日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

釜山につきました

2011-03-20 | 中国ビジネス関連
 妻に泣きながら大阪の仕入れ先に所に行ってくれと言われ、一時的なものと考えて対して荷物も持たずにいどうしたんですが、東京で仕事にならないだけでなく、上海のほうでもかなり影響が出ているので急遽戻ることにしました。

 日本国内から中国向けの飛行機は、在日中国人の帰国ラッシュのためにしばらく空きがなく、23日の香港行きか、26日のソウル経由上海行きを待つかだったのですが、陸路で博多に出て、ビートルで釜山に移ったところです。明日の夕方の便で上海に戻る予定です。

 今は経済的な影響なんて言っている場合じゃないのですが、どうも僕らの商売も壊滅的になりそうですね。。

 まぁしょうがないですが。。
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中国人は必ずしも日本と同じ品質を望まない? 日本水準のサービスを提供する鍵は“形式知化”

2011-03-15 | 中国ビジネス関連
ダイヤモンドは経済関連の記事を再報道しだしたんですね。

元イオンアジアの方が独立してコンサルやっているそうです。参考になる部分もあり、ちょっと違うんじゃないかという部分もありますが

抜粋:
――日系企業は、やはり「品質」を武器に戦うべきなのでしょうか?

「品質」に関して、2つのお話をしましょう。

 一般的には、「日本の商品は高品質」というイメージがあると思いますが、中国の消費者が日本人と同じ品質を要求しているかと言えば、そうではありません。そうなると、その過剰品質の商品に対して、プレミアムを払うかと言えば、当然払わないわけです。

 逆にファッションに関して言えば、中国ブランドの方が、日本ブランドよりハイクオリティになっている傾向があります。日本はデフレなので、コストを下げる必要があります。そしてコストを下げるために、素材を下げる。

 そうすると、たとえば襟に毛皮のついたコートの場合、日本のブランドはラビットの毛皮を使って3800元という価格で店頭に並ぶことになります。一方、中国ブランドは、ミンクやフォックスのファーを使い、7800元のコートを並べます。そして中国の富裕層は、ちゃんと素材も見比べて7800元のコートを買うのです。

――Sensation Internationalは、上海でスイーツ専門店の出店を考えていると聞きしましたが。

 日本には、上海でも通用しそうな新しいスイーツが豊富です。生キャラメル、マカロン、生ロールケーキなどもそうです。こういった新しい素材を、タイミングよく上海に持ってくれば必ず売れます。

 ただし新しいモノ好きの上海の若者は、飽きるのも早いので、新しいスイーツもすぐに古くなり、飽きられてしまうのです。ですから、まだ定番になるかわからない段階で、中国に生産拠点を設けるなど、大きな投資をするのは危険です。

――EC(イー・コマース)はどうでしょうか? 中国でECとなると、タオバオやSNSなどのチャネルを利用していくことになるのでしょうか?

 2010年の市場規模が6兆円と言われる中国のECは、重要な販売チャネルです。そして、その80%以上のシェアを握っているタオバオも当然無視できません。

 ただ注意しなければならないのは、タオバオもSNSも全てチャネルに過ぎないということです。一番大切なのは、チャネルではなく、「どの客に売るか」です。たとえば、「新しいトレンドに敏感な上海人」をターゲットにするのであれば、リアルでもバーチャルでも、そういったターゲットがいるところで売ればよいのです。

http://diamond.jp/articles/-/11492?page=8


 アパレルについてはその通りで、中国製が日本製より悪いかというとどうか?縫製綿などで品質のばらつきもありますが、日本で販売されているアパレルの90%ふぁメイドインチャイナということを考えれば、当然ながら日本の中国製アパレル=一般に中低価格品、の品質は中国にいると奇妙に高く感じます。

 100円程度のものが500円から1000円で売られている。でも、500-1000円というのは日本人にとってはゴミのような値段なので安く感じてかってしまう。これは同じものを中国で買えばはるかに安いのに。。

