ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・常念岳(2857m)常念診療所2014

2014年07月30日 | 山岳医療
2014年7月28日(月)~29日(火)

山の診療所に行き始めてもう何年か?
昨年は下界の仕事が忙しく入ることが出来なかった。
今年は何とか調整して、空きのある28日に申し込んだ。

第1日目

天候:晴れのちガスのち晴れ

今日は晴れ予報。
暑くなる前に上がろうと早起きしようと思ったが、少し寝坊である。
それでも一ノ沢を6時40分に出発できた。
さすがに盛夏である。平日にもかかわらず、続々と登山者は行く。


一ノ沢登山口

いつもの通い慣れた道。サクサクと行く。
この日は、先の那須の旅で穴があいてしまったファイブテンのガイドテニーに代わり、
昨日新調した新型ガイドテニーの試し履きでもある。
初期型に比べたら少ししっかりした様な。。。
まずまずの履き心地である。
王滝、烏帽子沢、笠原沢と順調にいく。


笠原沢

クルマユリも所々咲いている。



胸突き八丁の上がるところには、まだ雪も多く残っていた。
先週まで雪渓通しに行った様だ。今は、普通に夏道上がる。


胸突き八丁のお花畑

最後の水場辺りでガスがかかってきた。


最後の水場

浮き石取り除いたりしながら、3時間3分で常念乗越へ。
年取ったか~。。。以前は3時間切れたが。
着いた時には、少しガスが晴れてくれた。



久々の小屋に挨拶し、診療所へ。
今回は私と学生さん4名である。昼食前にグリーンパトロールの方2名来たが、
そのうち1名は、下界の職場の先輩だった方であった。お互いびっくり。
昼食をとって久々に横通岳へ行ってみることにする。
ガスで景色は望めないが、お花を見に行く。


コマクサとタカネスミレ


ハクサンシャクナゲ

常念乗越の横通寄りには多くのコマクサが咲いていたが、激減していた。
そういえば、テン場がしっかりした木柵で囲まれている。
2年前にはなかった。それで、やたらテント張るので踏まれて減ってしまったのではないかと考える。
一人一張り?何だかな~ その結果これかと思うと呆れるのである。
それでも上に上がっていくと横通の斜面には多くのコマクサが。



この写真以外にも多くあった。
そして、横通意外とあっさり上がったな~と思ったら、多分一ノ俣の頭。。。
いよいよボケてきたな。


思い込み山頂

そういえば、登山道から離れてしばらく上がった様なと思い出す。
下山時には燕からの縦走者も増えてきた。
16時近くになってガスも幾分とれてきた。


常念にせピーク


松本平

夕方には患者さん2名来たが、いずれも大したことなくよかった。
今年小屋に入ったスタッフはお父さん2名は相変わらずだが、他は皆若く、小屋開け当初からいるとのこと。
夜もスタッフさん達の相談を聞いたりして過ごす。
そして、満天の星空を見て、爆睡~

第2日目

天候:晴れのちガス

今日も朝からピーカン。


朝焼けの槍


ご来光

素敵なご来光がみられた。各山々も見られたことと思う。
これは山頂行くしかないと、コーヒー一杯飲んで山頂へ向かう。


常念にせピーク方面

手ぶらでサクサク上がる。
にせピーク過ぎた所に雷鳥さん。


番の雷鳥さん

いつもの雷鳥の鳴きマネしようと思ったが、人が多く遠慮する。
しかし、綺麗です。360度大パノラマ。


山頂祠


北方向から槍穂までのパノラマ写真

白馬連峰始め、立山剱、裏銀座など綺麗に見られた。
一昨日までいた十石山から乗鞍、御嶽、中央、南、富士山とそれはもう大展望。
しばしノンビリする。
そしてお腹が空いた頃、小屋へ戻る。


登山道途中から小屋方面

皆で朝食済ませ、本日下る学生さんと記念撮影。


昨日からの診療所スタッフ

今日は、ヘリが何回かある様だ。そのうち1回は、診療所横の古い水タンクを下ろすとのこと。
そのお手伝いを少し。


下ろす準備

その前に1回人員輸送で1回上がってきた。


ピューマ

ラマは先日引退し、今はこのピューマが活躍している様だ。
乗越にあるテントを小屋スタッフと押さえる。



そして、次の便で食料品1回目と水タンクおろし。



既存タンク少し破損したが、無事に持って行ってくれた。
その前の食料品を私の誘導悪く、少し上に落としてしまった。
それがその後いい筋トレとなる(笑)
1回目の荷に1袋30kgの米が。。。頑張って一輪車の所まで運ぶ。
女子もパワフルに下ろしてくれた。
すみません。。。
2回目、3回目と午前中に食料品来る。
土用の丑なのでウナギも来た。
無事スタッフと運んで、昼食とって帰ることにした。
午後はさすがにガスかかり、ヘリは来てくれるだろうか。
そして、帰ろうと小屋を出た時に学校登山のガイドできたTaichi君に久々に再会。
昨日といい、久々の人と再会のある山旅である。

岩の位置覚えているので、サクサク下るが、たまにファイブテンのステルスソールを
過信してズルッと行く。自分の油断もあるが、けがの元である。
途中、抜きつ抜かれつの単独のお姉さんがいた。
なかなかの健脚である。お話聞いてみると、ナースさんとのこと。
来年の診療所へスカウトさせていただいた。
この日は、夜勤明けで日帰り登山とのこと。しかも関西方面から。
素晴らしいモチベーションである。

下りは、1時間40分とまずまずであった。私はやはり下りが強い。
心肺機能使わないので。
ここは本当にいいトレーニングもできる。

あとは、温泉浸かり汗を流し帰路につく。
温泉で、先に下った学生さんともバッタリであった。
そんな今回の山旅でした。







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2 コメント

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興味深いお働き (Sora)
2014-08-03 10:48:40
ようさんの、訪れる山は私にとってはくろうとっぽくて、実はどこを登ってられるのか分からないことが多いのですが、常念岳はさすがに知っております(笑)。

診療所もあるのですね。そして、ようさんはお医者さんと文脈から判断しましたが? 山に診療所まで備えているのはあまりないと思いますが。このあたりは(推測ですが)アルプスの銀座通り。気分悪くなったり、怪我をしたりする登山者も多いのでしょうか。
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ありがとうございます (よう)
2014-08-04 22:39:36
soraさん

いつも訪問いただきありがとうございます。

私は、医師ではありませんが、一医療従事者であります。
7月の三連休から山も多くの人を迎え、主要ルートの山小屋には各大学医学部の山岳診療所が開設されています。
けが、高山病などが多いです。
今回は虫刺され程度でしたが、過去には骨折などもありました。
大体お盆くらいまで開設しております。
お世話にならないようにしてください。
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