小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

蕎麦の白い花に想う= 山間葉たばこ栽培農家の廃作

2011年09月19日 | 社会戯評
信州は、蕎麦処である。今、白い蕎麦の花が、美しく、咲き誇っている。散歩道を、一寸、外れると、いつも、葉たばこの生産農家の前へ出る。毎年、大きな葉が茂り、それを、乾燥させて、終わると、冬の準備到来である。今年は、少し、事情が違っていて、いつも、葉たばこの木というか、太い黄緑色をしたその苗木が、見当たらない。どうやら、今年から、葉たばこ栽培を止めて、蕎麦の作付けに、転作したらしい。長野県の新潟県境の栄村では、地震の影響で、灌漑設備が壊滅し、山間部の稲作の棚田が、耕作できなくなり、今年は、手間の掛からない蕎麦の栽培を行い、間もなく、収穫を迎えるらしい。確かに、牧師をしている私の友人も、タイやフィリピンの山間部の海外貧困支援事業で、蕎麦の栽培を奨励し、実際に、収穫、買い付け、輸入支援している。葉たばこも、山間耕作地には、収益性の良い作物で、買い付け価格も、安定しており、長い間、こうした山間耕作地の農業を支えてきたのは、事実である。嫌煙ブームの進行と相次ぐたばこの価格の高騰による消費低迷の煽りからか、全国で、約4割の生産者が、廃作を選択せざるを得ないようである。馬鈴薯の作付けも、一部が、今年から、蕎麦の作付けに、転作したのか、美しい蕎麦の花が、馬鈴薯畑の隣に、静かに、拡がっていた。まもなく、新もの蕎麦が、おいしい季節であるが、、、、、、、、、。