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”ちんちん”から大量の出血で狼狽する!

2010-03-12 23:31:34 | 日記・エッセイ・コラム

「いなり寿司用の油揚げに亀裂があっても分からないのと同じだ」
 
 男の陰嚢は、稲荷寿司に似ている。皮付きの手羽先にも似ている。

 こんなに狼狽した経験は、思い出せない。
 兆候はあった。
 今朝のトイレで気づいたが、パンツに血が付いていた。
 「なんだ?」と思った。その後、小便をする度に気を付けていたが、尿に血が混じっている気配はない。「次に同じことが起きたら、医者へ行くべきか」、それとも「すぐ行くべきか」などと迷った。前立腺ガンなどが脳裏をよぎった。
 ただ、血の付いた箇所が少し下に思える。私の”ちんちん”の長さからすると、おかしい。「寝ている時は長くなる」はずもない。やはり、様子を見ることにした。

 午後から地元のスーパー銭湯へ出かけた。
 7種類ぐらいある風呂に入り、サウナにも入り、漢方蒸し風呂にも入った。その後、岩盤浴をしたり、昼寝もした。5時間以上の入浴時間を満喫。
 家に帰れば、午前中に買った「馬刺し」と「トロマグロ」もある。晩酌の用意も万全。最高の一日になるはずだった。
 
 風呂から上がり、タオルで体を拭いていたら、「ポタ、ポタ」と音がする。
 足元を見たら血が滴っている。とっさに鼻を押さえた。鼻血だと思ったからだ。手に血は付いていない。後ろの鏡で顔を見ても、鼻血は見えない。
 もう一度、足下を見ると、かなりの量の血が垂れている。内股にも血が流れている。
 明らかに、”ちんちん”から血が垂れているのが分かった。
 ティッシュで”ちんちん”を押さえると、みるみる真っ赤になった。床に垂れた血をぬぐい、すぐに浴室に戻った。血が垂れてもすぐに洗い流せるからだ。

 かなり狼狽した。”ちんちん”からの溢れるばかりの出血。やはり、”ちんちん”に異常が生じている。それ以上に困惑したのは、血が止まらないこと。そして、その場合、その後の対応だ。

 私は、ワーファリンという抗血液凝固剤を常用している。鼻血などの出血があった場合、止血が難しい。30分も血が止まらないことがある。怪我で出血したら命取りになる。
 「抗凝固剤の常用者です。出血状態で意識を失ったていたらPhoto_2 医師にそれを伝えてください。ビタミンKの処方をお願いします」と書いたものを所持している。
 
 「裸の状態で、気を失ったらどうなるだろう。誰も医師に伝えることはできない」と不安になった。
 温度の高い大浴場の中だ。体はのぼせた状態にある。止血するには、とにかく冷えたタオルを当てるしかない」と倚子に座り”ちんちん”にタオルを当てるが、すぐに真っ赤になる。係の人を呼び、救急車を要請することを覚悟した。
 
「この陰嚢が目に入らぬか!!」

 タオルを洗い、冷水で冷やして”ちんちん”に当てる行為を繰り返しているうちに、出血は”ちんちん”の先からではないことに気づいた。その下、袋の部分(陰嚢というらしい)からのようだ。
 冷静になって見ると、やはり袋の一箇所から噴きだしている。どうやら、袋に傷があるらしい。取りあえず、前立腺は関係なさそうだと安心したが、血が止まらないことにはどうしようもない。
 私が、”ちんちん”にタオルを当てながらウロウロしている姿を見た人は
 「あいつ、そんなに自分のちんちんを見せたくないのか」と思っただろう。

 パンツ・ズボンが血だらけになってもかまわない。着替えをして、とにかく帰宅しよう。それから止血だ。取りあえず内線で係の人を呼ぼう、と思った頃から出血が弱まった。

 輸血で採取されるよりも多い出血量だったろう。
 やっと、止まった。その間、10分、いや、15分くらいだろうか。

 帰宅して、妻に、顛末を話した。
 「本当に外傷なのか、どのくらいの傷なのか確かめてくれ」と見せたが、皺(しわ)だらけの男の陰嚢。一見、稲荷寿司とも思えるしわしわな様子。やはり「傷なのか、皺なのか、分からない」そうだ。明るいキッチンの照明の下で、もう一度念入りに調べて貰ったが分からない。
 「この辺り、1㎝ぐらいの長さで血が出ていた」などと話していたところへ、息子が現れた。
 息子は、両親の行為に、恐ろしいほどの狼狽を示した。


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