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天に唾して、自分の首を絞めた

2008-11-23 20:19:00 | 日記・エッセイ・コラム

 これだけ派遣労働者が増えたら、労使対等の安定した雇用関係など望むべくもない。月契約で、いつ首を切られるか分からない労働者は、この不景気到来で次々と仕事を失っている。Photo_3 労働者の生活、命を軽く見る企業の担当者だって労働者なのに。
 元々、派遣労働が認められていたのは、専門性の高い技能 職・技術職だけだったのに、1999年の派遣法の改悪で製造業への派遣が認められ、ほぼ全産業での派遣労働が導入された。日雇い派遣さえ横行している。
 人件費削減を狙った産業界の強力な推進と、「雇用が増える」などの屁理屈で、それに乗った自民党政府のごまかし政策が、それを成立させた。
 結局、このように、年収が200万にも満たない労働者が増え、若者でさえ正社員の道を閉ざされる世の中となった。人件費を抑えることにまんまと成功した企業も、収入が増えない労働者の増大で、消費は減り、景気を悪くし、結局は業績を悪くして、そして、ますます雇用を減らしている。
 産業界は派遣労働者を使い一時は大もうけをしていたが、今、自分で自分の首を絞める結果となっている。天に唾をしたのだ。
 派遣法改悪時、私は既に組合活動からは離れていたが、反対の立場で、あちこち意見を書いて運動した。労働者の発言力に大いに寄与していた日本社会党は、既に解散していた。労働者の立場から見れば、同党の弱体化は若者たちの中流意識と相俟って、雇用状況を著しく悪くしていく予感がして不安だった。
 その通りになった。


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