなもんを使ってたかと言うと、アステカというかこのメソアメリカ地域には金属の精錬技術がなかったのだ。金とか錫はできたんだがな。よく、アステカを滅ぼしたスペインについて「石器時代の相手を馬と鉄砲で攻撃したんだから当然の結果」と言われるが、石器時代という言葉の論拠はここから来ておる。ちなみに、そういう理由から、歴史に厳密にやるとアステカもマヤも鉄工所の研究が全くできない文明になる。まぁそれはともかくとして、アステカは黒曜石が豊富に産出する場所を抑えていた為、他の国に対し優位に立つ事が出来たといわれておるな。

さて、アステカを語る上で欠かせないのが生贄文化である。アステカの創世神話とかでは頻繁に世界が滅んでいるのだが、アステカに限らずこの地域では太陽は消滅するものであった。で、人間の心臓を捧げる事によってこの消滅を先送りできると信じられていたのである。

アステカの民族の象徴は、一番上によく見ると石のテーブルがあるが、これは生贄を殺す為の祭場である。こういう信仰があれば当然、神官の地位は高いものとなる。アステカの聖職者がAOCで強いのもこの為であろう。モクテスマキャンペーンでも、クアウテモックが神官どもが生贄生贄マジうるせぇ死ねってよく言ってるな。

又、この終末信仰はスペインの侵攻と大いに関係がある。この地域の神話というのは色々種類があるのだが、中でも特に信じられていた奴でケツァルコアトルという神が一の葦の年に戻ってくるというのがあった。うーんと…そうだなぁ。例えば有名な五つの太陽の神話は、ケツァルコアトルとテスカトリポカ(こいつはジャガーの神で、ジャガーウォーリアの軍神でもある)とかが喧嘩して太陽の支配者が変わる度に世界が滅ぶという内容である。そして滅ぶ度に、生き残りの人間は鳥にされたり魚にされたりする。

ケツァルコアトルは、これと同じ様に、一の葦の年に戻ってきて太陽を制して世界を滅ぼすという訳だ。で、この一の葦の年が1519年で、しかも天災が続いた為アステカには社会不安が広がっていた。何を迷信を、と思うかもしれんが、ほれ。考えてもみたまえ。ヨハネの黙示録に1999年にハルマゲドン起きますとか書いてあって、1999年に天災が起こりまくったら社会不安が広がるだろう。

主にアメリカで。

そして、この1519年、何か思い当たる事は無いだろうか。鋭い人なら気付いておるかもしれん。そう、1519年こそアステカを滅ぼした悪名高いコンキスタドール、エルナン・コルテスがアステカに現れた年なのである。しかもこのコルテスの軍勢が、見た事もない動物である馬に乗り、しかも鉄砲や大砲を持っていた訳だ。さっきも言ったが、アステカは高度な文明を誇っていたとは言え、製鉄技術とかは未熟だった。こいつらをケツァコアトルの再来と思っても不思議ではない。実際、当時の皇帝モクテスマ二世はコルテスを丁重に迎え国をお返ししますとまで言ったのである。

そろそろ長くなってきたので、コルテスが来た後の話については各自調べてくれ。こことか、探せば出てくる。後、これはコルテスの話じゃないがこういうのも結構出てくる筈だ。基本的に予想できる事は大体やっておる。ま、その、なんだ。1600万人いたとか、2500万人いたとか言われるアステカの人口が100万人にまで減り、純血のアステカ人は確実に絶滅したとまで言われているところからして大体の状況は判るだろう。コルテスらは又、飢えた豚の様に黄金を欲したとも言われている。実際豚だわな。


さて、そんなアステカだが、南米最大の特徴として騎士が作れないと言うかそもそも騎兵育成所が作れないという弱点を抱えている。何せ最初にいるのが農民と斥候じゃなくて農民とイーグルウォーリアだからな。ちなみにこの時点のイーグルウォーリアは斥候なみに弱いから注意。斥候と同じ使い方でいい。

んでそのイーグルウォーリアは、一般的には騎士の代わりと思われている。歩兵なのだが騎士なみに移動速度が速く(研究なしだと一番速い)、間接防御が高い為弓にも強いと騎士っぽい要素が詰まっているからだ。しかしながらだからと言って騎士みたいに使うと酷い事になる。何でって滅茶苦茶弱いのである。

イーグルウォーリア
HP50  攻撃力7  直接防御0 間接防御2

騎士
HP100 攻撃力10 直接防御2 間接防御2

勝てるか。

ちなみに長剣剣士はHP55、攻撃力9、直接防御0間接防御1なのでどうみても長剣剣士未満です 本当にありがとうございましたという面白い事態になっている。城主の時代の戦争で騎士に対抗するには、長槍兵を量産するしか手が無い。城主では栄誉戦(歩兵の攻撃力+4)は研究できないし研究できたところでどうだという話である。体力が半分しかないからな。防御力もまるで無いし。

