俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

雪に霜

2013-12-31 09:49:36 | Weblog
 私は無神論者なので誰がいつ靖国神社に参拝しようと全然気にしない。共産主義は無神論に基づいているのだから私と同じように考えるのが筋だろう。ところが似非共産主義の中国共産党はこんな「迷信」を嘲笑わずに信仰内容について文句を言う。非難の矛先が間違っている。
 政治的に考えるなら首相の靖国参拝の最良のタイミングは「今でしょ」。日中・日韓関係が冷え切っている時に参拝すればこれ以上悪化することを心配せずに済む。実際の話、中国も韓国も反日カードを出し尽くしているようで、何の報復措置もできなかった。カップラーメンつまり「ゆうだけ」だった。
 13日の金曜日に結婚した知人がいる。理由を尋ねたところ「今日が最悪の日なのだから今後は良くなる一方だ」とのことだった。式の費用も割安になるだろうから素晴らしい選択だと思う。
 日中間はこれ以上悪くならないと安心していたら中国から意外な言葉が届いた。「雪に霜」。素晴らしい言葉だ。私は中国人はジョークのセンスを欠いていると思っていたが大いに見直した。
 最近ネット上でPM2.5絡みの中国人の自虐的ジョークをよく見掛ける。「メリー・グレー・クリスマス」とか「スモッグのお蔭で国防力が高まった」といった類のブラックジョークは以前の中国なら考えられないことだ。
 私はソ連時代のロシアン・ジョークが大好きだ。アメリカン・ジョークよりもずっと捻りが効いている。言論弾圧があったからこそ優れた知性がジョークへと向かったのだろう。ジョークでしか語れない真実がある。
 ドストエフスキーを筆頭にロシア文学は最高峰だった。そんな知性が言論弾圧のせいでジョークへと向かえば世界でダントツになっても不思議ではない。
 残念ながら中国文学のレベルは決して高くない。私は「史記」と「三国志」を愛読するが文学書につては殆んど評価をしない。しかし13億の中国人民の底力を侮るべきではない。中国共産党政権が滅びるまでに、是非とも世界一のジョーク大国になって欲しいと、今年最後のこの記事で心から強くエールを贈りたい。

黒人

2013-12-30 09:36:09 | Weblog
 サッカーのワールドカップで日本と同じ組になったコートジボワールはかつては「象牙海岸」と呼ばれていた。そのすぐそばには「奴隷海岸」という国があったが今ではトーゴ、ベナンおよびナイジェリアの一部として3国に分かれている。
 象牙海岸と呼ばれたのはここに象牙の積出港があったからであり、奴隷海岸は奴隷の積出港があったからだ。
 この地が奴隷の積出港に選ばれたのは良港があったことと共に、奴隷とされた黒人の質が高かったからだろう。今回のワールドカップのアフリカ代表はアルジェリア以外の4チームがこの近辺の国々でどれもが連続出場国だ。この地域の人々の身体能力は特に優れているようだ。
 移送できる奴隷の数は限られていた。帆船だから1回に数百人しか運べないので「高品質」な者を厳選し数ヶ月掛けてアメリカなどへ運んだ。詰め込まれた奴隷の間では疫病も発生するから病に強くなければ生き残れなかった。こうして「最高品質」の奴隷だけが輸出された。
 アメリカなどでは更に選別が行われた。特別優秀な奴隷だけが交配を許された。家畜同然だ。こうやって何度も淘汰されたからこそアメリカやジャマイカなどの黒人アスリートは卓越している。
 2月2日付けの「多彩な黒人」でも書いたことだが、人類発祥の地であるアフリカの黒人は非常に多彩だ。白人も黄色人種も北東部アフリカを出た一部の黒人から枝分かれした末裔に過ぎない。黒人の一部から分化したので遺伝子の多様性が乏しい。違いが少なければ特定の疫病などで絶滅する恐れも大きい。
 シャレド・ダイアモンドは「銃・病原菌・鉄」で黒人を「黒人・ピグミー・コイサン(ホッテントットあるいはブッシュマン)」に3分類しているが、スプリンターが多い西海岸と長距離ランナーを輩出するケニヤやエチオピアなどの東部とでは人種的特徴がかなり異なる。一括されている「黒人」はDNAの宝庫であり将来の人類の多様性の鍵を握っているのではないだろうか。