 ECに関しては、その通りですね。はっきり書いていませんが、チャネルの一つでしかなく全てにはなりえないとまで言ってもよいように思います。全てにしたければ巨額の広告投資がかかる。日本企業が出る場合は、実際のニーズが知りたいはずなので、ECから始めるより、小さくてもリアル店舗から初めて顧客の声を拾う方が良いと思います。ネットだけだと、ただ売れないとか、売れたというだけで、顧客の何故買った、なぜダメ、何か改良すること、等の声を拾いにくいですね。

 スイーツは考え方次第ですね。台湾系は工場作って一気に拠点展開する会社も結構います。

 店舗展開をする時の最大のネックは人材。台湾や香港の様に本国からごっそり店長クラスを持ってくるということが日本ではできませんから。大きく展開するなら、中国人社員をたくさん雇用して日本で教育しないと。。

 一気に展開したほうが良い面も多いのですが、小売り業界は日本以上にステータスの低い産業ですので(日本でも給与も安くて休みが少ないということもあり、ステータスは低いから優秀な人を集めにくい業界ですよね、それ以上ということです)、展開した店舗間のサービスや、食品の質を維持するのが非常に難しい分野です。


 

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日中間の回線悪いですね

2011-03-14 | 日本・日系企業
 大地震の影響で中国側から日本へのアクセスが非常に増えているのでしょうか?

日本から中国側サイトへのアクセスが非常に遅い。。自宅で内業するしかないんですが、困ったものです。

まぁしょうがないですが。。

上海の大学同窓会のメールチェーン見ていると、帰任のあいさつとそれに伴うゴルフ関係のイベントの話。

珍しく、上海のほうが平和ですね。。ちょっとこういう同窓会に属していることが恥ずかしいですが。。
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東北関東大地震の損害額

2011-03-14 | 日本・日系企業
 昨日までのブログの記事は、実は7日に帰国するまでに書き溜めていたものを流していたので、かなりとんちんかんなものを出してしまいました。お詫びします。

 地震発生時は、小田急線の町田駅の寸前で電車が止まり、電車自体が揺れているのでびっくりしたのですが、その後3時間電車で待機させられていらいらし、3時間経過後に電車の最前車両から結局歩いて降りることになり、とことこ15-16キロの道のりを歩いて実家までたどり着きました。

 途中ですでに多くの店が閉まっている。コンビニで食料がないなど、腹をすかして帰宅したんですが、近所一帯が停電。室内では色々なものが倒れたり落ちたりしていて、重い冷蔵庫も20cm近く動いていました(高台の上なので比較的地盤は良い方なんですけど)。母がいないので焦ったのですが近所の公衆電話から母の携帯にかけたら何とかつながりました。その直後にスイスにいる妹からの電話が携帯に入り、つながらない上海の妻に連絡とってもらって、まぁほっとした次第です(10時半くらいですから地震発生後8時間ですね)。

 12時過ぎには電気も通じ、母も何とか朝方に帰宅し、翌日は家の中の整理と、落ちて壊れた電子レンジの購入、食料品の買い出し(電池は既に買えなかったですし、今日も売り切れていた)。てあたりで一日が過ぎ、今日は疲れて寝坊した後に、溝口に出かけて、ほぼ近所は正常に戻った事を確認した次第です。

 まぁ、その間小田急の対応、ソフトバンクの携帯など色々不満を持ちましたが、それどころじゃないですね。東北太平洋岸は滅茶苦茶になっていますが、茨城や千葉等でも結構被害や影響が出ているようです。明日から計画停電で、我が家は夕方は電気が使えないようですが、その程度は我慢しないと。

 でも買い出しするものは、西に行って買ってこないとダメかな。。

 ところで、原子力発電所など色々海外でも大きく話題になっていて、妹からはカタストロフィーという言葉があり、妻からは母を連れて早く戻ってこいと言われ、一方実家の周りを見る限りそこまでひどくないのが現状ってとこです。大きな余震の発生確率だけは気になりますが。

 さて、日本での報道はテレビも新聞(朝日)も地震の被害と救出状況のみが報道されていますが、ウォールストリートジャーナルを見ると今回の地震による保険額が話題になっているようです。

