セラード(クローズ)の看板を降ろして、スペインのフライパン、アンダルシアへ飛び出したい。
ちょうどフェリアが各地で始まるころだ。
水玉模様の衣装を着た小さなカルメンシータが走りまわり、メヌの時間が過ぎると、慌ただしく店じまいをはじめるバル。
タブラオの主人たちは、フェリアの会場で、セルベサを振る舞うのに忙しい。
巨大なチュロスの前に並ぶ、ふくよかでおしゃべりな奥様方。
友だちはみな、この夏休みドライトマト作りに精を出しているという。
ドライトマトとたっぷりのオリーブオイル!
バルのカウンターで、ティント・ベラーノ片手につまむ、トマト!
真っ赤な太陽の国の、零れ落ちた光の子ども、トマト!
照りつける太陽の厳しさにも、勝るとも劣らない、焦がれる私の気持ちを、打ち付ける。粉を練り、台に打ちつける。
ドライトマトをふんだんに盛り込んだパン生地を、打つ…
アンダルシアには、引き戻される何かがある。
しかし、羊に誘われて行った北を思い出す。
緑の大地。
暑い夏から逃れて、岩場を流れるくる川のせせらぎを思い出す。
チョコラーテの町。アストルガ。
アストルガのミントチョコの涼しげな色を思い出し、生地にチョコレートを仕込む。
やり場のない、焦がれる想い、パンに封じこめる夏。
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あのご実家のトマトで火がついてエンジンフル稼働でしたわ。
ああ、何処にピクニックへ行きたいですねえ。
ゲルニカあたりの森なんかいいなあ。
連れて行ってくれそうなおにいちゃんもいるし(^_-)
がんバスね~!ああ、スペイン行きたいですねえ。
この記事を読んで、あまりの美味しそうな画像と、ヘレスをたずねたときのあの空気感を思い出し、まねっこしてパンを焼きたい衝動が。
ワインとオリーブとガンバスとトマトパンで、まったりしたいねw
そうですよ。とっても、素敵なところに住んでいらっしゃるじゃない。
一つだけ、にいさんに訂正したいのは、「ビルバオには絶対に住まない」と言いましたけれど、絶対なんて言うものではありませんね。
私の老後の夢をかなえるには、どうやらアンダルシアは向かないようです。
スペインの羊飼いは、北にいるんですよねえ。
パンは私が焼いたんですよ。
届けに行くという口実で、遊びに行きたいですよ!今日は、エジプト人が家に来たので、エジプトパンを焼いたんですよ。
私に火をつけたのは、紛れもないあなた(笑)
ドライトマト作って、フォカッチャ焼いていると聞いたあたりから、もうねえ…
ああ、スペインで、ドライトマト作りたいですねえ。
ねえさんの文章 美しすぎます。
パン作り、私も今度ドライトマトを練りこんで焼いてみましょう!
確かに美味しいですよね。
忘れていました。
「パンに封じ込める夏」のくだりが
私、好きです。