トヨタには独特の企業文化があり、書物を通してではあるが私も多く教えられた。その中でも一番好きなのが「言われたとおりにやるな」という言葉であり、私はこの言葉に感動して職場のスローガンとして勝手に使った。
一般の企業では「言われたとおりにやれ」が常識だ。上司の指示を噛み砕いた上でそれぞれの職場に相応しい目標を定めるのが中間管理職の仕事だろう。上司からの指示が目標でありその目標を達成するための手段が部下にとっての目標になる。
仮にトップの指示が収益力の改善であれば人事部は人件費の削減を目標にして人減らしが肯定される。しかし人材を失えば収益力は低下する。私は人材とは人財であり、経費ではなく資産と考える。安易な目標設定は却って収益力を悪化させる。
あるいはどこかの衣料品店が「テーマカラーは白」と打ち出せばどの売場にも白い服がベタベタ並ぶことになる。これでは思考停止だ。全然面白くない。私なら白を重点的に並べながら、赤や青を点在させることによって白を引き立てようとするだろう。つまり会社として白をテーマにしても白一辺倒にはせず何らかの工夫をして白を際立たせようと考える。
言われたとおりにやることは思考停止だ。責任は総て上に押し付けた安易な仕事だ。何の創意工夫も無い。
指示命令が守られない原因の90%は上司にあるだろう。東芝のような粉飾決算の命令は論外だが、誤った指示や誤解される命令は決して少なくない。趣旨をとちゃんと理解させていれば、優秀な部下が指示に更に一工夫を加える。
「言われたとおりにやるな」とは「言われた以上のことをやれ」という意味だと私は理解している。それぞれの職場にはそれぞれの特徴があり従業員も取引先もそれぞれ異なる。現場ではそれらを特長として生かさねばならない。抽象的な指示を特殊的・具体的な形で表すことが現場の役割だろう。
管理主義的な人は言ったとおりにやらせようとする。自分の狭い知識の範囲で完結させようとする。これでは良い仕事はできないし部下も育たない。部下に自分よりも優れているところがあればそれを自覚して、任せるべきところは任せたほうが良かろう。指示から多少はみ出したほうが良い仕事になるだろう。
一般の企業では「言われたとおりにやれ」が常識だ。上司の指示を噛み砕いた上でそれぞれの職場に相応しい目標を定めるのが中間管理職の仕事だろう。上司からの指示が目標でありその目標を達成するための手段が部下にとっての目標になる。
仮にトップの指示が収益力の改善であれば人事部は人件費の削減を目標にして人減らしが肯定される。しかし人材を失えば収益力は低下する。私は人材とは人財であり、経費ではなく資産と考える。安易な目標設定は却って収益力を悪化させる。
あるいはどこかの衣料品店が「テーマカラーは白」と打ち出せばどの売場にも白い服がベタベタ並ぶことになる。これでは思考停止だ。全然面白くない。私なら白を重点的に並べながら、赤や青を点在させることによって白を引き立てようとするだろう。つまり会社として白をテーマにしても白一辺倒にはせず何らかの工夫をして白を際立たせようと考える。
言われたとおりにやることは思考停止だ。責任は総て上に押し付けた安易な仕事だ。何の創意工夫も無い。
指示命令が守られない原因の90%は上司にあるだろう。東芝のような粉飾決算の命令は論外だが、誤った指示や誤解される命令は決して少なくない。趣旨をとちゃんと理解させていれば、優秀な部下が指示に更に一工夫を加える。
「言われたとおりにやるな」とは「言われた以上のことをやれ」という意味だと私は理解している。それぞれの職場にはそれぞれの特徴があり従業員も取引先もそれぞれ異なる。現場ではそれらを特長として生かさねばならない。抽象的な指示を特殊的・具体的な形で表すことが現場の役割だろう。
管理主義的な人は言ったとおりにやらせようとする。自分の狭い知識の範囲で完結させようとする。これでは良い仕事はできないし部下も育たない。部下に自分よりも優れているところがあればそれを自覚して、任せるべきところは任せたほうが良かろう。指示から多少はみ出したほうが良い仕事になるだろう。