浮気男

2013-12-30 09:05:05 | Weblog
 浮気男はよくモテる。逆によくモテるからこそ浮気男であり得るのだろう。多分、彼は容姿も話術も優れており、金銭面でも恵まれているからよくモテるのだろう。しかし男から見て「なぜこんな男が」と思うようなモテ男も少なくない。軽薄で無責任で調子者であれば男からは嫌われる。
 男よりも嫉妬深い筈の女が浮気男を好きになるのは奇妙な現象だ。堅実な男を選ぶという戦略のほうが女にとっては有利な筈だ。不特定多数の女を無数回孕ませられる男とは違って、女は生涯せいぜい10回程度の出産しかできず危険も負担も大きい。女は特定の男と強い絆を結んだほうが子孫を多く残せる可能性が高い。だから一夫一妻制が成立している。
 正攻法で考えればこんな理屈になるが、子孫を増やすための裏の戦略があり得る。こんな浮気男の息子を産んでその子が父親の特性を受け継いで多くの女との間で子供を作ればその結果として彼女の子孫が増えるということだ。だからこそ浮気男を好むという妙な性質が淘汰されなかったと考えられる。
 種族内競争(性淘汰)においてはこんな奇妙な適者生存がしばしば起こる。最もよく知られているのはメスのクジャクであり、飛ぶためには邪魔になるほど大きな尾羽を持つオスを交尾相手に選ぶ。
 生存競争においては子孫が多く繁殖すれば適者と言える。但しその戦略は様々であり、適者生存とは決して優勝劣敗・弱肉強食の競争原理ではない。多様な適者が存在し得るのだからむしろ共存原理・棲み分け原理とさえ思える。浮気男も大きな尾羽も子孫を増やすために有効な戦略だ。常識的に考えれば誤りとしか思えない戦略が正解となり得る。正解が1つではないからこそ自然界も人間界も面白く知恵の源たり得る。

済し崩し

2013-12-28 10:22:31 | Weblog
 日本では済し崩しで改められることが多い。誤った主張をしていた人が徐々に少数派になりいつの間にか情勢が変わってしまう。
 消毒にその実例が見られる。私が子供の頃、怪我の消毒にヨードチンキ(通称「ヨーチン」)がよく使われていた。この薬はゴボゴボと泡を立てて猛烈に沁みる。「沁みるのは悪い黴菌を殺している証拠」と教えられたものだが、徐々に赤チンなどの沁みない消毒薬に変えられた。昨今では傷を消毒しないことが主流になっている。この経緯を庶民は知らされていない。消毒が実は有害だったことは知らされないまま済し崩しに変更された。
 乳癌の乳房温存療法も済し崩しに進められている。切除とどちらが有効なのかは議論されずにまるでファッションのように変わる。
 憲法9条も条文に対する議論を放棄して解釈の変更という形で済し崩しで見直されつつある。
 済し崩しで進めることは対立を生まないという利点もあるがこれは諸刃の剣だ。改善が済し崩しに行われるように改悪も済し崩しに行われる恐れがあるからだ。
 国内問題なら済し崩しでも解決できるかも知れないが外交問題はそうではない。利害が対立する関係国が猛烈に反対するからだ。日米地位協定にせよ領土問題にせよ靖国神社や従軍慰安婦問題にせよ、1歩も前に進まないのは先送りを続けて済し崩しによって解決しようとしているからではないだろうか。
 拉致被害者の一部が帰国できたのは当時の政府が毅然たる態度を取ったからであり、その後は済し崩しを狙って放置されている。たとえ一時的に対立することになろうとも主張すべきことを主張しなければ外交問題は解決できない。先送りと済し崩しは日本人の悪癖だ。国是であれば堂々と表明して対立すべきであって、外交問題が済し崩しでは解決できないことを理解する必要がある、

