皆さんは上の写真の壁画、見たことありますか? ワード地区に一角にあるのですが…。TJマックスやピア1インポートが入ったビルの裏のあたりにございます。
壁画に描かれているのは、ハワイ王朝最後の女王、リリウオカラニです。そして背景は大波。よく見るとサーフィンしている男性も。これはデューク・カハナモクですって。サーフィンを世界に広めた現代サーフィンの父、ですね。
大波にだぶって描かれるリリウオカラニ女王は、白人ビジネスマンによる王朝転覆の悲劇にあった1893年当時の、女王が直面した荒波を連想させますが、その大波を乗りこなすハワイアン・サーファーの姿は、なんだか見るものに勇気を与えてくれますね。女王の憂いに満ちた表情にも、いろいろな意味で胸を打たれます…。
壁画は2008年に完成し、「マナ・ナル」と名づけられました。ハワイ語で波のマナ、という意味ですね。マナはご存知のように、霊力、スピリチュアルな力のことです。
ところで…。ちょっと壁画の右下をご覧ください。女王を見上げる子供3人が描かれていますね? 実は右端の男の子と真ん中の女の子のモデルは、うちのハワイアン夫の甥っ子、姪っ子なんです。C君、Rちゃんといいます。
壁画自体を起案したのはビルのオーナー(在ハワイの元ドクターだそうです)なのですが、女王の壁画作成に、リリウオカラニ・チルドレンセンターが少し関わりました。この団体はリリウオカラニの遺産を管理する財団。ハワイアンの子供達の援助団体なのですが、夫の家族がそこに勤めておりまして。
そんな縁で、甥っ子、姪っ子が壁画に登場する名誉に恵まれたわけです。なんてラッキーなのでしょう! 壁画の子供達、ズバリ、本人達とよく似ています。今ではもう中学生になっていますけどね。
壁画の場所は、カマケエSTとクイーンSTの角の近くにございます。ぜひ! ご覧になってみてくださいね~。