 地震発生地域で保険の掛けられた資産が30兆円あり、さらにそれほど被害がないが何らかの影響を受けた地域への保険対象資産は40兆円ある。

 津波被害の地域では、海岸から3キロ以内の保険対象資産が2.4兆円、1kmいないが5千億円。

 もちろん、実際に保険が支払われる額はこの保険対象額よりずっと小さいものにはなる。

 アナリストによると保険請求額は1兆円から2.5兆円になるといい、別なアナリストは5兆円以上と見積もる。

 カリフォルニア州で1995年に起きたノースリッジ地震の保険請求額が1.5兆円なので、歴史上かなり大きな損害額となる。

そして、地震による保険損害のみにとどまらず、もっと大きくなる。東京以外の地域では、地震保険は10-12%しか付保されていない。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704296604576197003661539500.html?mod=WSJ_economy_LeftTopHighlights

 地震と津波による大損害。この記事でいうのは物的損害のみで、人的損害は含まれてないと思います。

 そして、計画停電も企業活動に影響するでしょうが、東北から千葉、北関東にかけての工場の操業停止などにより発生するロス。この辺は、日本もそうですが、日本の部品を使う韓国、台湾、中国の製造業にも大きな影響を与えていくのではないでしょうか?

 今年は中国経済も一つの山という予測が流れていましたが、今回の東北関東大地震で日本自体が本当の危機的状況に追い込まれただけでなく、世界経済全体にかなりの影響を与えてしまうのじゃないかな。

 細かいことでいえば、香港では日本製品に関してすでに値上げが始まっています。海産物なんて年間輸出額が200億円程度あり、それが壊滅的な打撃を受けて今後数年は復活しないかもしれませんから、凄いことになるんでしょうね。

 こんな時期に経済やお金に絡む話は不謹慎だとは思いつつ、記事見たのでご紹介しておきます
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日本のパン屋さんで中国市場に興味ないですか?

2011-03-13 | 中国ビジネス関連
 同じく香港人との話ですが、

 日本のパン屋で中国にきたい会社はないか?

 というのがあります。その香港人は大手日本のパン屋さんの香港での展開を行っています。1年ちょっと前に別なやはり大手パン屋さんの中国進出(大連)を一緒にやってくれということだったのですが、当時はまだネット事業の立ち上げ中だったことと、投資金額に余裕がなくて断ったんです。

 あ、投資金額って、日本企業はかなり大手だったんですが20%しか出資しない。香港人と僕で40対40投資をするって話だったんですね。しかも僕が大連行って運営しないといけない。お金はともかくとても上海離れる余裕は当時はなかったですから、面白いとは思ったけど流すしかなかったですね。


 でまぁ、上海の市場に関しては、台湾の85度がすでに00店以上展開して大成功。同じく台湾人で日本風に見せているIChidoもおそらくかなりの成功。

 日本企業ではヤマザキが久光に入っていて、一時は上海で一番おいしいという評価を受けていました。多店舗展開をしてなさそうで、業績はしりませんが、今でも店に行くと人気はあります。


 日本ではヤマザキは最大手ですが、あそこのパンっておいしいでしょうか???


 いくらでもおいしいパン屋さんはありますよね。

 最近は日本人でも個人レベルで開店しているパン屋さんが上海には結構ありますし、顧客は日本人が中心かもしれませんがまぁうまくいっているようです。一方で、香港資本で結構おいしい台湾料理やスイーツを出す会社は、店は出したけどうまくいかずに最近はリストラしています。結局そこのパンおいしくなかったんです。


 まぁ、上海はとにかく競争が厳しいので進出地域として上海かどうかというと疑問は残ります。

 でも、上海から北はコーヒー市場が急激に伸びていますし、北方はもともとごはんより面や肉まん系が主食ですから、市場はものすごいと思うんですよね。で、日本のパン屋さんって、おいしいところが多い。