クローン

2013-12-28 09:54:14 | Weblog
 クローンは分身ではない。経験も知識も違うから別人だ。もしクローンが分身であるなら一卵性双生児はお互いにとって分身の筈だがそんな意識は無いようだ。一卵性双生児が自分を犠牲にしてもう一人を救ったという話を私は知らない。類似した環境で育った一卵性双生児でさえ別人なのだから、全く違った環境で育つクローンは赤の他人だ。
 クローンは更に大きな欠陥を持つ。クローン羊のドーリーからそのことが分かる。卵子を培養して作られたドーリーは誕生の時点で既に老化していた。これは異系交配が行われていないからだ。老化した遺伝子を修復するためには他の遺伝子と再結合させてリセットする必要がある。しかしそうすれば有性生殖と同様、継承される遺伝子は1/2だけになる。つまり実子と何ら変わらないということだ。
 異系交配をしなければ40歳の人のクローンとは既に40年分老化した赤ん坊だ。だからまるでコケイン症候群(早老症)の子供のように急激に老化して死んでしまうだろう。
 あり得ない話だが、仮に転生しても無意味だ。魂が同じであろうとも経験も記憶も脳も肉体も全く異なるからだ。仏教徒が激怒しそうな例え話だが、もしゴータマ・ブッダが生まれ変わってゴキブリに転生したらどうなるだろうか。スックと立ち上がって「天上天下唯我独尊」と宣言するだろうか。それは不可能だ。ゴキブリは立ち上がれないし発声機能さえ持っていない。何よりも思考するための脳ミソが足りない。これではたとえブッダの魂を持っていようとも普通のゴキブリと全く同じだ。
 もし私の記憶を人工知能に移植できるなら、このほうがクローンや生まれ変わりよりもずっと私に近いだろう。しかしそれも私とは全く別の物だ。

誤報

2013-12-26 19:11:17 | Weblog
 毎日新聞による誤報が相次いでいる。忘年会の酒が抜けていないのだろうか。
 23日には「高橋は五輪絶望」という見出しの記事を掲載した。ところがその日の夜に高橋選手はフィギュアスケートの日本代表に選ばれた。
 25日には「阿部首相:年内の靖国神社参拝見送り」という見出しの記事を載せたが、安倍首相はその翌日26日に参拝した。
 25日の記事には同情の余地がある。もしかしたら毎日新聞がこう書いたから、周囲から突き上げられた首相が参拝を決断したのかも知れない。これは予言のパラドクスであり得る。しかし23日の記事は全く駄目だ。記者もデスクも「代表選考基準」を理解していなかったための誤報だ。その後の対応も不充分だ。他紙もテレビも大半が「高橋か小塚か」という曖昧な予想を報じ、決定後はその事情を割りと詳しく報じた。毎日新聞だけは「触らぬ神に祟り無し」とばかりに極力触れないように努めているようだ。勿論、誤報の存在については全く無視している。情けない話だ。
 この毎日新聞の姿と比べて誤報のご本尊たる朝日新聞は堂々としている。流石に珊瑚礁のKY落書き事件だけは、事実が余りにも明々白々だったために陳謝したが、それ以外では開き直りと詭弁によって絶対に誤りを認めようとはせず、これが日中・日韓関係の悪化の原因であろうとも全く意に介しない。頬被りする毎日新聞は誤報を恥じているようだが、強弁する朝日新聞は最早確信犯だ。多分、誤報対応マニュアルまで用意してあるのだろう。嘘も言い続ければ本当になると信じているのだろうか。困ったものだ。

