ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・一ノ俣谷~常念岳

2010年09月12日 | 沢登り
2010年9月10日~12日

天候:1日目;曇り
    2日目;快晴のち夕方から曇り夜時々雨
    3日目;曇り時々雨のち一時晴れのち曇り

1日目:上高地~徳沢

当初の予定は谷川方面であったが、天候がどうもよろしくないので
前々から行きたかった一ノ俣谷へ。
昼間で仕事をし、沢渡からバスに乗り換え上高地へ。


河童橋

曇っており、平日で16時近くなので観光客もまばら。
穂高が見えなく残念。明日に期待しよう。
1時間強で徳沢へ。
早速ツェルトを張り夕食。


徳沢

暗くなったいつものように爆睡zZZ
しかし、山来るとよく寝られる。

2日目:徳沢~横尾~一ノ俣谷(二俣まで)

今日は二俣までなのでゆっくり5時起床。
6時半出発。


横尾

快晴で山もきれいに見え気持ちいい。


横尾から屏風岩

上の写真日本みたいでなくいいですねー
横尾から1Pで一ノ俣出合。
ここで沢装備に変換。


一ノ俣谷入渓点

おそらく20数年前に存在した登山道と思われる踏み跡から入渓する。
当初は平凡な渓相である。


当初の渓相

しかし、ちょっと楽しいことをして遊ぶ。
その写真はミクシィーに限定アップ。
しばしで大きな岩が右にあり、その奥が木々に覆われゴルジュっぽくなる。
その奥に二段の滝。


二段の滝

ここからこの谷の核心部である。
最近はメディアも発達し、情報が溢れすぎて冒険チックな部分がない。
よって各滝の細部は、書かない。
現地で判断出来る人が行くべきである。


七段の滝

ゴルジュの中にある。一段一段はそんなに高くない。


涸沢岳と北穂高岳

途中、後ろを振り返ると北穂などきれい。


一ノ俣の滝

これは釜もなかなか深そう。
滝の落ち口にワイヤーがあり、登山道の橋があったのを伺わせる。
この滝の上で本流は左折するが、そこに右から落ち込んでいるのが山田の滝。


山田の滝

ここで一本。
ここからナメの小滝がいくつかかり楽しい。


中間部の滝1


中間部の滝2

と、ふと上を見ると右の一枚岩から豪快に落ちている滝がある。
これが常念の滝。
本流左には大岩があり、その上に登山道の名残もあった。


常念の滝

この上からは平凡な渓相である。


二俣手前の渓相

少し飽きたなーという頃、二俣に到着。
右を行けば常念小屋。左は東天井へ行く。
ここで14時少し回った頃であった。行けば小屋へ抜けられるが、ここでビバーク。
常念の親方が、話していた東天井へ行く登山道の名残が左俣の右岸にあった。
そこにビバーク。


ビバーク

この晩は雨が予想されていたので、タープ&ツェルトで快適に過ごす。
意外と気温は高く、大汗かいて寝ていたが、夜には通り雨が過ぎていった。

3日目:一ノ俣谷(二俣)~常念小屋~常念岳~蝶槍~横尾~上高地

今日は下山が長いので、早く行こうと思ったが、寝坊する。
外はどんより雲で、たまに小雨が通り過ぎていく。
沢は増水していないのが、助かった。
カッパを着て、右俣にはいる。右俣左岸には登山道の名残あり。
沢筋を忠実に詰めると、小屋の水場がある。
ここから素直に旧登山道を行けばいいものをちょっと冒険しヤブ漕ぎ。
あまり詰めすぎると横通へ行ってしまうので、右にトラバって小屋の下に出る。


常念小屋テラス

裏から回り込んで、小屋で装備変換。
ちょっとゆっくりしていく。
稜線は強風であったが、雨は降っていない。
安曇野方面もきれいに見えた。


常念途中から安曇野

この風の中でも結構登山者はいた。
残念ながら槍穂の稜線は雲の中であったが、雨降っていないだけいいかという感じである。


常念山頂

常念山頂からは松本平はじめ諏訪盆地、浅間山などが見えた。


南側から常念岳

7月にも来た縦走路をアップダウン繰り返しながら蝶槍へ。


蝶槍



蝶ヶ岳二重山稜

蝶独特の二重山稜をみて、最終バスに間に合うように余裕を持たせて
飛ばし気味に横尾へ下山。
その後は単調な道を上高地へ。最終前のバスには乗れてほっと一息、沢渡へ向かう。
車2台あれば、一の沢へ降りて、1泊2日で行けるかも。

古えの登山道と明るい谷。いい山行でした。