俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

「ファルコとの出会い」その1改

2008年02月23日 01時09分42秒 | 小説『ファルコとの出会い』
 『ファルコとの出会い』の最初を書き直したから載せとこっと。


 ライラット系・第三惑星コーネリア。
それは、まだフォックス・マクラウドがコーネリア防衛軍士官学校に属していた頃。そして、辺境の惑星ベノムへと追放されていたDr.アンドルフが、沈黙を破りライラット系にその魔手を伸ばしはじめた頃であった……。

ファルコ・ランバルディは根無し草である。
 家を飛び出し、仲間たちと気ままに空を駆け巡る生活。アンドルフ軍とコーネリア防衛軍との戦闘で、機体の部品にも、燃料にも事欠かない。大気を、ときには真空を切りさいてがむしゃらに飛んだ。
星々を渡り歩く命知らずなパイロットの中にも、ファルコの腕にかなう者はいなかった。
「フン。どいつも張り合いがねぇなぁ」
だれもがかれの後方に消え、ただ一人星の海に浮かぶとき、ファルコはエンジンを停止させると、通信回線をあるチャネルに合わせる。SEC-2778654C。
彼だけの秘密だった。星から星へと物資を運ぶ星間配達人の一族、じぶんが捨ててきた家族が、その稼業を営む際に切れ切れにかわす会話、その通信を傍受し、家族の声に耳を傾けていることは。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