厚生労働省は12月23日、従来の健康保険証を使った際の受診料を2023年4月から12月の期間限定で上乗せする案をまとめた。窓口負担が3割の場合で初診、再診でそれぞれ6円の追加負担が生じる。マイナンバーカードと健康保険証をひも付けたマイナ保険証への切り替えを促す。医療のデジタル化に向けた取り組みだが、患者負担には反発が強まる可能性がある。
同日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関）に示し、マイナ保険証が使える医療機関を従来の保険証で受診した際に追加で支払いが生じる。従来の保険証は窓口負担3割の場合で今年10月から12円の上乗せとなっているが、6円上げて18円となる。再診時にも6円の上乗せを新たに設ける。
マイナカードの保険証利用の登録件数は12月18日時点で約3700万にとどまっている。政府は24年秋に従来の保険証を廃止してマイナ保険証に一本化する方針だ。マイナ保険証の上乗せは6円のまま据え置くため、負担の差は広がる。
マイナ保険証を巡る上乗せは今年4月に導入されたが従来の保険証の方が負担が低く、普及方針に逆行していると批判を浴びて10月に見直した。今回再び変えることになる。患者負担の増加につながる唐突な提案には健康保険組合などから強い反発がでた。（ソース:日本経済新聞）
【コメント】
●３年かかっても全くコロナ対策ができなかった厚生労働省❕
●中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関）は、利権と粕のあつまりだ。