nakazumi's blog

文化・歴史・城郭をメインに、時々『気になる事』を記す婆娑羅ブログ!

原油価格の下落、サウジアラビアの政策

2014年12月23日 | 政治

  サウジアラビアのナイミ石油大臣が、同国の原油政策と政治的な関係を否定しました

  ナイミ大臣は、アラブ首長国連邦のアブダビで12月21日(日曜日)に開かれたアラブの産油国の会議で、価格の下落は、主に、OPEC石油輸出国機構非加盟国の主要産油国の非協力、誤った情報、ブローカーの私欲に関係しているとしました。さらに、OPEC非加盟国の産油国は、最終的に新たな公正価格の保証に向けた協力の重要性を理解するだろう」と述べました。

  ナイミ大臣は、北米でのシェールオイルの生産について触れ、高額な費用を強いられている産油国は、自らの掘削作業を続けることはできないと語りました。

  原油価格は、ここ数ケ月5年ぶりの安値をつけ、1バレルおよそ50ドルとなっています。原油価格は、現在の生産枠を維持するというOPECの最近の決定を維持することを決定しました。しかしながら現在、サウジアラビアをはじめとするOPEC加盟国の一部は、市場の需要以上に原油を生産しています。サウジアラビアは、さらに、輸出価格を割り引いています。

  アナリストの一部は、サウジアラビアの決定は、中東地域の問題の意見対立により、イランやロシアに圧力をかけるためのものだと見ています。サウジアラビアは、実際、最近の会議でOPECの生産枠の引き下げに反対した主要な国であり、アラブ首長連邦やカタール、クエートをこれに同調させました。現在、ペルシア湾の産油国はOPECの非加盟国が原油価格の下落を煽っていると非難しています。

  現在、原油価格の下落は、産油国に大きな打撃をもたらしています。しかしながら、市場にバランスを生じさせるための機会を与えるというOPECの決定が、正しい戦略的な決定で、世界の経済にとって利益になるのかについては多くの疑問が残ります。

  原油価格を下落させる可能性のある原因として、生産における投資の減少と産油能力の弱体化が挙げられ、それは最終的に世界の経済成長を制限するものです。その成長は、経済を危機や停滞から救い出すために必要なものです。こうした流れは、原油生産に依存するイスラム諸国に最大の打撃を与えることになるでしょう。こうした点から、原油価格の下落に向けたサウジアラビアの陰謀論は、政治的な目的を持つものと提示されているのです。その一方で、サウジアラビアの石油大臣は自国の原油政策は完全に経済の原則に沿ったものだと主張しています。ナイミ大臣は、最近、一部の分析や情報では、サウジアラビアの政治的な陰謀について語られているが、こらは全く根拠がない」と述べています。しかしながら、これらの否定は、問題をはぐらかすための逃げの行為であり、日量1750万バレルを生産するペルシャ湾の6つの首長国を始めとする産油国にとって原油価格の下落の影響を減らすわけではありません。これらの国は、現在の価格を続けることで、原油収入の半分を失っています。こうした中、サウジアラビアは、外貨備蓄に頼り、こうした政治ゲームを開始しており、この政策がどこまで続くのかを見守るべきでしょう。            

ソース:iran japanese radio 2014/12/22

[私のコメント] 

 原油価格の下落の本当の問題は、OPECに加盟していない国々による過剰な供給である。原油価格に対する石油市場の反応は、2015年の後半まではっきりしないだろう。原油価格の下落は、原油輸入国のわが国にはメリットだが、サウジアラビアとクウェートは、生産量を削減しない方針だから、この期間中にOPEC外の産油国はギブアップして、OPEC外の産油量は減少するだろう。


国際原油価格の下落と政治的な陰謀

2014年12月18日 | 政治

 国際市場で、原油価格の下落が続いています。2014年6月、原油価格は1バレル111ドルだった。ところが、それから原油価格は一気に落ちていき、今や1バレル55ドルになっているのだから、半年で50%の暴落である。

 原油が安くなったのは、石油輸入国にとっては好都合だ。日本も例外ではない。何しろ日本は、電源に占める化石燃料の比率は88.33%であり、しかもそのエネルギーの90%は、輸入した化石燃料に頼っている。金額で言えば年間27兆円となる。

  OPEC石油輸出国機構は、来年の需要が日量2892万バレルに減少するという新たな予測を発表し、それが引き金になって原油価格が下落しました。原油市場の専門家はOPECの原油の需要減少に関する予測、そして生産枠を縮小する計画はないとしたサウジアラビア石油大臣の発言が、原油価格の下落を後押ししたと語っています。

  イランのローハーニー大統領は、2014年12月10日、閣僚会議で、国際原油価格の異例の下落に触れ原油価格の下落は、経済的な要因に留まらず、一部の国の政治的な陰謀によって引き起こされたものだと語りました。国際市場における原油の供給状況と原油価格の大幅な下落は、市場に混乱を招き、世界経済に悪影響を及ぼしています。安値の原油1000万バレル以上の生産によるサウジアラビアの石油政策は、この国の行動が完全に政治的なものではないかという憶測を呼んでいます。一部の専門家は、サウジアラビアは、このような政策により、原油市場に圧力をかけようとしているとしています。原油市場では、一方にアメリカ、もう一方にロシアやOPECの加盟12カ国という産油国が存在しており、サウジアラビアのOPECの加盟国です。