 ♡コメント欄に毎日新聞の記事を掲載しました。

天才の引退

2013-12-26 10:09:15 | Weblog
 安藤美姫選手が引退を表明した。惜しい選手だ。本来の才能を発揮し切らないままでの引退だ。天賦の才においては浅田真央選手を上回っていたのではないかと私は思っている。女子で殆んど唯一と思える4回転ジャンプの成功や突然見せる爆発力(世界選手権でも2度優勝)などのムラのある実績は天才性の現れだろう。
 なぜ才能を生かし切れなかったのか。それは彼女の競技に対する不真面目さが最大の原因だろう。最盛期に芸能活動に精を出し、最後のチャンスには妊娠・出産をした。なぜあと1年待てなかったのだろうか。ソチ五輪までは恋愛も自粛すると宣言した浅田選手とは余りにも姿勢が違い過ぎる。
 もし出産から1年後でもオリンピックに出られると思っていたのなら思い上がりも甚だしい。他の選手が黙々と練習に励んでいるだけにそのギャップが埋まる筈が無い。芸能活動を続けていても一流であったことが招いた思い上がりだろう。とは言え、体形も変化したのに復帰後、僅か半年のトレーニングで全日本選手権で7位になったのだから、やはり凄い才能だ。もし優勝を狙わなかったら3位ぐらいにならなれたのではないだろうか。
 「策士、策に溺れる」と言うが、天才は才に溺れ勝ちだ。頑張らなくてもNo.1であれば世間を甘く見てしまう。残念ながらコーチとして成功することは難しかろう。例えば長嶋茂雄氏は天才的な選手だったからこそコーチとしては殆んど役に立たなかった。なぜなら「ピュッと来た球をパッと打て」という類の感覚的な指導では誰も納得できない。天才が無意識で行う技は本人にも他人にも理解できない。むしろ努力を積み重ねて技術を習得した一流半の選手のほうが良いコ^チになれるだろう。
 運動神経を司る小脳と同程度に大脳が働いていれば、彼女はもっと偉大なアスリートになれたと思うだけに残念な選手だ。

文明破壊

2013-12-26 09:37:12 | Weblog
 北京市共産党委員会は「人口増加を抑えることが大気汚染や交通渋滞など、様々な問題解決の核心である」と発表した。皮肉なことにこの目標は共産党が頑張らなくても達成される。北京の人口は勝手に減って「問題解決」へと向かう。主な原因はPM2.5などによる大気汚染だ。
 寒冷地である華北の空気は南部よりも酷く汚染されている。マサチューセッツ工科大学などの調査によると華北に住む5億の中国人民の寿命は南部より5.5年短いらしい。今後、視界の不良により交通事故が多発するし、紫外線欠乏症も起こるだろう。そしてこんな危険な環境から逃れる人も少なくなかろう。
 人は文明によって幸福になれる。人を幸福にしないならそれは文明ではない。権力者による文明破壊だ。同様に人は政治によって幸福になるべきであって人を不幸にする政治は人民のための政治ではない。単に権力者のための政治だ。
 中国と朝鮮の歴史を勉強していて呆れることがある。政治が国民不在の権力争いであることだ。国が危機的状況に陥っていても権力争いが最優先され続けた。「一時休戦」ということは起こらない。権力者だけが主権者であって人民は奴隷か家畜のように位置付けられた。
 元恋人の玄松月氏に続いて叔父の張成沢氏も粛清した金正恩第一書記が「米の代わりに肉を食べれば食料不足は解消する」と訓示したそうだが、これはマリー・アントワネットの「パンが無ければお菓子を食べれば良い」のパロディではないようだ。「人肉を食べて飢餓を凌げ」という物凄い命令なのではないだろうか。
 マシンガンでバラバラにされた後、火炎放射器で焼かれたと噂される張氏の遺体は犬の餌にされたのではなく兵士に食料として配給されたのではないだろうか。この時期での場違いな「肉を食え」という発言はそんな恐ろしい意味ではないだろうか。

