ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

南ア南部・小渋川~悪沢岳(3141m)・赤石岳(3120m)

2012年09月17日 | 山歩き
2012年9月15日~17日

ウェストンシリーズ第2弾

ということで、この連休は、17日の天候が怪しかったがまずまずの様だ。
大鹿村は、小渋川からのルートで行ってみる。
やはり、川を徒渉しなければならないので天候は気になるところだが。。。

第1日目

天候:晴れのち曇り

早朝、松川ICを下り大鹿村へ。
大鹿村へは、だいぶ前に塩見岳行って以来だ。
小渋登山口には、すでに3台の車があった。
準備して出陣! とここでなぜか林道を下へ行きかけた。


小渋登山口

行きかけたというのは、すでに先行者がおり、その人達がこっち間違えだと引き返してきたからだ。
ちゃんと看板見ればわかるものを寝ぼけていたか。。。(笑)
その関東方面からの人達と七釜橋まで同行する。


林道トンネル

橋手前に少しくらいトンネルがあった。先日の双六林道のようだ。
橋を左岸へ渡って、左岸にある砂利道を行く。


左岸道

これを少し行くと崩れて終わっている。そこから川へ。
我々は、古い渓流シューズを駐車地から履いてきていたので直接行く。
先の人達とはここでお別れ。さて、サクサク行きますか。
所々、赤ペンキでこっちだのあるのでそこで徒渉したりする。


最初の徒渉地点

この時期水は温い感じがする。水量も少なく快適に川歩き。
少し行くとガレの堆積した榛沢が左岸から合わさる。ここで駐車地から1P。
この先から高山ノ滝のある所までが一応核心のようだ。


核心入口

少しゴルジュのようになっており沢が狭まっている。
スラブの所はヘツったりしたが、適当な所で右岸左岸へ徒渉し、高山ノ滝へ。
沢ヤさんには大したことのないものである。


高山ノ滝

立派な滝がかかっており、見えている上部にもあるようだ。
河原が広くなり行きやすいところを行く。キタ沢手前で左岸台地に上がる。
川が左へ屈曲する所でキタ沢が出合う。この沢もガレが堆積している。


広河原手前

左へ折れると稜線から荒川の崩落地が一段と近づく。
河原を上がっていくと左のガレが流れてきている荒川と水が流れている福川が出合う。
この二俣の台地に上がる所に指導標がある。


指導標

これを行くと程なく広河原小屋だ。


広河原小屋

ここで沢靴から登山靴へ。沢装備はここにデポって置く。
ここまで2時間半であった。水量やルーファイによりもっとかかるので注意。
ここからコケのきれいな所を行く。小屋前に大聖寺平6.5kmの看板あり。
そのご500m毎にある。


登山道当初

いい雰囲気である。最初はいいが、すぐに横の尾根に上がるように急登が始まる。
あとはひたすら登るのみ。1Pで高度差300m目標に頑張った。
途中、地元の方で日帰りと思われる方に会う。健脚だ。
昼過ぎににようやくウェストンが昼食とったと本に書いてあった船窪に着く。


船窪標識

窪状地形になっている。ここから尾根を離れ左にトラバース気味に登山道は行く。
途中紅葉もしていた。



ガレた所など注意しながらハイマツの中を行くと、大聖寺平へ着いた。
ガスがたまにかかるも天気は安定している。
荒川前岳方面も見えてきた。



コルの所へ下り、右のトラバースしている登山道へはいる。これを行くと荒川小屋だ。


登山道から荒川小屋

程なく荒川小屋着。受付を済ませ、早速ペプシいただく。
そして、テン場へ。すでに2張あった。その後8張りくらいまで増えたが。
水場も近くいい。水量も豊富でおいしい。


水場


テン場(下部)

テン場は樹林の中など結構ある。


テン場から小赤石岳方面

ラーメンなど食べてしまったが、今回同行のYukkyめしがボリュームあって
食べきれず申し訳ないことをした。翌朝に回したが。
久々に米炊いていただいたが、おいしかった。
そして、暗くなるかならないかで、いつものように爆睡となる。、。星がきれいだったようだ。

第2日目

天候:晴れのち曇り、夜遅く風時々雨

4時には起床し、外に出るとピーカンの予感。富士のシルエットも見える。


夜明け前の富士山

ちょうどご来光が出そうな所に雲があったのは残念であったが。


雲に隠れたご来光

今日も1日頑張るためにガッツリ朝食いただく。ラーメン&昨日の飯を雑炊風


朝食立ち食いの図(笑)

