またまたパリオリンピックねたです。
パリ五輪の女子レスリング50キロ級の初戦で、日本の須崎優衣選手がまさかの敗退・・・というのがありました。
その対戦相手がインドのビネシュ選手なのですが・・・その後に準決勝を勝ち進み、決勝進出になりました。(この時点で、すくなくとも銀メダルはもらえたハズ) ところが、ビネシュ選手は、決勝戦のための計量を通過することができずに失格になりました。
これを不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に銀メダルを授与される権利を主張して提訴しています。
で・・・ビネシュの訴訟についての評決は、10日の予定が、一度13日に延び、そして今回16日に再び延期となった。ということで2回も伸びる(延期)のは異例だということです。
普通なら・・・「ルールに照らして失格」とか、単純に判断されると思うのですが・・・2回も延期されたということは、単純にルール通りの判断ができない状況なのかもしれます。(そうすると、私は「ルール自体がよくないのでは !?」と想像しちゃいます。(笑)
公平な競技になるように、階級に分けているのだし、その階級にふさわしい計量があるのだと思っていました。
今回のビネシュ選手
①1日目の用計量はパス
②1日目の競技実施(一回戦~準決勝)
③2日目用の計量に失敗
という流れで、④の決勝戦に参加できないだけでなく、せっかく「銀メダルは確保」と喜んでいたものが・・・失格になってしまいました。
私は知らなかったのですが・・・こういう階級別の競技の選手は「計量が終わった後に体重を増やす(戻す)」というのが普通に行われているようです。
当該のビネシュ選手も2.7kg増やしたとか・・・
50kgの選手と53kgの選手が戦ったら、そりゃ体重が多い方が有利でしょ、というのが体重を増やす理由だそうです。(なるほど)
ただ、その増やした2.7kgは、次の計量の時にはまた戻さなければなりません。(体重を50kg以下にする)
ビネシュ選手は、サウナで汗を書いたり、食事を抜いたり、血を抜いたり、髪の毛を切ったりしたけど、どうしても100gオーパーしてしまった、と書かれていました。
ビネシュ選手側としては、最初「100gのオーバーは些細な値だから見逃して」みたいな謎の主張をしていたらしいのですが、勿論それは認められませんよね。現在は、ルール違反もなく準決勝での勝利までは進めたのだから銀メダルをよこせ、と言っているらしいです。
③の計量を実施して、それにパスできなかったのだから、ビネシュ選手側の主張は認められないと思うのですが・・・
話はここから
想像①
では、もし、決勝戦も1日で実施するスケジュールだとしたら、2回目の計量がないので、決勝戦で勝てば金メダル、負けても銀メダルが貰えました、よね。
想像②
③の計量をする前に「決勝戦は棄権します」と申告したら、2回目の計量がないので、決勝戦に不戦敗として銀メダルが貰えた・・・のかなぁ。
想像①はあくまでも仮定ですが、想像②は実現可能だったと思います。なぜ、これをしなかったのでしょうか?
ただ、これができるとすると・・・
一日目の計量だけ、死ぬ覚悟でダイエットして、その後にめっちゃ体重を増やして、「決勝戦を棄権する銀メダル狙い」が流行りそうです。
本来、計量するは、競技として公平になるように重量別(体重別)の階級分けをしているのだし、そのために計量しているのに、実際の競技のときに体重が異なるのは、本末転倒のように思います。
競技前だけでなく、競技後も計量する、のはダメなのでしょうか?
(まっ、あくまでも、素人の意見です)
本日のYahooニュースに、
「ショックで失望」パリ五輪100グラムで計量失格のインド人女子レスラーの銀メダル要求をCASが却下…インド五輪委員会が声明を発表
という記事が掲載れており、「銀メダルをよこせ」の提訴を、CASが却下したことが分かりました。
世界レスリング連合の競技規則第11条では「計量(1回目または2回目)に参加しなかった選手及び失敗した選手は、競技から除外され、順位はつかず最下位になる」と定義されており・・・
ということで、銀メダルどころか最下位という判断のようです。
(ただ、けがなどで途中棄権しても、2回目の計量が必要なのかがわかりません・・・)
後日追補
どうも、2回目の計量にパスしないと、準優勝にはならないらしい。 つまり、1日目で準決勝に勝ったところで棄権したとしても、2回目の計量にパスしないと最下位になってしまう、というルールがあるらしい。
ということで、まともなルールで良かった!