Re: The history of "M&Y"

Team "M&Y" and "花鳥風月"
the soliloquy of the father
毎日更新!

レスキューBの結果 考察

2015-04-01 | RoboCup2015

ジュニア・ジャパンのHPに正式な成績がアップされました。

改めて、レスキューBの競技結果を見て感じたことなど・・・

 

 

レスキューBは、参加しているチームが少ないこともあり、ベテランとルーキーのグループに分かれます。(ベテラングループの筆頭が「花鳥風月」) やっぱり、経験豊富なベテラングループが成績も上位、経験が少ないルーキーグループは成績もいまいち・・・これまではこんな感じでした。

しかし、今回は、初参加の「埼玉県立川越高校物理部」(長いので以下は「物理部」)が、2位になるという快挙を成し遂げています。

昨年、世界大会で5位だった、「TEAM ADVANCE」が940点(3位)だったことから、今回の競技の難易度を想像して欲しいと思います。そんな中で、機体の片側にしか温度センサーを装備していない「物理部」のロボットが(点差は少ないですが)2位になったのだから素晴らしいです。(これまでに、レスキューAに参加していて、日本大会でも上位の成績だったメンバーが中心になっているチームだそうです。それでもレスキューBには初参加・・・)

 

正直言って、一日目の練習日の状況を見いて・・・全体のレベル上がったなぁ・・・と、驚きました。これは、ゴール(脱出ボ-ナス)をするチームも出てくるかも・・・と、思っていたら、(「花鳥風月」の他に)「物理部」のロボットが3回の競技全部で脱出ボーナスを得ました。(脱出ボーナスを得たのは「花鳥風月」と「物理部」だけです)

 

今回の競技会で、上位を争うのは、以下の5チームでした。

「花鳥風月(関東)」「Atlantis(関東)」「Sunrise'15(関東)」「物理部(埼玉)」「TEAM ADVANCE(東海)」

埼玉ブロックは、数年前に関東ブロックから独立しましたが・・・関東地域が多いですね。

(あと、今回はレスキューAに参加してましたが、九州の「HIBISCUS」がベテラングループに入るでしょう)

3回の得点の遷移で面白いのは・・・

2位のし烈な争いをする2チーム「物理部」と「TEAM ADVANCE」は、3回目の競技の点数が悪くなっています。これだけを見ると、「3回目の競技コースはさぞ、難しかったのだなぁ」と想像しちゃいますけど・・・別にそんなことはありませんでした。4位、5位の「Atlantis」「Sunrise'15」は3回目の競技が一番良い得点になっています。特に「Sunrise'15」は、特別に頑張ったのか、3回目の得点は大きく伸ばしました。他にも3チームが3回目の競技が最高得点になっています。

 

さて、今回の競技全体を見て・・・

ルーキーグーループには、「被災者の発見やマッピング、キットランチャーなどを考えるより、まず迷路を確実に進むこと」をやって欲しいです。迷路を進めなければ被災者発見も脱出ボーナスも出来ません。単純にこれだけです・・・

ロボットが通路を進む・・・

ロボットが交差点を曲がる・・・

レスキューBのロボットが迷路を進むのに求められるのは、たった2つだけです。

でも、それが難しい・・・

 

 

ベテランチームは、基本的な迷路抜けはできています。特に2位の「物理部」、3位の「TEAM ADVANCE」は、マッピングを含めて、迷路のすべての被災者を発見する能力を持っています。あとは、どれだけ「正確性」を上げられるかどうかですね。「物理部」のロボットは、大きな機体なのに、機敏に動きます。(「花鳥風月」のロボットよりも速いかも・・・)

今回、被災者が10人(10個)設置されました。だから、被災者全員にレスキューキットを配布するのに10個のレスキューキットが必要です。(当たり前ですね) ルールでは、最大12個のレスキューキットしか搭載できません。だから、同じ被災者に何個も配布してしまうと、全員に行き渡らなくなってしまいます。それをいかに防ぐかが、より重要になってきます。勿論その為には、競技進行停止をしないような(競技進行停止にならないような)ロボットでなければなりませんね。

 

 最後に、「どんなコースでも満点を取る」という目標に向けて活動してきた「花鳥風月」ですが・・・やっと、その念願がかないました。競技コースは決して「特別に難易度の高いもの」ではありませんでしたが、「特別に簡単なコース」でもありませんでした。そんな中で、3回の競技全てで満点を出すことができたのは、素晴らしい成果だと思います。「花鳥風月」は、競技の得点走行の前に必ずキャリブレーションを実施して、センサーが機能していることを確認します。それからスタートをします。これまでの長い競技の経験(特に昨年のゼロ点の経験)を生かして、「より確実な競技」を実行しています。ここらへんは、自画自賛になりますが、チームを褒めてやりたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする