小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を観る=未来のエネルギーをどうするのか?

2011年09月27日 | 映画・テレビ批評
原発に反対するか、否かを問わず、「持続的な再生可能自然エネルギー」の活用の必要性は、恐らく、万人が、賛同する喫緊の課題であろうことは、言を俟たない。山口県「祝島」で、27年以上に亘る反原発闘争を担ってきた老人達は、団塊・全共闘世代の我々には、その昔、観た「三里塚成田空港反対闘争」に出てきた、笑顔の「老人行動隊」の面々を彷彿させるものがある。むろん、今日では、ゲバ棒や、ヘルメットは、被っていないが、、、、。自分たちの生活を維持し、その土地に生きるようとする意思の選択をし、後の孫・子の世代に対する責任を担ってゆこうとする姿勢には、まだまだ、「老人パワー」というものは、「日本を変革しうる可能性」があるのではないかと、共感される。若い人達による祝島の特産物である「びわ」や、「ひじき」をネット直販したり、自然エネルギーへの取り組みは、スウェーデンなどの実例を引く迄もなく、過疎地に生きる協同体にとっては、将来に向けての一定の方向性を、見いだすものであろう。エネルギー買取り法案は、通過したものの、依然として、課題である「発電・送電・配電」の分離は、未だ、巨大なエスタブリッシュントの前で、遅々として、改革が進んでいない。スマート・グリッドやメガ・ソーラーも、多様なエネルギーの選択も、何とも、現実味を帯びる兆しが、まだ、出てきていない。核廃棄物処理の問題を、ないがしろにしたまま、原子力政策を国策として、推進し、今や、悪名高い「フクシマ」にしてしまった以上、除染も含めて、どういう方向性に向かっていくのであろうか?青森の六ヶ所村の核廃棄処理施設の隣には、風力発電の巨大な風車が、何基も並んでいるのを見ると、何とも皮肉な感じを禁じ得ない。カンパのつもりで、残り少なくなった「びわ茶」を、土産がてらに買って帰った。中国電力による上関原発推進派の町長が3選されたという報道が、翌日、新聞に載っていた。

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