nakazumi's blog

文化・歴史・城郭をメインに、時々『気になる事』を記す婆娑羅ブログ!

賤ケ岳合戦の砦跡巡り

2014年08月27日 | 文化・歴史散策

2014/08/26 滋賀県長浜市の賤ケ岳合戦の砦跡巡りに行って来ました。

[ハイキングコース] JR北陸線・木の本駅・・・木の本地蔵院・・・伊香具神社・・・賤ケ岳リフト乗り場・・・賤ケ岳山頂・・・猿ケ馬場・・・大岩山・・・大澤寺・・・黒田御廟所・・・JR北陸線・木の本駅

木の本地蔵院

 柴田勝家との賤ケ岳の合戦において、羽柴秀吉は木の本地蔵院(浄真寺)に本陣をおいた。そして配下の武将に北国街道沿いの山々に砦を築かせ,両軍は対峙した。

 

伊香具神社

 

▲賤ケ岳▲  標高421.9m

 琵琶湖の北端に位置する山で、賤ケ岳リフト乗り場から登山道が整備されています。また、リフトを使うと気軽に頂上まで登ることができます。山頂から琵琶湖と余呉湖の美しい景色が楽しめ、二つの湖の景観と史跡を巡る多彩なハイキングコースが整備されています。 *リフト運行期間:3月中句~11月末

賤ケ嶽合戦戦没者霊地(山頂に行く途中にあります)

 

賤ケ岳砦概略図

史跡 賤ケ嶽

 

  

琵琶湖を望む

 

            余呉湖を望む

 

猿が馬場

 

大岩山▲  標高240m

  大岩山砦は賤ケ岳から東にのびる尾根の先端に茨木城主の中川清秀が急いで築いた砦。隣の賤ケ岳砦に比べて堀切も無く防衛施設が貧弱であったために天正11年(1583年)に佐久間盛政軍8000騎の急襲を受けた。約四時間ほど防戦したが中川清秀軍約1000騎全員討死し全滅した。山頂には、中川清秀の墓が建っています。

大岩山砦概略図

            中川清秀の墓(大岩山砦跡)

 

首洗いの地   ▼大澤寺の梵鐘

 

 大澤寺本堂      黒田御廟所

  

 

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賤ケ岳の合戦  天正11年(1583年)

 織田信長の跡目を定める尾張清州会議で、羽柴秀吉と柴田勝家が対立。天正11年4月20日賤ケ岳北側の山から余呉湖畔,柳ケ瀬方面で決戦が行われ、柴田方の前田利家が戦線離脱と秀吉方の七本槍の活躍で勝利。柴田勝家北ノ庄で自刃。

賤ケ岳の七本槍(秀吉子飼いの若武者)

   ①福島正則(1561年~1624年)

   ②加藤清正(1562年~1611年)

   ③加藤嘉明(1563年~1631年)

   ④脇坂安治(1554年~1626年)

   ⑤糟谷武則(1562年~1607年)

   ⑥片桐且元(1556年~1615年)

   ⑦平野長秦(1559年~1628年)

平野長泰は、賤ケ岳の七本槍の中で唯一、大名になれなかったが、子孫は明治まで続き、明治新政府の石高見直しで大名(大和・田原本藩5000石➜10040石)になった

賤ケ岳の両軍(柴田軍・羽柴軍)の配置図

佐久間盛政   天文23年(1554年)~天正11年(1583年)


都塚古墳

2014年08月16日 | 文化・歴史散策

  2014/08/16 奈良県高市郡明日香村にある都塚古墳の現地説明会に行ってきました。明日香村教育委員会文化財課と関西大学文学部考古学研究室が協同して行ってきました都塚古墳範囲確認調査の現地説明会で、普段は、見られない石室内部も見学できました。

 [所在地:奈良県高市郡明日香村大字坂田小字ミヤコ938番地]

アクセス>近鉄吉野線・飛鳥駅より、奈良交通明日香周遊バス乗車。「石舞台」下車、徒歩10分。

 都塚(みやこづか)古墳 

 奈良県高市郡明日香村大字坂田小字ミヤコ938に所在する後期古墳です。正月元旦には金鳥が鳴く金鳥伝説があり、別名金鳥塚とも呼ばれています。都塚古墳は昭和42年(1967年)には関西大学文学部考古学研究室(代表網干義教)により発掘調査が行われ、玄室内には凝灰岩製の家形石棺と棺台の存在から木棺が追葬されていたことが明らかになりました。築造時期は6世紀後半ごろと考えられます。出土遺物には土師器・須恵器・鉄製品等があります。

 墳丘は南から伸びる尾根上に位置しています。墳丘は礫などで構成された基礎層を整形した方墳で、最下段の法面には川原石を施しています。さらに上部の墳丘部分は段上にした石積みが行われています。この段状の石積みは四段分確認していますが、さらに数段増えるものと推定されます。規模については東西の調査区と北側の調査区で墳丘裾部を検出しており、これをもとに復元すると東西約41m、南北約42m、高さは4.5m以上、西側の見かけの高さは7m以上に復元できます。墳丘北部の裾部には幅1~1.5m,深さ約0.4mの周濠があり、北部の法面には人頭大の石材で護岸を行っています。

 埋葬施設は石英閃緑岩(通称、飛鳥石)を使用した南西に開口する両袖式の横穴式石室です。規模は全長12.2m,玄室長は5.3m,幅2.8m,高さ3.55mです。玄室の中央には二上山の凝灰岩を使用したくりぬき式の家形石棺が安置されています。石棺の規模は棺身の長さ2.23m,幅1.46m,高さ1.08mで、内法は長さ1.74m,幅0.82m,深さ0.65mを計り、石棺の総高は1.72mあります。

[参考文献]都塚古墳 2014年8月配布資料より

近鉄吉野線・飛鳥駅  ▼都塚古墳

 

都塚古墳概要

石室の内部の入口   ▼石室の内部

 

 

                                          階段状の石積み・階段ピラミッド形

 


国外財産調書の届け出総額2.5兆円、1人当たり平均4.5億円

2014年08月01日 | 悪法

国税庁は、今年から始まった国外財産調書の提出状況について発表した。(提出期限は今年3月)

海外に5千万円以上を超える資産を持つ人は、5539人で、資産総額は、2兆5142億円で、平均4億5千万円になる。

財産の分類

①有価証券1兆5603憶円(62.1%)

②預貯金3770億円(15.0%)

③建物1852億円(7.4%)

④土地821億円(3.3%)

⑤貸付金699憶円(2.8%)

⑥その他2396億円(9.4%)

合計2兆5142憶円 100%

管内別件数

東京局   3755件(67.8%)

大阪局     638件(11.5%)

名古屋局   457件(8.3%)

その他      689件(12.4%)

管内別財産額

東京局 2兆989憶円(83.5%)1人当たり5億5896万円

大阪局   1793億円(7.1%)  1人当たり2億8103万円

名古屋局    931億円(3.7%)  1人当たり2億0372万円

④その他     1429憶円(5.7%)  1人当たり2億0740万円

国税庁は、記載内容が正しいか確認するとともに、富裕層への税務調査にも活用するらしい。