黒星切り貼り

月も軟X線で観測すると、僅かに光って見える。どうしてか、調べてみたり、推察してみて、400字以内で説明せよ。


X線は特定の波長域を持つ電磁波である。
一般的に透過力の強いエックス線を『硬い』、透過力の弱いエックス線を『軟らかい』と表現する。
軟X線 は(Soft X-ray)約0.1 - 2keVのエネルギーが低くて透過性の弱いX線である。
X線は一般に、100万～1億Kという極端な高温のガスから放射される。このような天体では原子や電子が非常に高いエネルギーを持っている。
宇宙からは 30keV (4800 aJ) 以上という非常にエネルギーの高いX線光子が降り注いでおり、このような光子は大気中に少なくとも数メートルは侵入しているが、地球の大気は十分に厚いので宇宙空間から地球表面まで達するX線は事実上全くない。（よってこのようなX線が地上で検出されることはない。しかし、月には大気が無いためエックス線はそのまま月面に降り注ぐ。このエネルギーが月面をわずかに光らせる。