善悪二分

2013-12-24 10:22:05 | Weblog
 先日、王将フードサービスの大東社長(当時)が射殺された。さっぱり訳の分からない事件だが、マスコミの報道は例によって歪んでいる。
 経営危機を店舗閉鎖で乗り越えたが人減らしはしなかったとか言って人格者ぶりを強調する。ついこの間まで和民と並べてブラック企業として非難していたのではなかったのか。王将がブラック企業ならブラック社長だろう。この激しい落差は一体何なのだろうか。
 なお、私は王将をブラック企業とは思っていない。言い掛かりだ。確かに仕事に対する姿勢は厳しいようだが、それに見合った報酬を支払う優良企業だと思っている。そうでなければ技術の高い料理人が続々流出するので多店舗展開は不可能だろう。
 マスコミの二分法の弊害がモロに出ている。マスコミはいつも善と悪に二分割して問題を単純化しようとする。
 1つは被害者は善人で加害者は悪人という決め付けだ。死者を鞭打たないということは日本人の美徳だが、マスコミが善人・悪人のステレオタイプでしか報じないから事実が全く分からなくなる。猪瀬知事の扱いにしてもヒーローから極悪人へと激変した。余りにも空気を読み過ぎている。まるで風見鳥だ。
 もう1つはブラック企業という言葉だ。多分真っ黒な企業も真っ白な企業も殆んど無く大半がグレー企業だ。どの企業でも脛に疵を持っているだろう。それが発覚すればマスコミは鬼の首を取ったかのように大喜びしてスキャンダラスに騒ぎ立てる。読者や視聴者は極悪の犯罪があったかのように思い込む。マスコミの暴走のせいで退職を余儀無くされた社員や経営危機に陥ったり実際に倒産に追い込まれた企業は少なくない。これは言論による暴力だ。
 マスコミは善悪を決める権限など持っていない。それにも関わらず虚像を利用して社会的制裁を加える。正義の味方ぶって断罪するのはもうやめて欲しいと思う。

五輪代表

2013-12-24 09:46:56 | Weblog
 ソチ五輪のフィギュアスケートの日本代表に高橋大輔選手が選ばれたことに対して一部で異論が出ているようだが、これは妥当な選出だ。そもそも今回行われた競技会は「全日本選手権」であり「代表決定戦」ではない。確かに「代表選考会を兼ねる」とされているがそれはあくまで優勝者が代表に選ばれるということであって2位以下に代表権を与える大会ではない。この試合の結果だけで決まると思っていた人はフジテレビの営業戦略に騙されている。
 日本スケート連盟は事前に「代表選考基準」を発表していた。その基準に従って1人目として羽生選手、2人目として町田選手が選ばれた。ここまで異存は無かろう。
 問題の3人目として「2人目の選考から漏れた選手と、全日本選手権終了時点での世界ランキング上位3名と、ISUシーズンベストスコアの上位3名選手の中から選考」とされている。
 第一条件を満たすのは小塚選手だ。第二・第三条件を満たすのはどちらも羽生・高橋・町田の3選手だ。羽生・町田選手はそれぞれ1人目・2人目として選ばれているので高橋選手だけが候補者として残る。つまり第一条件を満たす小塚選手と第二・第三条件を満たす高橋選手の優劣を競うということになる。私は1つの条件しか満たさない小塚選手よりも2つの条件を満たす高橋選手のほうが代表に相応しいと考える。この基準に従えば小塚選手は安藤美姫選手と同様、優勝しない限り代表に選ばれることは困難であり、23日の朝刊で「高橋は五輪絶望」という見出しの記事を掲載した毎日新聞の見識を疑う。
 昔、女子マラソンの五輪代表を巡って揉めたことがあり、それ以降、選考基準が明文化されるようになった。今回の決定は選考基準に従った正当な選考であり何の問題も無い。
 これは入学試験と内申書で総合判断をすると公表した試験で総合点が上の者を合格者とするのと同じことであり、入学試験で高得点の者を優遇する理由など全く無い。そんな一発勝負偏重こそ基準に対する裏切りであり恣意的な判定だ。