しかも南米共通の要素として火薬が全く使えない。一応化学の研究は出来るのだが、大砲、砲撃手、砲台、全てダメだ。その上馬が作れないから騎士も無理。歩兵文明なのに矛槍も作れない。弓は重弓までいくが弓懸がない…と、じゃあ帝王で通用する兵種は何があるのよと言われると近衛剣士とエリートイーグルウォーリアだけである。

一応、改良強化破城槌と破城投石は作れるから、まぁ槍投石ならできなくはないか。騎士で乙だが。あとヘビスコが作れないのでそこは注意。ちなみにユニークのジャガーウォーリアは歩兵に強い歩兵。砲撃手が作れないアステカの対ゴート最終兵器である。チュートンナイトにも有効だ。まぁ、その、なんだ。向こうの砲撃手で乙だが。

さて、こうして文明テクノロジーを見ただけだと悲惨なイメージしか出てこないアステカ(実際後衛でアステカ引くと悲鳴が聞こえる場合がある)だが、実はタイマン最強であり、使い方次第ではチーム戦でも頑張れる文明である。

まず第一に、これは南米共通だが最初から農民の作業効率が高い。アステカの場合、農民が運べる資源が5多いな。以前、バイキングを城主最強文明と呼び、その理由を手押し車と荷車自動としたのは覚えてると思う。例えばその手押し車の効果は農民の速度+10%、運べる資源量+25%である。そして、農民が最初から運べる資源の量は10だ。まぁ後は言わなくても判るな?という状態な訳である。アステカのボーナスに農民の速度上昇は無いが、運べる資源量の増加量は手押しよりも多いのである。

しかもアステカの場合、機織が自動だ。最初から機織が終わっておる。機織の研究には25秒かかる為、他の文明より25秒は早く進化できるのである。暗黒→領主における25秒というのは、諸君の想像以上に大きい。しかもアステカなら最初から資源回収量が多いから、相乗効果で更に早く進化できる。この為、領主の時代における戦争では槍散から軍兵即、暗黒ラッシュまで思いのままであり、タイマン最強の第一歩をも記すことになるのだ。

しかも、この内政ボーナスを利用して進化過程を限界まで切り詰めれば相手が領主の時代なのにこっちは城主という進化も可能である。いわゆる即イーグルという奴だ。14、5分で城主入りし、イーグルウォーリアをガンガン生産するのである。こうすれば、いかにイーグルウォーリアが弱いと言っても相手は素槍とか素弓である。一方的に蹂躙できる。

た だ し 。

実はこのイーグルウォーリア、そもそもの殴り合いが強くない以外に剣士系に弱いという弱点を持っている。軍兵や長剣剣士はイーグルウォーリアに対する攻撃力ボーナスを持っておるのだ。この為、即イーグルに成功したからと言って調子に乗って軍兵相手にもぶつけてると乙る。又、イーグルばかり出して他のを出してないと、相手後衛の騎士が来て乙とか、攻め切れなくて結局敵が城主INして乙となる。なので、槍、破城槌なども途中から出して、本気城主で抜くとか騎士対策をするとかそういうのを意識していく事が必要になる。

又、イーグルウォーリアは使い捨て気味に使う兵種でありながら高価(肉は20でいいが金は50だ)な事、建物に対する攻撃力ボーナスが無い事にも注意が必要だ。歩兵の癖に建物を壊すのが下手な為、攻城兵器なしで抜くのはほぼ不可能。又、タワーラッシュに対してイーグル出してどうにかなるもんではない。勿論、イーグルで軍隊を駆逐しながら破城槌で塔を壊すとかならいいが…

基本的には、領主~城主の間に優位に立ち、そのまま本気城主で抜くか、優位を保ったまま先に帝王に入って栄誉戦近衛剣士+破城槌で一気に抜くという文明である。純速攻型という事だ。

一方後衛を引いた場合だが、これは辛い。と言うのも騎士が出ないからどうにもならんのだ。さっきも言ったとおり、イーグルでは騎士の代わりにならんしな。いくら即イーグルが早いと言っても、20分を過ぎれば結構な数の騎士が出回り始める。本陣から敵後衛に一直線に攻撃に向かっても到底間に合わん。18分には大体敵後衛も城主に入るし、即イーグルでも軍隊が本格的な数になるのは17分を過ぎるからな。

この為、後衛アステカの基本は後衛直である。そして、アステカには内政ボーナスを生かした戦略がもう一つある。それが即帝だ。これはトルコの前衛見捨て戦術とほぼ同じで、全力でぬくりきって帝王を目指すものだ。南米の場合内政ボーナスの恩恵が半端ではない為、33分で全テクノロジー研究済エリートイーグルが大量に揃うという事態になる。これは非常に強力で、前衛は確実に死ぬがその代わり決まれば敵二カ国を余裕で貫ける。

何故なら、歩兵には弓以外絶対的なアンチが存在しないからである。普通33分と言えば城主の時代だ。普通、城主の時代に剣士で攻めてこられたら弓で射殺するか騎士で殴り殺す。しかしイーグルには弓が通じないのである。まぁ素イーグルは結構射殺されるけど

