森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

リリウオカラニ女王の壁画@ワード

2015年05月28日 | ハワイアナ


皆さんは上の写真の壁画、見たことありますか? ワード地区に一角にあるのですが…。TJマックスやピア1インポートが入ったビルの裏のあたりにございます。

壁画に描かれているのは、ハワイ王朝最後の女王、リリウオカラニです。そして背景は大波。よく見るとサーフィンしている男性も。これはデューク・カハナモクですって。サーフィンを世界に広めた現代サーフィンの父、ですね。

大波にだぶって描かれるリリウオカラニ女王は、白人ビジネスマンによる王朝転覆の悲劇にあった1893年当時の、女王が直面した荒波を連想させますが、その大波を乗りこなすハワイアン・サーファーの姿は、なんだか見るものに勇気を与えてくれますね。女王の憂いに満ちた表情にも、いろいろな意味で胸を打たれます…。

壁画は2008年に完成し、「マナ・ナル」と名づけられました。ハワイ語で波のマナ、という意味ですね。マナはご存知のように、霊力、スピリチュアルな力のことです。

ところで…。ちょっと壁画の右下をご覧ください。女王を見上げる子供3人が描かれていますね? 実は右端の男の子と真ん中の女の子のモデルは、うちのハワイアン夫の甥っ子、姪っ子なんです。C君、Rちゃんといいます。



壁画自体を起案したのはビルのオーナー(在ハワイの元ドクターだそうです)なのですが、女王の壁画作成に、リリウオカラニ・チルドレンセンターが少し関わりました。この団体はリリウオカラニの遺産を管理する財団。ハワイアンの子供達の援助団体なのですが、夫の家族がそこに勤めておりまして。

そんな縁で、甥っ子、姪っ子が壁画に登場する名誉に恵まれたわけです。なんてラッキーなのでしょう! 壁画の子供達、ズバリ、本人達とよく似ています。今ではもう中学生になっていますけどね。

壁画の場所は、カマケエSTとクイーンSTの角の近くにございます。ぜひ! ご覧になってみてくださいね~。



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カカアコで夏本番のハワイを実感!

2015年05月26日 | 日記


ハワイでは3連休がおわり、清々しい月曜の朝を迎えています。

週末に、ワードウエハウス近くのカカアコ臨海公園に行ったところ、夏本番! 多くのロコで賑わっていました。波もきれいに立っており、岩に囲まれたプール状の一角でも、人々が気持ちよさそうに泳いでいました。



ところでこの公園では今、ナウパカの花が真っ盛り。半円型のこの花には、離れ離れになった恋人の化身、との伝説が残ります(2つを一緒にすると1つの円になるので)。公園のあちこちに、いつになくたっくさん咲いていました。

そういえば、先日、ワイキキの海沿いでもたくさん見ましたっけ...。今年はナウパカの当たり年?

ぜひ海辺で探してみてくださいね。 

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やはり! あのワイマナロビーチが全米ナンバーワン・ビーチに!

2015年05月23日 | 自然


つい先日、ちらりとご紹介したワイマナロビーチなのですが。先週、全米トップ10ビーチのリストが発表され、なんと! 堂々の1位に輝きました!

このリストはビーチ博士のニックネームで知られる、フロリダ国際大学教授のスティーブン・レザーマン氏が毎年発表しているもので、海水や砂の質をはじめ50の項目を審査して選ばるリストです。正確にいうとワイマナロ・ベイ・ビーチパークが、全米一ビーチの栄光に輝いたのでした。

なにせ写真を見ていただくとわかるとおり、サッラサラのパウダースノーの白砂に、この海ですからね。やっぱり楽園そのものですよね~、美しすぎますよね~! おめでとう、ワイマナロビーチ!

