モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

鳥海山を見るべく保呂羽山へ。後編。(2023年4月25日)

2023年05月10日 | 出羽丘陵

(本頁は「鳥海山を見るべく保呂羽山へ。前編。」の続きである。)

保呂羽山に登ると、山頂の30メートルくらい手前で急に南側が開け、
鳥海山がよく見える。










鳥海山はどこから見ても美しいが、
秋田県民歌・第三楽章の冒頭フレーズ、「秀麗無比なる 鳥海山よ」
この山から見た姿を謳っているのではないかと私は勝手に思っている。

ところで、私は秋田の山歩きの際、
新・分県登山ガイド4 改訂版 秋田県の山(山と渓谷社・発行)をよく参考にさせて頂いている。

同書の保呂羽山の項を読むと、
この山から鳥海山がよく見えるとは全く書かれてなかった。
それどころか、
「保呂羽山山頂・・・眺望は北側の一部のみ得られるだけで、境内と同じく樹木に遮られ、期待できない。」
とあった。

同ガイド書は何故これだけ素晴らしい眺めを見落としたのだろう。
先のガイド書著者が登った時はたまたま曇って姿が見えなかったものと解釈しておく。




ここからは鳥海山の左に八塩山(713m)も並んで見える。
八塩山をアップで。







上写真で八塩山の左の山並みの間から白く微かに見えるのは月山だろうか。

その左側には丁岳山地の山々が連なる。




左端の双耳峰は甑山、右端の高い山が丁岳と思われる。

保呂羽山の山頂は、登山ガイド書通り、樹木に遮られ、景色は何も見えない。
しかし休息するにはいい場所だと思う。

 


山頂や下山路に花はほとんど無かった。

敢えてアップするとしたら・・・

たぶんタチツボスミレの白花品種か。




次の植物は葉だけでも何かすぐわかると思う。
4月4日、来た時は少し咲いていた(記録はこちら)。

 
                                             下山路


下山路の傾斜は急だが、ご覧のようにあちこちロープが垂れており、難なく降りることが出来た。


中腹より下は樹木が伐採されており、眺めは好くなるが、
元はとても奇麗な広葉樹林だったのでなんか勿体ない、可哀そうな気分になった。

中腹の伐採地から鳥海山、八塩山を望む。




中腹の伐採地から笹森丘陵を望む。




今日はこれからこの丘陵のかげに有る東光山を目指す。

向かいの山の春紅葉



下山後、坂部集落手前から保呂羽山を振り返る。





保呂羽山を下りた後、東光山に向かった。
途中の旧・大内町でルリソウを見て行った。




この花、秋田では沿岸部の丘陵地帯でときどき出会う。
しかしいつも登る八塩山、東光山、保呂羽山、高尾山といった比較的有名な山には無く、
山あいの人家近く、裏山斜面の雑木林などに生えている。

 





例年ならば、五月連休頃が見頃だが、
今年はペースが早く、なんと4月4日に開花を確認している(こちら)。

今日見たのはそろそろ終わり近い花だった。


新緑の東光山」に続く。


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