ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

やそ神

2019-10-03 04:47:02 | 短歌





やそ神の 清きねがひを 身におひて 世のさいはひの ために働け





*「やそ神」は「八十神」、多くの神々のことをいう古語ですが、言葉通り、神というのは実にたくさんいらっしゃいます。

それはもう、人類の数よりもたくさんいる。山よりも大きな神が、そんなにもたくさんいて、この世をなんとかしている。

神はひとつではありません。ただ、ひとつの愛のもとにすべての神がむすばれているため、時にたったひとつであるかのように感じるのです。

たくさんの神々はひとつの愛の元に協力し合い、みなの幸せのために大いに働いてくださっている。これがこの世界の秘密なのです。

神々の願いは、ただただ、みなの幸福なのです。そのために神は何でもしてくださっている。

その神の願いを身に受け、自分もまたみなの幸せのために生きる時、人間にも神が流れてくる時がある。それが実に美しい。自分というものを神にささげて生きる時、神の美が自分に流れてきて、人は時に神のように美しくなる時があるのです。

しかし人間の馬鹿というものは、この神のような美を見て、自分もまたそうなりたいと思い、きれいに真似をするのだ。すべての幸せのために生きている人の真似をして、自分だけをいいものにしたいと考えている馬鹿が、神になりすまそうとするのです。

なにもわかってはいない。

馬鹿は自分を美しくするためには見境なく人の真似をしますから、神を生きて女神のように美しくなった女性の真似をして、自分を美しくすることなど平気でやります。しかしそれは大いなる神への冒涜だ。

神が自分のエゴのために人を利用しようとしていると、言っているようなものなのだ。それはとんでもない嘘なのです。

本当に神のように美しくなりたいのなら、自分を神にささげて、世の幸せのために生きなさい。自分の幸せなど二の次にして、みなの幸せのために人生をささげるのです。

それができなければ、女神の真似などしてはいけません。





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