さて、本日の予定であるが、まずは悪沢行ってから、明日の天候も考慮し赤石も登ってしまおうというものである。
6時前に悪沢へ向かって出発。途中、今年7月に出来た鹿柵があった。


鹿柵

これを開け閉め4回して、登山道を行く。


マツムシソウ

この花も多くあった。
高度あげ、後ろを振り向くとドーンと赤石岳が見えてくる。


赤石岳

悪沢岳も近くに見えてきた。


悪沢岳


荒川カール


荒川前岳

前岳への道を頑張ると分岐に着く。
これを右へ行く。千枚小屋泊と思われる人達が次々と来る。


分岐標識と中央アルプス

分岐からは大展望である。北、中央はもちろんのこと妙高山なども見えた。


北アルプス方面


伊那谷と中央アルプス

分岐からすぐで荒川中岳である。


荒川中岳(3083m)

中岳で休憩がてらカメラで大展望を撮りまくる。


悪沢岳と富士山


南アルプス北部

中岳のすぐ下にかわいらしい中岳避難小屋があった。


避難小屋と悪沢岳

中岳から下り、岩っぽい登山道の悪沢岳本峰の登りにかかる。
稜線出てから風強かったが、コルから登りでは風が強烈であった。
団体さんなどとすれ違うのが一苦労であったが、何とか山頂到着。


山頂手前


山頂

風も強いので、休憩もそこそこに戻ることにする。
先ほどすれ違った人達とはこれからも何回か行き会う。


草紅葉

標高高い所では紅葉が始まっている。
テントから往復5時間くらいであったが、少しヘロヘロ気味。。。
しかし明日の天候も良さそうでないということで、テントで休憩少し多めにしてから赤石岳へ向かう。


荒川三山

悪沢行ってきた時は大丈夫であったが、大聖寺平からの登りで高度障害ではじめる。
薬飲んで対処し、歩みは鈍いながらもガスガスの小赤石岳へ。


小赤石岳山頂(3081m)

ここから少し下ると東尾根との分岐。ここに多くのザックがデポしてあった。


分岐標識

分岐から15分くらいで山頂へ到着した。


赤石岳山頂

ここの山頂もガスガスであったが、すぐ下に赤石避難小屋が見えた。
2階建ての立派な小屋のように見えた。
先程から抜きつ抜かれつの方々などと挨拶しながら、人も少なくなった登山道を戻る。
テン場は、我々の含めて昨日からの3張りと新規に2張りのみであった。
明日の天候で先へ進んだり下山したのであろう。
ガッツリと夕飯いただき、暗くなる頃寝たが、深夜に強い風と雨で起きた。
雨は霧雨程度がほとんどであったが、たまに通り雨の強いのが降っていた。

第3日目

天候:雨(稜線付近)曇り時々晴れ

雨での増水が懸念されたが、昨日の気象通報とこの日の気象現象を考えてみると
西面はそんなに降っていないだろうと結論した。
朝食をとり、テント撤収して下山にかかる。
大聖寺平から少し下りた所までは風と雨がひどかったが、下山道である西面を少し下ると両方とも収まってきた。
広河原まで来ると晴れ間も見えてきた。
水量は、予想したとおりほとんど増えてなく助かった。



上の天気が嘘のようであったが、徒渉も困難なことなく無事駐車地に戻る。


登山口看板

小渋温泉へ行くと塩見からの登山者が大勢いてゲロ混みであったが、3日ぶりの風呂で疲れを癒す。

1日目と2日目が行動時間長く、南のでかさを感じ、3日目の天候も懸念されたが、ガッツリといい山行ができた。
ウェストンもよく頑張ったという感じである。我々よりもっと歩いたのだから。










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2 コメント

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こんにちは (萌々野)
2012-09-19 07:03:15

素敵ですね!
写真で見るだけでワクワクします。
実際見る景色はきっともっと
素敵で感動するんだろうなと
初心者ながら思います。
自分も行ってみたいです*
返信する
こんばんは (よう)
2012-09-22 19:31:32
自然は雄大で感動は絶えないよ。
まずは八ヶ岳、甲斐駒などから楽しみましょう。
体力は大丈夫そうだから、あとは経験だね。
返信する

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