ただ...ここだけの話? 実は私が一番好き、かつ最も美しいと感じているのはほかにありまして...。オアフ島ノースショアの果てのモクレイアビーチなのですが。

ここはとにかく白砂が美しく、しかも深いんです。鳥取砂丘のよう(行ったことないまま言っています)。珊瑚礁も元気なので、貝殻も落ちてるし~。



ですが、ビーチ博士の審査では周りの環境や施設の充実(シャワーなど?)も含めての話なので、トイレなどもないこのあたりのビーチは、対象にならないのかも、です。

さて、そろそろ夏本番のハワイ。私もPCの前に座り込んでいないで、ノースショアにでも出かけたくなってきました! 
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ロイヤルハワイアンホテルの椰子の木

2015年05月21日 | 歴史


先週日曜は、ワイキキであちこち、写真を撮っておりました。そのうちの一箇所が、ピンクパレスとの愛称で知られる高級ホテル、ロイヤルハワイアンホテルです。

このホテルは1927年創業ですが、その土地については古~い歴史がありまして。16世紀に大酋長カクヒヘヴァが拓いた椰子園の跡に建っています。カクヒヘヴァはオアフ島を代表する大酋長。そのため、大昔オアフ島は、「カクヒヘヴァのオアフ」と呼ばれたほどですよ。そう、由緒あるホテルですが、土地そのものにさらなる歴史と伝統が息づいているんですね。

その昔、カクヒヘヴァはここに1万本の椰子の木を植え、ヘルモアと名づけました。ヘルモアとは、ハワイ語で「鶏の引っ掻いた跡」。カクヒヘヴァの目の前に怪鳥が降りたち、地面を激しく引っ掻いたとか。その地に椰子を植えたのが、椰子園ヘルモアの始まりだそうです。

この歴史あるヘルモアの椰子の木は、今もホテルの内外に残っています。もちろん、16世紀から生き続ける椰子の木なんてないのですが、今たっているのは、ヘルモア時代の椰子の子孫たち。ちなみにホテルがオープンした時代には、まだたくさんの椰子が残っていました(下の写真)。



ロイヤルハワイアンホテルは、ヘルモアゆかりの椰子を大切にしていて、数年前に改装工事のため一部、木を切らなければならなかった時も、その椰子で太鼓を作ったそうです。

これらの太鼓はロビーの一角に展示されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね! カクヒヘヴァゆかりの…太鼓ですよ~。




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ハレクラニで見つけた「伝説の花」

2015年05月17日 | 神話・伝説


この花、パウ・オ・ヒイアカといいまして、ハワイ原産の植物の1つです。直系1センチにも満たないほど小さく、パッと見た感じイヌフグリのよう。ごく小ちゃな花なんですよ。可愛らしいのに加え、ユニークな伝説があるので、ご紹介しましょう。

パウ・オ・ヒイアカは、ハワイ語で「ヒイアカの巻きスカート(パウ)」。ヒイアカは火山の女神ペレのお気に入りの妹の名前です。卵で生まれ、ペレはその卵を大切に腋の下の窪みに入れて守りながら、タヒチからハワイに渡ってきたのですって。

卵がかえってヒイアカが生まれた後も、ペレはお姉さんらしく大切に面倒を見ていました。ですがある暑い日、ペレはすやすやと眠るヒイアカをビーチの草むらに残し、釣りに出かけたそうです。

そしてペレが海から戻ると、ヒイアカはある植物に守られるようにして眠っていました。植物がヒイアカの上に伸びて影を作り、厳しい日差しから守っていたのです。それ以来この植物は、パウ・オ・ヒイアカと呼ばれています。

こんな小さな花の下でスヤスヤ眠れたのですから、赤ちゃん時代のヒイアカもさぞ小さかったのでしょうネ。

パウ・オ・ヒイアカは朝顔の仲間ですが、ハワイでは浜辺近く、砂地っぽい場所によく咲いています(浜顔の感じ?)。それが、今日は、ワイキキのハレクラニホテルの敷地内で発見! プールサイドの一角に可憐に咲いていました。ごく小さな花ですが、ぜひ探してみてくださいね。
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