やそ神の なししおのれの きよければ われのわれとぞ おらびたりける
*わたしたちは、毎日のように解脱の指導をしていますが、その時のキーワードに、「自分の自分」というものがあります。
本当の自分というものは、誰のものでもなく、自分のものだという意味です。
人間は解脱すると、この事実に一番感動するのです。
自分は自分では創れません。自分を創ったのは神です。神がいなければこの存在もない。だが神は、その自分を、自分が創ったからといって自分のものにはしないのです。
すべての存在に、自由を与えてくださる。その自分はおまえのものなのだと、言ってくださる。
それがあまりにも大きな、まぶしい愛だということに、人間は解脱して初めて気づくのです。
愛は愛ゆえに、すべての存在に自由を与え、その真実の幸福を保証してくださるのです。
ゆえに自己存在は愛にかきたてられ、すべてを愛でやってゆきます。あまりにもこの自分がうれしいのです。すばらしいのです。自分が自分をやっていくこの幸福が、たまらないのです。
神は、すばらしいことを、わたしたちのために、してくださったのです。