少子化時代で誰でも進学できる環境になっていると思われるが、少しでも良い学校に入れ、少しでも良い企業に就職させたいと考える親も多く、受験戦争は一向に収まらない。一方では不登校の生徒も増え社会問題化している。不登校の原因として、勉強についていけない等があるが、勉強についていけない訳でもなく、友人とトラブルなどがあった訳ではないのに、なぜか学校に行きたくないと言う子どもも結構いるようで、学校の先生方も対応に苦慮していると聞いたことがある。また、少子化で子供を大切に扱う風潮が強く、これを反映してか、最近、無理をしてまで学校に行かないくていいという親も増え、ポジティブな理由で不登校になる生徒も増えているようだ。
このようにして不登校となった学生の受け皿の一つとしてフリースクールや通信制の学校がある。フリースクールとは 一般に、不登校の子供に対し学習活動等の支援を行っている民間の施設を言い、その規模や活動内容は多種多様であり、独自な教育方針の下にされているようだ。通信制の学校ではレポート作成を中心に自宅で学習をし、最低限の登校日数で卒業出来るのだそうで、本人のやる気さえあれば、通学しなくともそれなりの知識や技術は身につくと思われる。
これらの学校は不登校の学生の増加と共に今後もっとも増えていると思われる。ただし無気力が理由で不登校になっている学生に何かやる気を期待するのは土台無理な気もするが、何か本人にやりたいことがあるが今の学校の授業に合わなくて不登校になっている学生にとっては、これらの組織は大いに役に立ちそうである。
最近はやりのクリエーターなる人物は、芸術、デザイン、音楽、映像、文学など、多岐にわたる分野で活動している。自身の視点や感性を活かし、既存の枠組みを超えた常識にとらわれない作品やサービスを創出する。文科省の統括する義務教育では同質の人間を育てることに重点が置かれているので、常識にとらわれない人間の育成には適している。
またユーチューバーもクリエーターの一種かも知れない。その中にはインフルエンサーと呼ばれる数百万人のチャンネル登録者を持つ者も存在し、多くの視聴者の興味を引きつけ、楽しませてくれる憧れの存在ともなっており、当然学歴は無用だ。
最近多様性とかインクルージョンなる言葉が使われ、個人の違いを認め合い、尊重し合う社会の実現が叫ばれているが、概して学歴を重視する社会は組織で動く社会であり、業務を遂行するのに効率が良いため、簡単には無くならないであろう。
一方、クリエーター等の新しい仕事が増えており、学歴不要の社会も増えつつある。最近注目される生成AIなる人工知能がどちらに有利に働くか分からないが、世の中は急激に変化しつつあることは間違いない。
2024.03.26(犬賀 大好ー994)
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