プロポーズ小作戦4
神楽耶の依頼は簡単だった。天子様をお慰めして楽しませてあげてほしい。
さっそく天子に会いに行くと、なにやら書類を抱えて難しい顔をしている。
まだ、本当に重要な用件や急を要する仕事はしていないが、政務になれるために少しずつ政策に携わっている。
以前ならこの時間帯には星刻が来て、書類の書き方から内容の説明まであの涼やかな声で語ってくれたのだが、もう1ヶ月もそれすら無い。天子は書類を抱きしめて右に見て左に見て、うーんと唸っている。
理解できないのだ。内容的にはそんなに難しくないが過去のデータを持っていない天子には判断基準がない。とうとう書類を裏返してすかして見始める。そのまじめな顔と行動のかわいらしさにジノは噴出した。
いきなり振ってきた明るい笑い声に天子はびっくりして書類を落っことした。
「ふゃ-」
子猫みたいな声を出してパチパチ瞬きする。
落っこちてきた書類をジノは受け止めた。
「やぁ、久しぶりだね。姫天子ちゃん」
黒の騎士団時代に覚えた愛称で呼びかける。
「三つ編みのお兄ちゃん」
天子の声がぴょんと飛び上がった。
神楽耶の依頼は簡単だった。天子様をお慰めして楽しませてあげてほしい。
さっそく天子に会いに行くと、なにやら書類を抱えて難しい顔をしている。
まだ、本当に重要な用件や急を要する仕事はしていないが、政務になれるために少しずつ政策に携わっている。
以前ならこの時間帯には星刻が来て、書類の書き方から内容の説明まであの涼やかな声で語ってくれたのだが、もう1ヶ月もそれすら無い。天子は書類を抱きしめて右に見て左に見て、うーんと唸っている。
理解できないのだ。内容的にはそんなに難しくないが過去のデータを持っていない天子には判断基準がない。とうとう書類を裏返してすかして見始める。そのまじめな顔と行動のかわいらしさにジノは噴出した。
いきなり振ってきた明るい笑い声に天子はびっくりして書類を落っことした。
「ふゃ-」
子猫みたいな声を出してパチパチ瞬きする。
落っこちてきた書類をジノは受け止めた。
「やぁ、久しぶりだね。姫天子ちゃん」
黒の騎士団時代に覚えた愛称で呼びかける。
「三つ編みのお兄ちゃん」
天子の声がぴょんと飛び上がった。
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