 設備をどうするか、どこに出店するか、従業員をどうするか、店舗展開をどういうスピードでどうするか、

 いろいろ考えるところはあるけど、日本商品の消費者市場向けで、非常にポテンシャルの高い限られた分野のうちの一つです(ほかにって言われると、外食だとドトールみたいなコーヒーチェーン、豚骨スープ系ラーメン屋かな)。

 てことで、今なら資本も含めて僕自身もかなりコミットできるのでご紹介しておきます。

 あ、でも100%自分で出資してという会社さんは、ご自分でお取組みください。僕らが投資をするのが条件です。おそらく半分以上は香港人はほしがると思います。逆に考えれば少ない資金で中国進出ができますし、大陸の中国人の投資は入れませんので、法的には担保できると思います。

ご希望の方は
shoconsul@gmail.com まで
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中国ウォルマートが日本のお菓子を募集中

2011-03-12 | 中国ビジネス関連
 というか、正確に言うと

中国ウォルマートを顧客に持つ香港の商社がいる

その商社は結構大手で、日本の大企業の正規代理店を行っている。

但しオーナー社長(日本語ペラペラで学生時代を日本で過ごしたおじいちゃん)が昨年引退し、日本語はあいさつしかできない息子が跡を継いでいる。

まぁ、その息子がウォルマートにアカウント持っているんですが、日本のお菓子販売の依頼を受けたがルートがあまりないのでわざわざ上海まで来て相談を受けた。

手のが実態で、

・条件はかなり厳しそう(聞いています)。

・ただ、中国恒例のタナ代や、初回サンプル提供はなくお金は払う(多分LC)

・お菓子といってもビスケットやキャンディーで、のりせんべいみたいなのはいらない

・ウォルマート向け販売単価が10-15元(100-200円の範囲)なんで、安物。

・条件考えると、明治などの大手は話にならないし、卸や小売りは無理。中小のメーカーのみ。


 中小お菓子メーカーで中国物販に興味があるかたや、そういう会社をお知りの方がいらっしゃったらご連絡を

Shoconsul@gmail.com

まぁウォルマート中国は300店舗ありますし、すでにカルフール抜いているはずなので、良い機会ではありますね。でも、その香港向けの卸値が結構低いので、利益が取れるビジネスになるかどうかはわかりません。

 ただ、カルフールにしても、日本資本の伊勢丹や久光にしても、入店料は高いわ、総合商社通じないと相手にされないわ、結構無茶苦茶な条件でもありますので、それよりマシかもしれません。

 テストマーケティングに使えるかどうかなどは、日本企業のご希望があれば折衝はします。
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中国TVショッピング事情

2011-03-11 | 中国EC事情・淘宝
 JETROさんが、中国のテレビショッピング市場に関しての無料レポートを出されています。

 内容的にもう少しこれが知りたいってところもありますが、中国の無店舗販売事情を知るには非常に良い内容だと思っています。いい加減な中国販売支援会社が多いんですが、このレポート作ったところは結構良さげですね、個人的な体験とかなり感覚があっています。

 内容そのものはURLを書いておきます。中国販売に興味がある人は必読だと思いますよ。

http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000519/china_tv_tsuhan.pdf

以下個人的抜粋とコメント;
 現在、中国のテレビ通販市場を牽引しているのは、上海電視台が韓国の大手通販会社「韓国CJ」と設立した「東方CJ」や湖南衛視の「快楽購」(HappiGo)、テレビ通販広告を放送する「橡果国際」(Acorn International)の3社である。上記3社の2009年度売上高の合計は約68億元にのぼり、テレビ通販会社全体のほぼ3分の1を占めている。

1 東方購物 28億元 上海の東方テレビ傘下で上海では圧倒的No1
2 快楽購  21億元 湖南テレビ。伊藤忠かどこかが投資していましたっけ?
3 橡果国際 19億元 知らない会社ですがUSで上場はしているとの事。今後伸びるかはどうかな?


