森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

神さまは「アメリカ」にお怒りなのか

2020年05月31日 | 日記


ご存知のように、アメリカ全土が今、大変な状態になっています。ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが逮捕される際に死亡した事件で、全米の大都市で暴動が発生中です。

パトカーが焼かれたり店が略奪されているエリアもあれば、ロサンゼルスやNYのブルックリン、首都ワシントンDCのように、警官隊とデモ隊との衝突に発展した都市もあります。アトランタのCNN本社も襲われたとか?

今朝からTVニュースはずっとその報道が続き、人々の「Black lives matter!」「Enough is enough!」「I can’t breath!」とのシュプレヒコールが聞こえてきます。

最後のI can’t breathというのは、地面に横たわったフロイドさんの首の上に白人警官が8分間も膝をついていて息ができなかった結果、ロイドさんが亡くなったことからですね。手錠をかけられて抵抗できない被疑者の首に、両膝をついて8分間!

ニュースの見出しには「アフリカ系アメリカ人、極度の緊張状態に」のような文が並んでいますが、これは黒人かどうかに関わらず、どの人種の人々も怒るのは当然でしょう。

この状況は新型肺炎の大流行に続く、さらなる悪夢のよう。新型肺炎の悪夢だけで精一杯だった人々の精神状態が、この人種問題で極限に達してしまうのではと心配です。

そこで、トランプ嫌いの私は思うわけです…。あっちの悪夢もこっちの悪夢も、トランプが大統領だからこその悪夢ではないかと!

たとえば、アメリカ本土にはまだまだマスクをつけない人が多いのですが、それはトランプ大統領自身がマスクを拒んでいるからだという人がいます。自分は毎日、PCRテストを受けているから大丈夫だと豪語し、マスクをつけないトランプ。

せっかく感染病の権威がマスクをつけるよう国民に伝えても、大統領が悪い手本を見せているわけですからね。しかもマスク問題は政治問題にもなっており、トランプの所属する共和党の支持者はマスクをつけないとか。一方、対立する民主党支持者はマスクをつけています。

さらには、この後に及んでアメリカはWHOを脱退すると宣言したり、中国に喧嘩を売ったりと、私にはあの人が狂犬にしか見えません。今こそ世界が手を取り合って、コロナに対峙する時だと思うのですが…。

そこにきて、この人種問題の勃発! 大統領就任以来、トランプは白人至上主義を振り回し、移民を追いつめ、国を分断してきました。メキシコとの国境に壁を築くだけでなく、アメリカの白人と非白人の間にも、深い溝というか壁を築いてきたわけです。それが…今日のこの結果に結びついていると私は思います。

今なおホワイトハウス前で起きている暴動に対しても、自分の支持者を集めて対立させようというツイート、はたまた軍事力で脅しつけるようなツイートでデモ隊をコントロールしようとしたり…。今回のことで、ああいう狂犬が権力の座に着くとこうなるということ、アメリカ中がわかってくれたのならいいのですが。

…それにしても。今回の大規模デモで、アメリカ本土でのコロナ感染はまたまた一気に拡大したでしょうね…。先日、あるチベット人男性が言っていた言葉をついつい、思い出してしまいました。

「お金や権力があっても、どうすることもできないものがある。コロナのように。金や権力を振り回す人間が出てくるから、コロナのような自然の脅威が起きる」

こういう悪夢のような状況が、アメリカの大統領選の直前に起きているのも、もしかしたら神の采配なのでしょうか。その結果、トランプの本質やネガティブな影響がクッキリ浮き彫りになったことは確か。

…一刻も早く全米でのデモが収まり、そしてコロナも収束し、平和なアメリカが戻って来ますように! 心から祈らずにはいられません。

※今日はド暗い話になってしまってゴメンナサイ! 冒頭の写真は、今朝、サムズクラブで買ってきた新鮮なアンセリウムです。12本入って$15というのは、ホノルルでは格安。しかも今日は、ずっと手に入らなかった消毒用ナプキンやトイレットペーパーも久々に入手できて、万歳! その点、楽しい朝となりました。
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最果てのモクレイアビーチでの「事件」

2020年05月27日 | 日記


3連休だったこの週末、太陽を求めてノースショアのモクレイアビーチに行ってきました!

本当はモクレイアから1時間半ほど歩くオアフ島最西端のカエナポイント(岬)に行きたいわけなのですが、とにかくこのトレイルは、日影がなくて過酷です。往復3時間+αなので、どんなに早朝出発しても、帰りは地獄という…。

なのでカエナポイントを目指すのは冬場にして、今回は楽しくビーチで貝殻拾いを楽しんできました。途中、ハワイ原生の花々を見、ハワイアンモンクシールにも遭遇して、ワクワク、楽しい1日となりました。







ただ、この日のモクレイアビーチ周辺はものすご~く混んでいて。車が沿道にずらっと並び、信じられませんでした。大好きなモクレイアビーチがこんなに混んでいたのを、見たことがありません。なにせノースショアの果てで、ハレイワからも30分~40分はかかるでしょうか。海はきれいだけど、とにかく最果てのような場所なのです。

「やはり自粛でストレスのたまった人が、大挙してビーチに押しかけたのかなあ」

そんな風に家族で考えていたところ、意外な事実が発覚! なんとその日(24日)の夜、200人がモクレイアビーチで焚き火を囲んでパーティをしていて、警察沙汰になったそうです。

