コルドバから100㎞。グラナダから50kmのアルカラ・ラ・リアール。カリフの街道旅、初級者には行きやすい街といえるだろう。山の上のカステージョが遠くからでも良く見え、バス停も大きい。 バスを降りる人は結構沢山いたが、あっという間に散ってしまい取り残された。バス停の中には、バルというよりはレストランに近いものがあったので入って見る。従業員はいるが、待てど暮らせどオーダーを取りにこない。ボカディージョぐらいはありつけるだろうと思ったが、やっと呼び寄せたおじさんが言うには「冷たい飲み物だけだね」とそっけない。 「i」に行って、とにかく地図を貰う。そして、カステージョへはどうやっていくか聞いて見る。カステージョはかなり高いところにある。これはバスだな…とよく歩く私が思う高さである。しかし、答えは「自家用車で来てないの?じゃあ歩いて登るしかないよ」と言う。 足の親指が、足首につくのではないかというぐらいの急斜面をあがっていく。 カステージョの入り口には土産物屋もあり、観光地としては立派なものだ。カステージョの門をくぐり歩いていくと、そこに広がっているのは古代遺跡。カステージョの保存状態も良く、中には、古代遺跡から発見された遺物や古代人のお棺と骨が展示されている。 外に出て城壁をぐるりと歩いて見る。なんと見晴らしのいいことか。城の山すそに広がる茶色い瓦屋根と白い外壁の美しさ。そして遠くに見えるオリーブ畑。 イスラームの時代、伝令がはるか地平線の向うから、馬を駆る土煙が見えるようである。 同じ敷地の中にあるイグナシア・マヨール・アバシアルに行って見る。外から見ていると、とても立派な教会である。門をくぐって思わず声が出た。なんと言うことだ。床面がない。と言うか、床を掘り返しお棺の穴がずらっと並んでいる。まるで兵馬要のようだ。長方形のくぼみが広い教会の床全面にびっしりとあるのだ。恐らく調査の段階と思われる。できれば、調査が終わった後も、全面ガラス張りの床にしてこのお棺を見せて欲しいものだ。 カステージョの外を歩いてみた。高い城壁の外にはアーモンドの木が沢山植えてあり、その実が地面を覆い尽くすぐらい落ちている。所々に洞窟があり、人々が住んでいた跡が残っている。カステージョの栄華とうっそうとした森に包まれいる場外の居住跡に洛中洛外図を思い出す。 売店で、ポーションに入っているオリーブオイルを発見。このポーションがオリーブの形で可愛い。ビネガーもある。街で買えばよいと、ここでは一つしか買わなかったら、その後何処にも売っていなかった。カステージョの写真集(写真は写真集より。アルカラ・ラ・リアールのマーク)を買い、また山を下る。
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目下、月末またアンダルシアに潜入の予定なので、超多忙な毎日!
ぜんぜん更新できませんが、見ているので(書かなくてどうする!)良かったらまたコメントしてくださいね。
ちなみに一番最初からお読みいただけると、このブログの方向性が書かれて降りますので良かったら最初の方からごらんくださいませ!
私のブログ、今日のお題が「お気に入りのブログ」でして、aoiさんの「イスラミック・ブルー」をご紹介させていただきました。