俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

ライダーは泣きながら闘う

2010年12月23日 23時59分33秒 | 日々のつぶやき
 仮面ライダーの話するよ。

 日曜あさ8:00から放送の『仮面ライダーオーズ』が面白くて毎週見てるんだ。
 公開中の劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー OOO&W featスカル MOVIE大戦CORE』も見てきた。
 以下、未見のファンの方は読まずに、まずは映画館へ急いだほうがよいと思う。


 映画を見に行く前に、爆笑問題が司会をしている番組の、仮面ライダーの特集を見ていた。
 製作スタッフの掟「仮面ライダーのマスクはすべて必ず○○○でなければならない」。○○○の中身は何でしょう、というのがクイズとして出題されたが、わからなかった。
 正解は『泣き顔』だそうだ。ライダーのマスクを見ると、みんな複眼の下に涙の流れるようなラインが描かれている。仮面ライダーはみな涙を流しながら闘っているんだって。

 「ええー? ホントかよ?」
 と、その時は思ったのだけど。
 今はもしかしたらこれが、仮面ライダーの魅力の源かもしれない……と思う。
 変身して、強くなって、敵と戦い倒すだけの存在だったら、ライダーはただの兵器になってしまう。
 なぜ闘うのか。なにを守りたいのか。闘う相手は、本当に倒さねばならないものなのか。なぜ他の誰かではなく自分が闘わねばならないのか。なぜ? なぜ?
 思い悩み、苦しむ心を持っていてこそ、ライダーの仮面にも血流が通うのだろう。
 ライダーは泣きながら闘う。今回の映画も、それは真実だと思わせてくれた。

 『W』編の主役を張った仮面ライダースカル。これはもう、子供を連れて映画館に来た全国300万のお父さんたちを泣かせる気満々だな?
 ショベルカーにつぶされそうになりながら電話できるか?というつっこみは置いておいてだな……娘との約束を果たすため「まだ死ねん!」と立ち上がる。このシーンで全国300万のお父さんが300万ガロンの涙を流してむせび泣いたことだろう。
 ええ。私も泣いていましたとも。

 『オーズ』編では、ノブナガに相対した映司の「……変身」に総毛だった。
「この世はすべて俺のもの。俺のものをどうしようと、俺の勝手だ」
 そう言い捨てるノブナガは、以前映司と心を通わせたノブ君とは別人になっている。
「……変身」
 こんなに哀しい響きの「変身」は聞いたことがない。
 オーズは闘う。拳を振るう。なぜおまえは変わってしまった? なぜヒトの領域を越えてしまった。なぜ、一度は心を通わせた者を倒さねばならないのだ!? なぜ!
 仮面の下で映司は泣いていたかもしれない。

 ライダーは闘う。けれど憎しみだけで闘うのではない。
 拳には哀しみが、許しが、時には愛までもが込められている。
 それをなくしてしまったらライダーではない。

 映画のシナリオに、多少の不満がないわけではないんだ。
 けど『仮面ライダーとは何か』という本質、コアの部分は、きっちり描けていたと思う。そしてそれが、最も大事なことだ。
 というわけで今回の映画は合格。見に行って良かった。

 ……自分もライダーを愛するものとして、闘わないとな。世界の平和とか、家庭の平和とか、いろいろ守らないと。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