  国際原油価格の大幅な下落により、APIアメリカ石油協会は、先週の報告の中で、「アメリカの原油の戦略備蓄は、およそ440万バレル増加した」と発表しました。これは、原油価格を下落させ、供給を需要よりも上回らせるサウジアラビアの政策により、アメリカが原油戦略備蓄を増加させることで、エネルギーの変動に対する抵抗力を高めたことを意味します。その一方で、OPECは、最近の報告の中で、「世界の原油需要は、日量2890万バレルに減少するだろう」としました。OPECの現在の産油量は、日量3000万バレルです。原油価格の下落については、別の見方も存在します。それは、シェールオイルの生産企業に対するメッセージとなりうるものでしょう。一部の専門家によれば、アメリカのシェールオイルの生産は、OPECの将来に大きな問題を生じさせるとしています。シェールオイルは、現在、在来型の石油と競い合っており、市場に占めるOPECの割合を縮小させています。このような見方から、原油価格の下落にもかかわらず、OPECが生産枠の維持を決定したことは、アメリカのシェールオイル部門への投資に対する打撃とみることができます。なぜなら、シェールオイルの生産表は、1バレル当たりおよそ70ドルで、その採掘コストの高さを考えると、国際原油の下落により、シェールオイルの生産が選択肢から外れることもありうるからです。いずれにせよ、原油価格の大幅な下落は諸刃の剣であり、OPECから、ロシア、アメリカの大企業といった石油の生産者に襲い掛っています。このため、原油価格の異常な下落による勝者と敗者を明らかにするとすれば、この流れは、アメリカやサウジアラビアをはじめとする全ての産油国に損害をもたらすといえるでしょう。

    ソース:iran japanese radio 2014/12/11

[私のコメント]

  エネルギー輸出国家であるロシア、ベネズエラは、原油安で採算割れどころか、国家存続の危機に瀕している。ロシアを取り上げると、2014年12月16日未明にロシアの政策金利を10.5%から17%に値上げしたが、ロシア通貨のルーブルの下落が止まらない。つまり通貨、株式、国債、すべて暴落。プーチン帝国の崩壊の危機。 旧ソ連は、エネルギー資源(石油・ガス)の暴落で国家崩壊した。

  ロシア株の時価総額(米ドル換算)が、2012年には、8746億ドル。現在は、3000億ドルを割り込む状況。アップル1社の半分以下に落ち込んだ。アップル社は、時価総額6300億ドル。ロシアの原油の採算ラインは1バレル90ドル。ロシアの財政均衡のためには1バレル100ドルになる必要がある。ロシアは、現在、外貨準備金を約4000億ドル保持しているためにすぐには破綻にならない。

 


第2次安倍内閣の「アベノミクスのシナリオ」と「成果」

2014年12月12日 | 政治

 

2012年12月政権交代。安倍政権スタート

シナリオ

第1段階⇒アベノミクスで「円安」を進める。☛達成(合格)

第2段階⇒日本経済を牽引する大手輸出企業を中心に業績を伸ばす。☛達成(合格)

第3段階⇒大手の賃上げ、雇用増、設備増資が始まる。☛道半ば

第4段階⇒大手の好業績が中小に波及し、全国的な賃上げで、消費が活性化。それが企業の売り上げをさらに伸ばす。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第1段階アベノミクスで「円安」を進める ☛ 達成(合格)

[対策]⇒金融緩和 超円高が徐々に円安に進む! 約40%円安に

             1米ドル         1ユーロ

2012年12月12日[一昨年]       82.60円       107.40円

2013年12月12日[  昨年 ]  102.55円          141.40円

2014年12月12日[  現在 ]    119.05円         147.50円

ドルは36円 円安に。ユーロは40円 円安に7年前の相場に

第2段階日本経済を牽引する大手輸出企業を中心に業績を伸ばす ☛達成(合格)

日経平均株価 株価約7800円以上上昇、東証1部時価総額220兆増加 

2012年12月12日(終値)[一昨年]      9,581円----------東証1部時価総額約280兆円

2013年12月12日(終値)[  昨年 ]   1,5341円----------東証1部時価総額約450兆円

2014年12月12日(終値)[  現在 ]  17,371円----------東証1部時価総額約500兆円

厚生年金の積立金

民主党政権時代に100兆円以下になったが、安倍政権にかわり、株価上昇で現在は、約130兆円に増加!

