俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

自由人

2013-11-01 11:14:05 | Weblog
 マスコミを通じて発信する人は総て職業人だ。政治家であれ学者であれタレントであれ、職業人として発信する。当然、彼らは共通の価値観を持っている。働くことによって自己実現できる、と。
 古代ギリシャの自由人なら全然違った考え方をする、労働などは奴隷にさせるべきであって自分達はもっと高尚な政治・芸術・修業・社交などに時間を割くべきだ、と。
 私は古代ギリシャの自由人を支持する。文化人は自分の知恵や知識を切り売りすべきではなく、況や大衆に迎合などすべきでもない。知恵や知識は自分のためにこそ最も役立つ。
 サラリーマン時代の35年間は勉強から遠ざかっていた。年間4000時間以上働いた年もあり新聞やテレビの情報を一方的に受け入れていた。退職後に勉強を再開して自分がいかにマスコミに騙されていたかを痛感せざるを得ない。
 医学・科学・政治・経済、どれもデタラメが罷り通っている。特に医学の正しい知識は直接自分の役に立つ。
 薬学の教科書には「副作用の無い薬は無い」と必ず書かれているそうだ。マスコミはこの事実を無視して薬の宣伝を無責任に垂れ流している。これはホテルによる偽装表示よりも遥かに悪質な犯罪行為だ。
 風邪を治す薬が無いこともよく分かった。現在行われている治療は総て対症療法であり不快な症状の緩和に過ぎない。最悪は解熱剤だ。勿論、解熱剤が必要な緊急事態もあり得るが、通常の風邪なら体温を下げることは、免疫機能を低下させ同時に病原菌を活性化させる利敵行為だ。こんな極悪の偽医療のために国民は健康保険料を負担させられている。
 学ぶことは知恵・知識を切り売りするためではなく、勿論、試験に合格するためでもない。まず100%確実に自分を守るために役立つ。こんな贅沢な楽しみは自由人にしかできないことかも知れない。