金属中毒

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プロポーズ小作戦31

2009-04-15 23:03:00 | コードギアス
プロポーズ小作戦31

一度は星刻への電話を止めてみた天子だが、やっぱり寂しいので星刻がどこかに行ってしまってから、また電話を手に取った。その電話は天子と星刻の専用品で、鳴らせば必ず出てくれた。ところが、その電話に星刻が出ないのだ。形式的な公式報告は毎日届いているから、電波が通じていない訳ではないはずだ。

「星刻は、もう、私を嫌いなの」
この言葉に一番驚いたのは後ろで聞いていたジノか、通信相手のナナリーか、ナナリーの後ろで聞いていたシュナイゼルか。
一番驚いたのは天子だった。自分でも意識していない事をはっきり口にしてしまった。
驚いて、誰も声を出せない何秒間かが過ぎた。
(ラジオなら放送事故だな)
緊迫感の無い事をジノは考えた。海の天使、クリオネが翼を10回パタパタさせるだけの間があった後、声を出したのは宰相殿。
「ジノ、これは重大な国際問題になる危険がある。必ず大司馬に直接お目にかかりお心を確かめてきなさい」
ちょっとお使いに行ってきてというレベルの口調で、シュナイゼルは画面に一度も姿を見せていないジノに命じた。


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