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ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

2016ハルの韓国生活最終イベントー同級生との旅3(江陵端午祭)

2016-08-31 | 地方旅行
6月9日待ちに待ったチングとの江陵端午祭への旅です。
朝ご飯に明洞にあるお粥屋さんでアワビ粥をいただいてから、バスセンターへ。
今日は東ソウルバスターミナルからの出発です。

10時丁度発のバスに乗り渋滞にも遭わず、快適に江陵到着。お昼は過ぎて
いましたが気が逸るので、南大川の両岸にあるという祭り会場まで、まずは
タクシーで向かいました。

会場中心地に近い橋のたもとで、これ以上は進めないと下ろされましたが、
降りた丁度向かい側に、祭り本部のテントがあり、スケジュール表や団扇を
いただきました^^

この川の両側で一週間繰り広げられる端午祭、始まりは
麦を刈り取リ田植えを終えた後に、ひとしきり遊びながら休む名節(韓国固有の
祝日)として農耕社会の豊作祈願祭の性質を持つものだそうです。

江陵端午祭は長い歴史過程を経てきた伝統文化の伝承の場として、祭礼、
端午クッ、仮面劇、農楽、農謡など高い芸術性を持つ多様な無形文化遺産と
共に、ブランコ乗り、シルム(韓国相撲)、菖蒲を頭に巻く、ヤマボクチ餅を
食べるなど韓国歴史と独創的な風俗が伝承された韓国の最も代表的な伝統
祝祭である。(韓国文化財庁HPより)


スケジュール表を見ると5時から「官奴仮面劇」と云う伝統芸能が上演される
ので、それまでお昼をとったり露天商のテントを覗いたりして過ごしました。
4時過ぎに、仮面劇会場を確認しておこうと向こう岸へ目をやると、川の中に
張りぼての人形が~


橋を渡り始めると、途中に撮影スポットがあり・・・そこにある看板と川の
中の人形は、良く見ると似た装束を着ています。ひょっとするとこれは、
仮面劇に登場する人物たちかもしれません。
記念に3人で写真を撮ってもらいました。


川の右岸には公演会場となる大きなテントが幾つかしつらえてあり、官奴仮面
劇を上演するテントでは、この日は朝から農楽の競演大会が開催されていました。
市内(?)の農楽グループがKBS社長賞をめぐってしのぎを削ったようです。
到着した時、演技は既に全て終了し授賞式が始まっていました。



優勝チーム



仮面劇開演時間が近づくと演戯者達が会場に姿を見せ始めました。
フレンドリーな様子に、写真をお願いしてみたら、快諾^^

左側は劇の登場人物시시딱딱이(シシタクタギ)  右は장사마리(チャンサマリ)
 (チャンサマリの太鼓腹を作るため、衣装の中に何かで枠の詰め物を入れた様子が
 見ている時は異様で、何なのか分かりませんでした^^;)


官奴仮面劇(スケジュール表にあった粗筋と、ネット検索で調べた粗筋を簡略に
ご紹介、背景とか深い意味は理解できていませんことご了承ください)


始まり(伝統芸能の範疇に入るものは皆そうなのか、最初に登場人物全員で舞台に
登場し一しきりその場を回るようです。この仮面劇では↓写真にあるような幟?或は
お神輿の様なものを掲げて登場、祈りをささげて始まりました。



第一幕 太鼓腹の장사마리(チャンサマリ)が騒々しく埃も巻き上げながら踊りまわり
観衆にふざけたりして場を愉快な雰囲気に盛り上げる。



第二幕 尖った頭巾を被り長いひげをなでながら威厳ありげに登場する両班と淑やかな
面を被り黄色いチョゴリに桃色のチマではにかんだ様子で踊るソメカクシが登場する。
両班がソメカクシに求愛し、お互いに気に入り肩を組み場内を回って愛を交わす。




第三幕 恐ろしい形相のシシタクタギが現れ、両班とソメカクシの愛に嫉妬、邪魔をし
二人を引き離す。










第四幕 二人の中を引き裂いたシシタクタギ、一方は両班をからかい、もう一方は
ソメカクシをなだめすかし一緒に踊ろうとするが頑強に拒否される。
それを見た両班、大いに怒り気をもむがどうすることもできない。


やっとシシタクタギを押しのけソメカクシを取り戻したが、ソメカクシの貞操を疑い
叱責する。ソメカクシは身の潔白を証明するために長いひげに首を結び自殺を図る。






第五幕 潔白の訴えにほだされた両班は哀れに思いソメカクシを許し、誤解が解け
陽気な最後へとなって終わる。






韓国恒例、最後は観客も巻き込んでの大盆踊り状態を繰り広げて終了となる。





(江陵旅、まだ続きます。)