又、騎士は単純な能力差で勝っているだけな上、生産速度が遅く高価でなかなか数は揃わない。一方、イーグルは(騎士に比べれば)安価でただでさえ生産速いのに文明ボーナスでえらい数が襲ってくるのである。イーグルはエリートになっても所詮HP60攻撃力9直接防御0なので少数同士の殴り合いなら素騎士でも勝算はあるが、数が流れ始めると正直重騎士でも無理である。

一応帝王になれば、砲撃手という絶対的なアンチが存在する。砲撃手の攻撃も間接攻撃なので、エリートイーグルの間接防御力4の対象だ。しかし元の攻撃力が高く対歩兵攻撃力+10を持っている為、イーグルを次々と撃ち落せるのである。しかしながら、帝王IN→研究時間100秒の化学研究→生産開始(但し一体につき生産に34秒かかる)という具合なので、とてもではないが間に合わない。大体33分に襲ってくる訳だしな。

但し、見捨てられた前衛にとってはただのクソゲーであり失敗したら特級の戦犯である事を忘れてはならない。尚、即帝について詳しくは、こちらも参照すると良い。


斯様に、アステカは、どの時代で勝負をかけるにしろ相手より先に進化して戦争を始める事が大前提の、帝王戦すら速攻が前提な超速攻型文明である。

5 コメント

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Unknown (2の18乗)
2011-03-04 20:48:32
>基本的に予想できる事は大体やっておる

本当にやっててワロタw


後衛アステカが自陣固めつつ、栄誉戦近衛騎士の遊撃部隊で敵後衛2国潰してるのは見たことあります。
前衛アステカでかっこよく対面抜いてみたいものです。
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Unknown (ツナマヨ)
2011-03-04 22:40:52
15時間も寝るとかえって体力を食うのでは……
どこかで一番効率のいい睡眠時間は6時間半程度と聞いた事があります
でも体調を修正するときにはやむを得ないですかね

一時期アステカを使いまわしてましたが
暗黒後期からもう内政ボーナスの効果が目に見えて出ますし
対面への抜き性能は半端ないですね
その分相手後衛が騎士タイムに入ると途端に失速しますが
イーグルウォリアは使いどころを間違える事ができないんで
内政も考えるとゲームの流れを瞬時に理解できる上級者向けの文明だと思います

それにしてもジャガーウォリアが活躍できる場面がない……
城主で歩兵使って本気で抜いてくるのは日本くらいしかいませんし
帝王は栄誉戦使えば歩兵勝負は心配なくなるのでエリート化も視野に入らない
凄くアステカっぽいユニットなので出してやりたいですけどね
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Unknown (とりC)
2011-03-09 19:18:56
個人的に後衛即イーグルの選択支はないですね。直、即帝、貢、槍RAM・・・いろいろありますよ。

ブリトン付のアステカ前衛の弓はすごい数出るので怖い

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Unknown (霧島)
2011-03-10 00:04:38
インフルも落ち着いたんでコメ返信~

>2の18乗氏
コロンブスも相当酷いですからね。
偉人みたいにいわれてますけど。

取り敢えず城主の内に抜くなら破城槌か投石が必須ですね。包囲攻撃訓練所を敵陣の近く煮立ててぼふっぼふっかつーんかつーん。


>ツナマヨ氏
正直、眠りが深くないんだと自分でも思います。長い事寝ても全然寝た気にならないし、夢もかなりよく見ますからね。取り敢えず現在、アロマテラピーしてみようとラベンダーの香りに頼ろうとしてみてます。

私も上級者向けなのは同意です。1v1なら問答無用で最強だから別にいいとして、4v4だと扱いがどうにも難しいですし、何より進化失敗できないですからね…時間が経てば経つほど弱くなっていきますから、この文明。いやまぁ進化ミスってなければ40分後半ぐらいまでは強くなり続けますけど。

栄誉戦あれば近衛剣士でも問題なくハスカール先生潰れますからねぇ。武士と違って素の能力も低いですし、ジャガー先生。せめて素の能力が高いとか生産が速いとかエリート化しなくてもいいとか何かしら+αがないとなかなか出しにくいのは同感です。

>とりC氏

>一方後衛を引いた場合だが、これは辛い。と言うのも騎士が出ないからどうにもならんのだ。さっきも言ったとおり、イーグルでは騎士の代わりにならんしな。いくら即イーグルが早いと言っても、20分を過ぎれば結構な数の騎士が出回り始める。本陣から敵後衛に一直線に攻撃に向かっても到底間に合わん。18分には大体敵後衛も城主に入るし、即イーグルでも軍隊が本格的な数になるのは17分を過ぎるからな。この為、後衛アステカの基本は後衛直である。

ブリトンアステカ弓wwwwこ れ は ひ ど い
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Unknown (ユリウス・カエサル)
2014-09-29 21:40:00
葦の年とはチェルノブイリのことですね。
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