 カタログの市場規模は、政府や政府系シンクタンク等の公式発表がなく不明である。テレビ通販とネット通販では、多種多様な商品を販売するネット通販に比べ、購買力があるホワイトカラー等を購買層に想定し、安さよりも品質や安全性の保証を売り物にするミドルからハイエンドの家電や日用品等がテレビ通販でより売れる傾向にある。テレビ通販で数百万円する高級車や不動産が「飛ぶように」売れるのも、ネットオークションとは違い粗悪品や詐欺にあう不安がないことが要因にある。

 テレビ通販で最も重要な点は、どこで自社の製品を販売するかを検討する点である。前述のように、現状中国で全国放送をカバーできるテレビ通販番組は存在せず、大手テレビ通販企業といえども、主要エリアを点で抑えているにすぎない。とすれば、自社製品を販売する場合、この数エリアの中から選択することになる。予算が許せば、全エリアでの販売も可能であるが、中国のテレビメディアの媒体費(通販で製品を紹介する費用を含めて)は、世界でも類を見ない高さであり、全エリアの番組で製品を紹介、販売するというのは現実的ではない。

12-1-2.テレビ通販で製品を売る場合に重要なこと2:生活密着型製品

12-2-1.カタログ通販で製品を売る場合に重要なこと1:明確な専門性

12-2-2.カタログ通販で製品を売る場合に重要なこと2:手頃な価格

12-3.日本企業がインターネット通販で製品を売るために知っておくべきこと

 テレビ通販や、カタログ通販同様にインターネット通販で製品を販売する場合にも三原則は存在する。中国でインターネット通販といえば、淘宝が最も有名であるが、淘宝に限らず、中国のインターネット通販では、高い知名度を誇る超有名高級ブランドでない限りは、以下に説明する三つの原則を守らない限り売るのは非常に難しい。中国のインターネットを利用して物販を行う以上これは原則とは言いながら、ほぼ前提となる最低条件であり、これをおさえることが、インターネットで売れる商品となるための第一歩となる。

 12-3-1.インターネット通販で製品を売る場合に重要なこと1:安価
 説明するまでもないが、中国のネットでは安いほうが製品はよく売れる。ネットの世界では高価格=付加価値という考え方はほとんど存在しないため、可能な限り安価で販売することが成功につながりやすい。

 12-3-2.インターネット通販で製品を売る場合に重要なこと2:実用
 スペック、仕様、写真から判断しやすい、用途が一目でわかる製品が売れやすいため、おもしろ・受け狙いグッズ等はあまり売れない。便利グッズも写真で使用法が説明できるものは、実用性が評価されるため人気が出やすい。

一方、テレビ通販での売れ筋商品は、いわゆるグローバルブランドや大手企業の製品だけではなく、むしろそれほど知名度が高くない企業の商品が多い。その製品が売れている理由は、生活密着型の便利な製品を、テレビという視聴者がある程度安心できるチャネルで、使い方や便利さを何度も紹介している点にある。とすれば、中国のテレビ通販はブランドがすべてという世界ではなく、アイデアで勝負する世界であることがうかがえる。

→100%正しいかというとどうかなと思うところもありますが、市場を一般的に見る限りこの報告書の、TVショッピング、カタログ通販、ネット販売の特徴はその通りだと思います。

 勝手な補足
・上海で少し高めのものを無店舗で販売するなら絶対に東方購物。配送もコストの高い佐川急便を使っています。佐川はこの案件でしっかり生き残れたといわれています。我が家でも、PCはここで買いましたし、嫁が車を買おうとしました(結局この店でポロを買ったのですが、実際にお店に行って同じ店でツーランに変更しましたが、まぁ車を買ったということですね)。報告書にある人気のマッサージ器も義母に買っていますね。

 で、この価格帯のものはタオバオ大手運営の僕らもタオバオはおろか、独立ECサイトでも買いません。独立ECサイトはタオバオと違うなんて言う人がいますが、これはまぁ基本そうじゃないよねとだけコメントします。変な表現ですが、しょせんは同じ穴のムジナなのが独立サイトの大半。自社物流を持っているところはマシなんですけど、クレーム率は高い。

