モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

男鹿でカタクリや小豆岩など。 (2020年3月31日)

2020年04月03日 | 男鹿半島3月

3月25日に男鹿を訪ねたら、カタクリが咲き出したばかりだった(記録はこちら)。
あれから一週間近くなり、そろそろ咲き揃ったかなと思い、3月31日に訪ねてみた。

場所は男鹿毛無山の五社堂、石段を登り始めたら、敷石の間で咲き出していた。


                                五社堂、999段の石段                                                                   ナガハシスミレも咲いていた。
 


石段を登りきると五社堂だが・・・



その手前の広場にはカタクリやイチゲがびっしりだった。








男鹿のキクザキイチゲは白ばかりだが、ここには青紫も少しだけ有った。

 


更に登ると、道端にはカタクリやスミレ、野草の芽出しなど。




ナガハシスミレ



前回、初めて認識したアオイスミレ。



         タムラソウの芽出し                      シュロソウ(アオヤギソウ)?の芽出し
 

シュロソウ(アオヤギソウ)?の芽出しは綺麗だし、美味しそうに見える。でも毒草なので注意。

ヒオドシチョウが人懐っこく現れる。越冬したのであちこち傷んでいるが元気だ。

 


道の両側がブナ林になる。

この先、花はまだ咲いてないだろう。
今日の登山はここまでとして、左下の林の中に踏み込んでみる。




ヤママユの繭抜け殻だろうか。
小低木、ナニワズがまだ咲いている。

 


オオカメノキの花芽。開花は来月下旬頃か。



沢に下りたら、フクジュソウがまだ咲いていた。




フクジュソウ

 


沢から元の道に這い上がり、昼飯とする。



男鹿で今頃の季節に咲く花をもうひとつ。

能登山のヤブツバキだ。北限とされるが、青森の夏泊半島にも有るのでどう解釈したらいいものか。
悲恋伝説も含め、詳細はこちら







近くにあるこの小島は以前から気になっていた。

海猫の営巣地にでもなっているのだろうか。










鵜ノ崎海岸にはいつも寄っているが、その南端の方に不思議な岩風景があった
(最近、友人の鈴木 信愛氏からその存在を教えられた)。







 


鈴木 信愛氏の素晴らしい解説を引用させて頂く。

地元では「小豆(あずき)岩」と呼ぶ「球状コンクリーション」は、別名「ノジュール」のことです。
「球状コンクリーション(ノジュール)」とは、
生物の遺骸など有機物が海底で腐敗するときに二酸化炭素が放出され、

それが海水中のカルシウム、マグネシウムと反応して周囲の砂を巻き込んで固化し、
球状になったものです。(注;非生物的に形成されることもあります)

例えると、コンクリートの皮で生物遺骸の餡をくるんだ肉饅みたいなものです。
通常、ノジュールは数cmから十数cmの大きさで、
割ると中に化石が入っていることが多いのですが、

ここ、鵜ノ崎の「小豆岩」は写真のもので2mほど、最大は5mもあり、最大級のクラスです。
割れたものもあり、中身が見えます(右上写真)。
中央の一段と黒いところがクジラの脊椎の化石で、
これが芯になって形成された「球状コンクリーション(ノジュール)」が、「小豆岩」です。

クジラの脊椎は、脂質に富みますので、
形成過程で大量の二酸化炭素を放出して巨大なノジュールになったのでしょう。



以上。


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