鳥海山には7月17日、梅雨の晴れ間を利用して行ったばかりだ(記録はこちら)が、
約二週間後の7月30日にもまた行くことにした。
前回は御浜稜線でニッコウキスゲが見頃になっていたが、
東北の高山特有のハクサンシャジンやトウゲブキなど他の花はまだ準備中だった。
あれから二週間経った。準備中だった花たちもそろそろ咲き揃っていることだろう。
今回は早朝3時出発、前回のように忘れ物で途中から家に引き返すこともなく、5時すぎには登山口・鉾立に到着。
5時50分から歩き出す。展望台から見た鳥海山本体は朝日に輝いていた。
今回の非合法マップ
今回の鳥海山は歩き出しから、比較的多くの花に恵まれた。
いつもなら先を急ぐため、途中に咲いている花はパスしてしまうことが多いのだが、
今回は山頂に行かないと最初から決めていたので、途中に咲く花たちもじっくり見て歩いた。
鉾立登山口から舗装階段道路を歩き出したらすぐ、ホタルブクロに出会った。
ホタルブクロ クサボタン
ホタルブクロは秋田県内ではほとんど見かけない花なので、もしかしたらこれは誰かが植えたのかもしれない。
ついでクサボタンにも遭遇。下界で見るものよりも青みが濃い個体だった。
鉾立付近に多い白い小花のつる性樹木はクロヅル。
高山植物図鑑に載ることが少ないので、名を聞かれることが多い花だ。
道端のあちこちでクルマユリも咲いている。
クロヅル
クロヅル クルマユリ
鉾立から歩き始めて10分くらい。鳥海山本体はこの辺りを最後に一旦見えなくなる(長坂道稜線で再会予定)。
右手の御浜稜線には雲が被さっている。
オミナエシに似た黄色い小花はマルバキンレイカ。
北日本の低山から高山にかけてガレ場でよく出会う花。
マルバキンレイカ
アカモノの実
賽の河原が近づいたら、ヤマブキショウマ。
先週、栗駒山でも見かけた(こちら)ばかりだが、高低関係なくどこの山にも多い。
ハリブキの実も色づいて来た。
ハリブキの実 ミヤマツボスミレ
ミヤマツボスミレが登山道の石組の隙間に多くなった。この花はこの先、ずっと石組のある所には延々と咲いていた。
賽の河原からはいつも御浜に直登しないで、踏み跡を辿り、河原宿(吹浦コース)を経由して長坂道稜線に向かうことにしている。
御浜に行くには少し遠回りになるが、このルートを使うのは、花が多く、景色も断然好いから。
ここは割と遅くまで雪が残り、融けだした場所から順次花が咲き出している。
賽の河原の雪渓
前回(7月17日)はチングルマが終わり気味で、コシジオウレンやハクサンオオバコが盛りだったが、
今回は新しく雪が融けた場所で、チングルマが新しく咲き出していた。
チングルマ
コバイケイソウは一本だけ。 アオノツガザクラ
キバナノコマノツメ
ヒナザクラは鳥海山のあちこちでパラパラと咲いているが、今回は少しまとまった群生に出会った。
ヒナザクラをアップで。
イワイチョウ ウサギギク
たっぷり二時間かけて8時頃、長坂道稜線に到着。
今回は雲が多く、遠くの山々は見えなかった。いつもなら誰か居るものだが、今日は誰も居なかった。
鍋森を望む。
また鳥海山本体も雲に包まれて見えなくなっていた。
長坂道分岐付近では、オオバギボウシが咲き出していた。
この花、東北の高山ではよく見かける。
こちらは紫が濃いタイプ、タカネアオヤギソウと。 オオバギボウシ
「後編」へ続く。
ホタルブクロは好きな花ですが、秋田にはめったに生えていないので反射的に「いいね!」したのかもしれません。
今年はコロナ影響もあり、遠出が難しいので近場の鳥海山ばかり行っております。
これからもよろしくお願いします。
拙ブログに、「いいね!」していただいたので、どんな方かなと思い、訪ねました。
鳥海山の写真美しいですね。2012年の8月に登った時を思い出しました。
https://blog.goo.ne.jp/gooa379/e/e0b003d315859036ad5ba6a4633bc595