・カタログ通販が統計数字がないというのは本当にそうなんですが、独立ECサイト大手の売り上げを見ると、実はカタログ販売の売り上げが9割という会社が2つあります。報告書記載のアパレルマックリーンも50%以上は確かカタログで、自乙店舗売り上げもあるのでネット売り上げのぽーしょんはそんなに高くない。この辺は、特殊な京東や、書籍やDVDメディア等が中心のアマゾンや当当あたりはネット中心ですがその他商品群は実はネットじゃない。会社の売り上げで独立サイトのネット売り上げが計上されているので、中国EC市場の独立ECで販売されている実際の売り上げ=市場規模はもっと少ないものと思われる。タオバオのほうが今でも80%超えているけど実際にはもっと多いのが実態です。

・ネット販売は、平均でみるとタオバオになるので、本当にそうですね。僕ら最初の1年は差別化高級路線をタオバオベビー内でとってきましたが、同じ商品構成低価格の競合がどんどん出てくる、規模拡大による様々な運営面での不備もあり、結局規模は大きくなりましたが、低価格路線に入ってしまいました。

・テレビショッピングの販売価格帯は報告書の通りでネットより高い。ネットより特定のTVショッピングサイトは信用度も高い。一方、タオバオ以上に荒れた市場だった時期があり、テレビショッピング業界全体が、ネットより信頼が高いかといえばそれは嘘。ごく少数特定のテレビショッピング会社のみに言える。

 要は僕の知っている限りは上海の東方は使えるチャネル。テレビ放送では圧倒的に強い湖南も草根の評価が同様に高ければここも使えるチャネルのはず。他は、もう少しその会社の評価を聞かないと、駄目。逆に信用落としかねない業界。いまだにいい加減なのもいるのが実態。

・この報告書で足りないのは、
 テレビショッピング各社のカバーエリアがあるけど、それぞれの地域での一番の会社。そして、その会社の取引条件。

 まぁこの辺は、やろうとする会社が自分で当たって調べろってことですね。中国は別に代理店使わなくてもメディア広告は直接変えますので、売りたい会社が自分で当たってみることです。

 東方はかなりピッキーですけど(条件厳しいし、有名企業のもの以外は中々扱わない。昔はここで販売されたことでブランドになったのですが、今はそうなるためにはお金はいるんじゃないかな)。。あ、今は韓国資本は抜いたみたいですね。

 でも勉強になる資料でした。このレベルが無料というのはうれしい限りです。

 JETROさんって、なんでこんなことしているの?っていうところもあるのですけど、無料で公開している報告書には良いものが結構ありますね。日本向けなので、多少現地事情をオブラートに包んでいるところもありますけど。。


 昔ブログで書いたんですけど、アリペイの新サービスで上海の大手サイトが呼ばれた時の事。アリペイが今後様々な業界と提携するという報告のとき、ある中国人が

「まさかテレビショッピングとは組まないよね!」

他の中国人が

「あんな偽物携帯ばかり売っているような業界と組んだら信用なくすよな」

なんて会話が出て、アリペイの人もかなり批判的なコメントをしていました。

 だから、この報告書には業界各社が乗っていますが、現実にチャネルとして使う場合は、その企業の調査はしっかりやる必要があります。リストの中には、タオバオ以上に詐欺会社という評価をされている企業もこの中には入っていると思われますから。


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フォックスコムが20万人の雇用を減らす

2011-03-10 | 中国企業の動向
 自殺者がたくさん出て問題になった富士康、Foxcomですが、シンセンから製造拠点の一部の移管を進めているのですけど、シンセンは縮小するんですね。10人以上も社員が連続して自殺したので話題になった企業ですが、シンセン向上に45万人も社員がいるってことで、そう考えると10人の自殺が多いかどうか疑問にも思ったものです。

 シンセンは、今後研究開発や試作、物流、内販に向けた事業構造にし、社員数は30-35万人にするとの事。

 なんと、この会社中国人の雇用数が100万人にも達するそうです。そして、成都に産業基地を設立したほか、河南省の鄭州に30万人の雇用を生み出すとの事。


 桁が違いますね。。


 あ、このFoxcomってアイフォン作っているんですが、同じ敷地内の別な建物でアイフォンの偽物作っていたって複数から最近耳にしました。仕入れ業者が同じで(部品とかおんなじだから)、それで解っちゃったそうです。最初日本の方から教えてもらったのですが。先日香港人から聞いたので、多分事実なんでしょうね。