主な大手輸出企業の業績(純利益)

主な大手輪出企業は増益に税収も増加!国益増加                   

[野田・民主党政権]→/[安倍・自民党政権]-----

       2012年3月度---/---2014年3月度------2015年3月度

トヨタ            2835億円⇒⇒⇒/⇒⇒18231億円⇒⇒⇒⇒20000億円(予定)    

マツダ     ▲1077億円⇒⇒⇒/⇒⇒1356億円⇒⇒⇒⇒1600億円(予定)    

スズキ        538億円⇒⇒⇒/⇒⇒1074億円⇒⇒⇒⇒⇒1150億円(予定)

パナソニック▲7721億円⇒⇒⇒/⇒⇒1204億円⇒⇒⇒⇒1750億円(予定)

NEC    ▲1102憶円⇒⇒⇒/⇒⇒⇒337億円⇒⇒⇒⇒⇒350億円(予定)

リコー      ▲445憶円⇒⇒⇒/⇒⇒⇒728億円⇒⇒⇒⇒⇒800億円(予定)

                     ()は赤字

第3段階大手の賃上げ、雇用増、設備投資増が始まる道半ば

大手の

○2014年4月のベースアップ平均2%以上

×2014年4月からの消費税3%増税で実質賃金ダウン

○2015年4月卒業の高校生・大学生の内定率上昇。2016年4月卒業者はさらに改善する。

雇用者数

2012年7月~9月⇒5156万人 

2014年7月~9月⇒5257万人2年で雇用者数は101万人増加

最新の質国内総生産(成長率)<2014年7月~9月>

×実質成長率は、▼1.9%

○個人消費は、0.4%

公共投資は、1.4%

×住宅投資は、▼6.8%駆け込み投資の反動。年明けから徐々に回復か。

×設備投資は、▼0.4%企業の備投資の落ち込みがひどい。

輸出は、1.3%円高時に、生産拠点を海外に移転したのであまり増加せず。

輸入は、0.7%

×2014年4月からの消費税増税(5%⇒8%)が、ブレーキ

デフレ脱却は道半ば⇒財務官僚(悪僚)の選んだ有職者の69%が、来秋に消費税増税に賛成の意見を述べたが、反対は、22%,その他9%でした。

主な有識者の意見予定通りに来年10月に消費税を10%に上げることに賛成か反対か?

吉川洋氏(東大大学院経済学研究科教授)⇒「賛成 この程度の景気の一進一退はいくらでもある。これを先延ばしすれば税負担の意思決定は難しくなる。

池史彦氏(日本自動車工業会会長)⇒賛成」 目先のGDPの速報値で、じたばたせず、長い目でみて、社会保障改革・財政再建のためにやらないと。

樋口武男氏(住宅生産団体連合会会長)⇒「賛成」 増税しないと社会保障費をまかなえない。ただし、住宅や食糧品には軽減税率を適用することが条件。

山本明弘氏(全国中小企業団体中央会副会長)⇒賛成」 GDPが悪くても、このチャンスを逃がすべきではない。今やらなければ、1年半後には同じ議論になる。

武田洋子氏(三菱総合研究所チーフエコノミスト)⇒「賛成」 増税による景気悪化リスクと財政の信認が崩れた時の金利上昇リスクでは、後者の方が大きい。

中村豊明氏(経団連税制委員会企画部会長)⇒賛成でも反対でもない」 増税は賛成だが、一番大事なのは経済成長。時期は経済状況や成長戦略全体を踏まえ、柔軟に判断を。

本田悦朗氏(内閣官房参与)⇒「反対」 デフレ脱却の千載一隅のチャンスを確実にするためにも、一年半延期または凍結すべきだ。

*上記のメンバーで、まともな意見を述べたのは。本田悦朗氏(内閣官房参与)だけだ

私の意見⇒反対デフレを脱却できたら、税収は増える。アクセルを踏んで経済を成長させている時に,消費税増税のブレーキを踏むのは、アホのやることだ

安倍首相の消費税の増税先送りは、「正解」だ!

      

消費税先送りの信を問う為に、国民に問う衆議院選挙を行う! 

投票のポイント

愛国者であり日本らしさを維持、発展させる価値観をもっている人材(人財)かどうか。

中国等に加担し、甘い汁を吸っている売国議員()には、投票をしないこと。

売国議員()は、選挙で落選させよう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[追記]2014/12/14

反日・売国政党のボスの「海江田」が、落ちた!

デフレなんとか脱出可能に... 


京都の三閣(金閣・銀閣・銅閣)巡り

2014年12月08日 | 文化・歴史散策

2014/12/07 『京都の三閣(金閣銀閣銅閣)』巡りに行ってきました。[徒歩約20km]

アクセス>JR・京都駅・・・三十三間堂・・・八坂の塔・・・雲院(銅閣)・・・知恩院・・・哲学の道・・・滋照寺

(銀閣)・・・相国寺・・・船岡山・・・鹿苑寺(金閣)・・・JR・円町駅

大雲院(通称:銅閣)[所在地:京都市東山区祇園町南側594-1]

 

銅閣(非公開)  屋根が銅

銀閣寺  [所在地:京都市左京区銀閣寺街2]

 

銀閣

 

金閣寺 [所在地:京都市北区金閣寺町1]

総門

 

金閣

 

 初冬の平日、京都市内を約20Km散策して、円安の影響で外国人観光客が特に増加しているのがよくわかりました。