日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

東京五輪の獲得メダルラッシュはコロナ感染拡大をもたらす

2021年07月28日 16時04分58秒 | 日々雑感
 東京オリンピック大会組織委員会は26日、大会関係者の16人が新型コロナウイルスの検査で陽性と判明したと発表した。選手は3人で、2人は選手村の外に、1人は選手村にそれぞれ滞在していた。これで組織委が発表した感染者の累計は148人となった。

 組織委員会は感染者の国名や個人名は発表しないと決めていたようだが、感染者はSNS等を介して明らかになりつつある。例えば、ポルトガルのサーフィン男子のフレデリコ・モライス選手は23日、インスタグラムに「ウイルスのせいで、競争することも、国を代表することもできなくなる」と投稿し、みずからの感染を明らかにしたとのことだ。

 大会関係者の感染は、どこで感染したかは明らかでないが、自国を出る時、また日本に入る時検査を受けている筈であるが、検査の信頼性の悪さ、検査法の杜撰さ、等から新たに発見されているのであろう。これらの原因は当初から懸念されていたが、IOCや組織委員会はバブル方式は完璧とあくまでも言い張っている。この漏れをどう説明するだろうか。

 選手村のクラスター発生は、まだ起こっていない、あるいは発表されていないが、競技の終わった選手等の開放感から選手村内での交流が頻繁になりこれからクラスター発生が生ずると懸念される。

 さて、出場選手やその関係者には毎日PCR検査が行われているようだが、東京都は21日、東京五輪の大会関係者に対する新型コロナウイルスの検査状況を公表した。それによると今月1~18日に約7.7万件の検査が行われ、陽性は0.04%の28件だったそうだ。単純計算では、1日平均約4300件のPCR検査が行われており、この28件も新規感染者か、再検査による結果も含まれるか不明だが、連日のように増加している点が不気味だ。

 一方、東京都の新規感染者数は、2428名と過去最高になったと大騒ぎである。大会関係者の場合はある特定の集団の毎日検査であるのに対し、東京都の検査は必要と認められた人への検査であるので、東京都が不特定多数の検査を行えば、当然新規養成者の数は著しく増えるだろう。検査数次第であるがを増やせば10倍以上にもなるのではないだろうか。

 菅首相は、感染拡大による五輪の中止があるかの質問に対し、人の流れが減少しているので、五輪の中止はないと言ったそうだが、ご飯論法の最たるものである。もっとも菅首相自身に五輪中止の権限が無いと言っていたが、本当にそう思っているのであろうか。開催国の最高責任者に権限が無いとはおかしな話だが、本当はその影響の大きさにたじろいているのだろう。

 五輪が始まれば、メダル獲得に国民は熱狂し、コロナのことなど忘れるから強行開催すべきとの意見があった。確かに連日の金メダル獲得にコロナを忘れ国民は熱狂しているように見える。少なくともマスコミは熱狂を煽っている。

 メダル獲得でコロナのことなど忘れるのは確かだ。大騒ぎによる感染リスクの増大、感染拡大による医療関係の逼迫もついでに忘れている。メダルラッシュは同時に感染拡大を引き起こすこと間違いない。2021.07.28(犬賀 大好ー722)