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三大騎士団

2012-08-07 16:06:40 | 読書暦 音聴歴
三大騎士団 よく聞く言葉だが、さてこれ実態は何だろう。
グーグルでもウィキペディアでもいいが、調べて見ればすぐわかるがテンプル騎士団、ヨハネ騎士団、ドイツ騎士団と書かれている。
たいていの人はそれだけで納得する。昔は私も読んだだけで納得していた。
しかし、性格の不自由な兄を愛好する小生は思い立って調べて見た。

3大騎士団とは言いながら彼らだけに共通する要素が皆無なのである。
まず産まれた場所。エルサレム(ご近所も含む)である。キリスト教最大の聖地エルサレム産まれ。りっぱな共通要素である。それだけでもエルサレム生まれの3大騎士団として納得してくれる人もいるだろう。
ところで、エルサレム生まれは3大騎士団だけではない。規模の大小は変われど、他にも大量の騎士団が産まれている。

規模の大小は変われどと先に書いた。「そうだ、3大騎士団は大きいんじゃないか。今でも大きい企業の事を業界の御三家とか言うでしょ。」と考えた人。あなたは勘がいい。
確かにテンプル騎士団もヨハネ騎士団も大きな組織だ。時期にもよるがヨーロッパ全域を直接間接に支配した。しかし、ドイツ騎士団にはその要素が無い。普憫なドイツ騎士団なのだ。

仲がいいんじゃない。だって同じエルサレムを守る騎士団でしょ。特に仲がいいから3羽烏の意味で3大騎士団と呼ばれた。そんな風に言うあなたは善良だ。さて、回答だ。彼らはエルサレムを守る200年間ただの1度しか一緒に戦ったことは無い。最後の戦い、アッコンが陥落するその日だけ。では以前はどうか。対立するのが当たり前だった。

同じ上司とか。えっと、つまりグループ企業みたいな感じで。同じ会長さんの部下だとか。そんな風に考えた方。うん、それは間違いなくそうだ。なぜなら最終的な上司はローマ法王であるから。しかし、先にも書いたがこれは3大騎士団以外でも同じである。ついでに書くとここでもドイツ騎士団は別枠なのだ。一応形式上はローマ法王の下に就いているのだがドイツ騎士団に関しては神聖ローマ皇帝とのつながりのほうがずっと強い。
これ、ヘタの観点ではけっこうおいしいのではないか。パレスチナ(エルサレムご近所)で御国様会議の召集なんかがあったりしたらヨハネ騎士団もソロモン騎士団もバチカン様の足元にひざまずいているのに、ドイツ騎士団だけは神聖ローマ兄様に懐いている。一応、親というか兄としてヨハネ騎士団が怒るんだけど、ちっちゃなギル君はきょとんとして神聖ローマのひざ元で遊んでいる。怒られている意味がわからないギル君。で、ソロモン騎士団が無言でいきなりギル君の襟首ひっつかんで引きずりたおしてバチカン様の足元に押しつけた。(ソロモンさんは大いに乱暴な方です。)
そしたら、今度はヨハネさんがソロモンさんの乱暴を怒る。犬とガキの教育はすぐやらなければだめだ。そういうソロモンさんにさらにヨハネさんが言う。暴力だけで押しつけても教育はうまくいかない。そもそもお前は普段から乱暴で、とか言い続けていつのまにかヨハネとソロモンの喧嘩になる。
実際には脆弱体質の神聖ローマがパレスチナに来ることは無かっただろうから、このネタは使えないだろうけど。