日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の赤ちゃん市場

2010-05-01 | 中国ビジネス関連
 先週友達と会ったら、彼ら夫婦が中国の方がよりよりキャリアがあるから帰国するのだといわれた。その一方では、先々粉ミルクを送ってくれないかと相談を持ちかけられた。

 まぁ、驚く事でもなく彼女が之で3人目だった。2008年のメラミン事件で、6人の赤ちゃんが亡くなってm30万人も病気になったのだから当然だけど、中国の親達は国内のミルク産業に強い不信感を抱いているようだ。

 アメリカと異なり中国のベビ-需要はまだ未だ未成熟で、トッププライオリティは安全である事、と品質になっている。中国国内のベビ-関連の広告を見ると、どれも商品のもたらすベネフィットではなく安全である事を謳っている。

 海外ブランドの場合、海外から輸入したものと強調している。国内ブランドは自然のものを使っており政府の許可を得ていると謳う。

 シナの調査によれば81.1%の両親が安全性に不安を抱いており、63.2%の消費者はそれが良い製品化いなかの区別が出来ない、そして
34.6%は今の市場に出ているベビ-商品が科学的なガイダンスがかけていると考えている。

 北京のコンサル会社に寄れば、中国は既にベビ-用品と子供用品ではアメリカに次ぐ世界第二位の市場になっている。そして、年30%で成長しており、市場規模は10兆円になる。そして今年末には13兆円になる。

 昨年中国では16百万の新生児が生まれ、2015年まではこのベビ-ブ-ムは続くそして経済的に豊かになってきており、今後20年間は成長が見込める市場だ。

 一人っ子政策は、現代の中国の文化に大きな影響を与えている。1980年以降に生まれた子供は原則的に一人っ子の為に、親、及び4人の祖父母の愛やお金も全て一人で受けている。小皇帝とか小皇女といわれるのだが。

 最初の世代の一人っ子は、今は20台になり 既に親になっているか、もうすぐ親になる。生活水準が向上し、教育や所得が向上するにつれて、彼ら自身が両親から甘やかされたように自分の子供を甘やかす。彼らはお金もあり、子供の為なら高くてもより良いものを買おうとする。

 なんと、中国社会研究所によれば、中国の両親達は家計の半分近くまで子供の為に使おうとする

80后の若いお母さん達は、トレンドにのって彼らの両親達よりもブランドを良く知っている。だから、中高級ブランドのを彼女達は素直に受け入れる。彼女達は、まず安全である事を重視しお金を惜しまない。外国企業にとってはドアオ-プナ-となるのが赤ちゃん市場だ。

 一般にお母さん達は国内製品より外国製品を信用する。メラミン事件の前でさえ、お金持ちのお母さん達は香港や韓国に粉ミルクを買いにいっていた。

 しかも、昔のお母さんは自分の両親や医者に育児に関して聞いていたが、今のお母さん達はネットを使い情報を集め、商品を購入し、またその情報をシェアしている。 ブランドが若いお母さん達向けのデジタルマ-ケティングでも非常に重要になっている。

 全人口のおよそ35.9%の中国人が一人っ子政策に縛られている事になるが、近年都市部の富裕層は海外で出産したり、罰金を払っても二人目を生む事例が増えてきた。また、一部の地域では二人目の出産を認める例も出てきた。

 メラミン事件の影響は、実は都市部の富裕層にとっては驚く事でもなんでもなく、最も影響があったのは地方の低所得層の人だった。事件後、多くの人が標準粉ミルクからプレミアム製品に切り替え、また国内産から外国産にした 。

 中国政府の地方振興策により地方経済が活性化し、可処分所得が増加している。そして彼らも赤ちゃんの為に支出しようとしている。 もし国際ブランドが、彼ら地方の低所得層向けの安全で、かつ彼らも買える商品を販売すれば確実に売れるだろう。

 都市化よベビ-ブ-ムは大きな市場機会をもたらした。中国の赤ちゃん市場は最も魅力的な市場となっている。一方でまだまだ未開発な市場でもある。

 品質と安全性に関しては未だに懸念点があり、国際ブランド企業にとっては彼らのブランドを生かしより高品質で安全な商品を提供するべきだ。中国企業は何とか外国企業にキャッチアップしようとしているが、まだまだ時間がかかるだろう。

⇒いまさらですが、中国の赤ちゃん市場の有望さについて書かれた記事を紹介します。メラミン事件以降の日本の粉ミルク需要ばかりが注目されていますよね。

 上記赤字。ものすごく重要です。家計支出のかなりの部分を赤ちゃんに払うのは実際にそういう傾向がありますが、逆にそれだけのお金が子供に費やされると他の面では厳しくなる。当たり前ですよね?

 同じ日本製品でも、大人向き商品と赤ちゃん商品では市場規模も参入の容易さも恐ろしく差があります。ベビ-で商品使わせて会社のファンにしていく。将来は大人向けのものも買ってもらう。でも日本企業は一部のオムツとミルクの一部以外は商品構成からして少ししんどいかもしれませんが。

 大人向け商品の企業がベビ-向けの商品開発すればよいんですよね。様は。ノウハウが非常に高いものとそうでもないものとあるでしょうが、多くの日本企業の技術力ならそれが出来るはず。
コメント
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