 えげつないなぁ。。
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空中網の創業者が、北京市昌平区の副区長さんに就任。

2011-03-09 | 中国EC事情・淘宝
 モバイルコンテンツ業界では中国No1の企業が空中網です。何年も前にナスダックに公開しており、一時中国もモバイルコンテンツ業界の政府規制が強まった時に行政気は悪化、売り上げは半分近くになりましたが、その後オンラインゲームなどで徐々に盛り返してきている企業です。

 その創業者が、今回北京市の昌平区の副区長に選ばれたっていう報道がありました。
中文の記事では。年は36歳。清華大学卒業、スタンフォード大学で電子工学のマスターを取得後、ChinaRen網を設立。2002年に空中網を創立し2004年にナスダックに公開し、USに上場した最も若い社長である。2008年12月に中関村の管理委員副主任に就任と紹介されています。

 典型的エリートですね。

 付け加えると、父親は現中国人民銀行総裁(日銀の理事長なのか、大蔵大臣なのか、まぁかなりの政府高官)。

ChinaRen網って確かシナに買収されて、そのお金をもとに空中網を創業。退職時に雇用契約違反があって品から訴訟を起こされていた。

 中華スーパーエリートの典型例です。

 何も言うことはない。

 




空中网创始人出任北京市昌平副区长昌平区副区长
来源:北京晨报

晨报讯(记者 王歧丰)空中网创始人周云帆已于2月15日经昌平区第三届人民代表大会常务委员会第三十六次会议决定出任昌平区副区长。记者昨天从昌平区政府证实了这一消息。

昨天,多家网站发布周云帆出任昌平区副区长的消息。记者随后从昌平区政府相关负责人处证实,周云帆已到昌平区政府工作。公开简历显示,周云帆 1974年11月出生,1997年毕业于清华大学电子工程系,1999年获得美国斯坦福大学电机工程系硕士学位,同年回国创业,推出ChinaRen网站。2002年与人合作创立空中网,任董事长兼首席执行官。2004年7月9日,空中网在纳斯达克挂牌上市,周云帆成为我国在美国上市的最年轻的中国公司董事长。2008年12月,周云帆通过公开选拔领导干部招考,任中关村管委会副主任。2011年2月任昌平区副区长
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百度とタオバオが悪名高い偽物市場だって

2011-03-08 | 中国EC事情・淘宝
 アメリカのUSTRが2010年度、悪名高き偽物市場っていう調査報告書を出したんですが、百度とタオバオがその中に入ったそうです。
 
 百度はコンテンツ、タオバオは商品に関してですね。百度はそのものが海賊版かどうかはおいといて、海賊版コンテンツを紹介しているからですよね。でも、そこで紹介されているサイト、しっかしNASDAQに株式公開したんですよね。アメリカ人はコンプラと他人には要求するくせに、お金になると思うと目をつぶるような気がしますね。

 中国ではほかに
中国秀水街
香港女人街
深圳罗湖市场
北京京海龙和上海杨浦颐高数码城
义乌小商品市场
手机娱乐门户91.com
TV Ants

 がリストに入ったそうです。

それ以外には、
ロシアの allofmp3とか、スウェーデン企業なんかもあげられています。

ネットではなく偽物商品を販売している実態店の市場として、中国以外に、アルゼンチン、エクアドル、インドネシア、パラグアイ、インド、ウクライナ、タイ、フィリピン、メキシコ、パキスタン、コロンビア等の市場の名前が挙げられているそうです。

 中国関連はまぁすべてそうだなぁと思わされますね。上記の中では北京は行ったことなし。義烏は偽物も多いけど質の悪いろくでもないものが多い。91.comは見たことないな、多分山塞機うっているんでしょうね。TVantsはサッカーの試合を見るときとかお世話になっています。
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