(本頁は「上坊牧野から岩手山ほかを眺める。」の続きである。)
姫神山にはこのところ毎年五月に登っている。
今回はとても好く晴れている。山頂からの大展望が愉しみだ。
澁民村から眺めた姫神山(下山後の昼に撮影)
朝、一本杉登山口から眺めた姫神山
姫神山には一本杉から登る人が多いが、私がよく使うこわ坂からは登る人はいつも少ない。
今日も私独りだけだった。
こわ坂登山口の坂道
(右上)坂道を上るとカラマツの植林地になる。
昔、ここから岩手山の眺めが好かったが、
カラマツの生長に従い、だんだん見えにくくなっている。
その後、完全な森林(登山道の左側はカラマツの植林、右側はミズナラなどの雑木林)になるので、
景色は全く見えなくなる。
下草の種類は少ないが、
秋田では珍しいクルマバツクバネソウやミヤマエンレイソウが咲き出していた。
クルマバツクバネソウ
ミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウ
(右上)エンレイソウ
他にはスミレ類、ニリンソウが多かった。
オオタチツボスミレ
ミヤマスミレは斑入り葉タイプが多い。
ニリンソウ
30分くらい登ると両側が雑木林になる。
登山道は木の根っこが露出している。
樹皮がめくれた広葉樹が多くなる。ダケカンバだろうか。
(右上)こちらはミズナラか。
傾斜がやや急になり、
登山道にはロープや鉄梯子が掛かるようになって来た。
(右上)カタクリ
岩の上や隙間にはカタクリやヒメイチゲ、トウゴクサイシンを見かけるようになった。
ヒメイチゲ
ヒメイチゲ
(右上)トウゴクサイシン
山頂が近くなると、道の両側にカタクリが多くなる。
右上に樹木が無くなった。これは山頂の証しだ。
「姫神山・後編」に続く。