RoboCupJunior Rescue Rules の Final が公開されたので確認してみました。
ちなみに、私が見たときのFinalと、現在のFinalは(ちょっとだけ)違っています。(笑)
では、何が変わったかを見ていきたいと思います。(あくまで、個人の見解です・・・)
Rescue Line 2019 Rules
2018年ルールからの変更点は赤い色になっているらしいのですが・・・ほとんどありませんよね。
ということで、あんまり変更はなさそうです。
それから、気になるのが・・・英国英語表現がいくつかあります。 (color でなく colour とか・・・)
あたまから見ていくと2.3.7に赤文字がありますが、本質的なルール変更ではありません。
Rescue Line で2回世界大会に参加した選手はRescue Line には参加できないよ、というものです。
3.5.16 避難区域の中に障害物やスピードバンプが設置された場合、それらを回避しても得点にはなりません。というのが明示されました。これは運用上では当たり前のことでしたが、ルールに明記されたのは良かったと思います。
というか、昔のルールで「黒線上に置かれた障害物を回避したら得点」という表現だったのを、あまり考えずに「黒線上に置かれた」を消してしまったのが良くなかったのだと思います・・・
2.4.8は、エンジニアリングジャーナルを公開しましょう、というものです。そういえば、昔は、自分たちの活動記録をブログなどで公開するチームが多かったのですが、最近は、ほとんど見かけませんねぇ・・・
3.5.4は、傾斜路の得点ですが、基本的には変更ではなく表現の明確化のようです。上りの傾斜路も下りの傾斜路も進めれば5点の得点です。手前の水平のタイルから先の水平のタイルに(自律的に)進めれば得点になります。自律的ということは、下りの傾斜路を転げ落ちた場合はダメということでしょう・・・おそらく(笑)
3.5.6と3.5.8にも赤文字がありますが、本質的な変更では無いようです。
さて、3.5.9が今年の目玉かもしれません。
2018年のルールでは、交差点(毎に)正しい方向に進めれば(その都度)得点になりました。
2019年のルールでは、交差点の次の(正しい)タイルに進めれば(勿論ライントレースをしていなければダメ)交差点の得点になります。これは、当たり前なのですが・・・例えば1つのタイルに2つの交差点が設定されていた場合、どんな経路を進もうとロボットが(正しい)次のタイルに進めれば交差点2個分の得点が得られます。
ということで、2017年のルールに戻りました。
同時に3.6.1にあった、交差点で正しくない方向に進むと競技進行停止、が消えました。
これまで、ある意味で内部で矛盾したルールだったのですが、やっとスッキリしました。
(まあ、審判としては、明確なルールで、判断がしやすくて良いと思います。)
(交差点の得点は)あくまでも、ロボットが次のタイルに進んだ時に判断される、ということですね。
3.5.10の行き止まりについても・・・次のタイルでライントレースをしていること、が追加されました。
3.5.14は、いわゆる脱出ボーナスです。Rescue Maze は Exit bonus という名称がありますが、Rescue Line は名称が与えられていません。Maze と同じようにボーナス得点と表記してくれれば良いのになぁ。
避難区域で被災者の救助をした後(少なくとも、被災者に触れた後)に避難区域を出て、3タイル分を戻ってライントレースをすれば、20点の得点になります。(ここまでは、昨年のルールと同じです。)
何が変わったかというと、その戻る3タイルの間に「得点イベントがあった場合、追加で得点が入るのか?」「チェックポイントがあった場合に、帰りもチェックポイントになるのか?」が明示されていなかったのですが、今回のルールでは明示されました。
得点イベントは、帰りも追加の得点になります。
チェックポイントは、行きだけが有効で、帰りは(そのタイルがチェックポイントに指定されていたとしても)チェックポイントになりません。
これは、昨年のルール検討で配慮が足りなかった部分を、ちゃんと改善してくれたものと思われます。
あと、上にも書いたように 3.6.1 から「交差点で正しくない方向に進んば場合は競技進行停止」が消えました。(削除だけなので、赤くなっていません。注意!) つまり、交差点で正しくない方向に行ったとしても(すぐに)競技進行停止になるわけではありません。
Rescue Line 2019の変更点はこんなところかと・・・
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