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スターフォックスの一ファンのブログ

『スターフォックス、宇宙の中心へ』その4

2010年11月28日 21時46分20秒 | アナザーストーリー
「<鍵>の在り処か」
 観念して、ペパーは口を開いた。
「どこだ? その隠し場所は?」
「その前に教えろ。お前たちは何だ? どうして知ることができた。あの場所のことを」
「さあね。知らないほうがいい真実もあるさ。もと将軍様」
 知らないほうが良いもの? 『世界の中心』こそ、そう呼ぶにふさわしいものだというのに。ペパーは相手の顔を見つめた。自分の記憶が風化しているのでなければ、一度も出合った覚えはない。はじめにこの男が言ったように、諜報部隊『山狩りの一団』の一員である保証はどこにもない。もっとも、諜報員は政府の高官から秘密裏に任命される。軍の幹部といえどもかれらの素顔を知る機会はなかった。
「急いだほうがいい。カーペットが血で汚れないうちにね」
「ここだよ……私の頭の中だ。第一の<鍵>はそこにある」
 侵入者たちが顔を見合せ、目配せしあう。第一の男はペパーに向き直ると、口元に笑みを浮かべた。
「やはりご一緒してもらわねばならないようだな。あんたの<鍵>で<扉>を開くまで……。おたがい、愉快な旅路といこうじゃないか」

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