ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

身をつくし

2019-10-21 04:37:50 | 短歌





白飴の 月のねがひは みなひとの すくひなればと 身をつくしつつ





*この場合の「つつ」は、詠嘆をあらわす助詞ですね。「~していることよ」などと訳されます。

白飴のように甘い、月に例えられるあの人の願いは、すべての人の救いでしたから、わたしたちもこのように身を尽くしていることですよ。

すべての人の救いなど、事実上不可能なことですが、しかしそれに向けて何も努力しないのはよいことではない。わたしたちもそれなりの努力をしています。

ツイッターで大火が、かのじょの真似をしてはいけないと、何度もしつこくしつこく言うのも、それで人類を落ちる人間を少しでも少なくしたいからです。

しかし人類の現実というのは厳しい。ほかの美人を見ると、それが当然であるかのようにその髪型やほかのものを盗み、自分をきれいにするということを平気でする女、男もいますが、そういうのがそれはたくさんいる。

そういう人たちはもう、すべて人類を落ちてしまうのです。

彼らは自分がつらくてしょうがないのだ、自分を馬鹿なものだと思いすぎているのだ。だからほかのいい美人になりたいと、浅はかな真似ばかりしているのです。

本当の自分こそが、本当の救いなのだと、何度教えても改めない。嘘の自分をかぶって、それでなんとかうまくやって、自分のいいようにできないかと、甘いことを考えている。

うまい方法などありはしない。嘘の自分をかぶっている限り、それはいやらしいことをして人をだまそうとしていることになり、嫌な自分であり続ける。それがまたつらくて、自分ではないほかの自分になろうとして、人のものを盗む。そんないやなことをしている自分がまた苦しい。

そういう回転地獄から逃れるためには、本当の自分に戻るしかないのですよ。それがどんなにつらくとも、嘘の美人顔を脱ぎ捨てて、本当の自分の顔に戻るよりほかはないのです。

それができなければ、永遠に、自分の矛盾に苦しみ続けるのです。





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