日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国有毒粉ミルク事件

2008-09-17 | 中国ビジネス関連
 朝香港人と不動産投資を含むファイナンス系の打ち合わせに彼の泊まるホテルに行ったところ、ShanghaiDailyという英字新聞の一面に「国家によるチェックをしたところ、ミルクの問題が拡大した」という記事が掲載されていました。それによると、中国国内の大手牛乳会社である蒙乳、伊利、ヤシリを含む22社の粉ミルクにメラミンが入っていたとの事。
 帰宅してSina.comをみると、全国109のミルク業者の内87社のミルクで問題があったとのこと。すさまじいですね。夕方になると同じくShanghai Dailyに上述伊利の製造したアイスクリームにもメラミンが入っており、香港が伊利製製品の輸入を禁止し、伊利の株価が騰落しているとのニュースが入ってきました。

 まぁ、50年前の森永砒素ミルク事件では100人以上の幼児が死んだそうなので、現状の死亡者3名ならそれよりましかもしれませんが(当地の新聞によると、メラミンというのは腎臓に問題を発生させるけど死ぬ確率は少ない比較的軽い毒物であるそうな)、すさまじいですね。

 実はタオバオで販売している商品に日本の粉ミルクがあるのですが、あっという間に売り切れたと嫁から電話がありました。日本の供給側にも相当問い合わせが言っているようですね。中国で最大の問題となった三鹿(サンルー)というのは大手の粉ミルクメーカーなんですが、ニュージーランド資本が43%入っているそうで、数年前に雀巣(ネッスル)の粉ミルクが問題お越したらしいので、日本企業は代チャンスですね。当面正規、非正規で日本から中国国内へのベビー飲料・食品の輸出は大幅に拡大するのではないでしょうか。そこで得するのは中国でブランドが有る程度確立している新生明治乳業・製菓しかないですね。どの程度のインパクトがあるか不明ですけど、株買った方が良いかな(まぁ、零細企業なので全部仕入れと運転資金に回しているから余力無いんですけど)。



※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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