どうもインスタで「夜8時にモクレイアで集まろう!」といった呼びかけがあったらしく、若い人たちが社会的距離も取らずに集まり、騒いでいたとか…。結局、パトカーが来て解散させられたのですが、そのニュースをTVで見て、大納得! どおりで昼間っから、すごい人数が集まっていたわけです。

…ハワイの新規感染者もこのところぐっと減ってきたこと、そして自粛疲れもあって、こんなクレージーなイベントが開かれたのでしょうか。焚き火の周りで楽しんでいらしたようですが、善良な市民に通報されてしまったのでした。

ハワイの自粛もあと1か月余り。もう少し皆で辛抱しないと、ですよね。

さてさて。新刊「やさしくひも解くハワイ神話」が、久々にアマゾンをはじめ楽天にも入り始めたようです。日本の物流事情も改善してきたのでしょうか?

そんなこんなで今朝は久々にアマゾンの「海外の民俗」「アメリカ・中南米」の2部門で1位に返り咲いていて、感涙でした! 出版から、早くも3カ月。皆さまの御支援に、深く深く感謝しています。MAHALO&ALOHA!
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ハワイの着工式に欠かせない「オオ」って?

2020年05月24日 | ハワイアナ


先日、アヴァについて書きました(こちらで~す)。

そこでは触れなかったのですが、アヴァといえばハワイでは神々の大好物。アヴァの根で作るアヴァ酒はハワイの御神酒のようなもので、特に四大神のカネとカナロアはアヴァが大好きとか。アヴァを探しながら旅する物語が、ハワイ各地に残っています。

アヴァを探す話にもお決まりのパターンがありまして。2人はまずアヴァを見つけ、カナロアが嘆くのです。
「素晴らしいアヴァがあったのに、水がないよ。水がないとアヴァが飲めないよ」

そこでカネが言うのですね。
「水はここにあるさ」

そして太く頑丈な棒で大地をガンガンと叩くと水が噴き出し、2人はアヴァを飲んで大満足、めでたし、めでたし…というのが、そのお話です。

四大神の中でもカネは淡水を司る神であり、こうしてカネが見つけた水源というか泉が、各地に残っているのだそうです(詳しくは幣著「やさしくひも解くハワイ神話」の「カネとカナロアの水探し」の項をご覧ください。P41ですよ~)

さて冒頭の写真で人々がで手にしているのが、カネがいつも水源探しに使っていたオオという棒。オオは昔のハワイで畑を耕すのに使われましたが、今ではもちろんシャベルが取って代わり…。この写真のように、工事前の儀式で見るぐらいになりました。

逆に言えば、着工式にオオは付きものというか、お約束。時には各人が手にするオオにリボンが巻かれていたり。今ではオオ・スティックと呼ばれたりします。

これが日本の着工式なら鍬入れになりますし、米本土ならシャベルですねー。

それにしても。こんな棒1本で畑を耕していた昔のハワイアン、すごいですね。どれだけの労力を費やして、日々の糧を得ていたのでしょう。オオを見ることで、そんなことも何となく感じられる気がします。

(冒頭の写真は、カカアコ地区のコンドの着工式の写真です。ホノルルの市会議員や開発会社の重役が、儀式を司った牧師さんとともにニッコリしています)
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ふだんの生活に戻りつつあるハワイです

2020年05月22日 | 日記


いよいよビーチでのんびりすることも解禁になったし(以前は運動目的だけでした)、トイレットペーパーや消毒液などなど、一時ショップから消えていたグッズが戻り始めたハワイ。少しづつ、コロナ以前の生活が戻って来ています。

使い捨てマスクなど、まだまだお高いですが、あちこちで目にするのも嬉しいですね。なんたって安心感があります! 15日からは生活必需品以外を売るショップもぼちぼち開き始めたのですが、まだその数は少ないよう。今月末には、もう少し開いてくれるといいナ。

あとは外食が解禁になれば、コロナ禍により垂れこめた暗雲というか暗い気持ちが、かなり晴れるでしょうね! そこは慎重に進めなければなりませんが、レストランもいつまでも休業しているわけにはいかないので、少しづつでも再開されることを皆が待ち望んでいます。頑張れ、レストラン!

あ、冒頭の写真は、久々に出かけたフォスター植物園の豪華な花たちです。温室があって、大きなカトレアなどが咲き誇っていました。またゆっくり、行ってきま~す。
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出版社から直接、「やさしくひも解くハワイ神話」が買えるようになりました!(追記あり)

2020年05月13日 | 日記


今日はちょっとした業務連絡です(笑)。

以前からチラチラお知らせしていましたが、新刊「やさしくひも解くハワイ神話」が、オンライン書店でも売り切れ状態が続き、ご迷惑をおかけしております。全国的に休業中の書店が多いなか、オンライン書店まで…。

しかもアマゾンでの表示が最近、紛らわしいことになっており、誤解が生じています。出版社に在庫はあるので「一時的に在庫切れ。入荷時期は未定です」と出るべきところ、個人出品の高額商品だけが提示されている時があるのです。そのため「もう入手できない⁉」との誤解が生じたらしく、どうも7000円以上の中古品が1つ売れてしまったようです。本当に申しわけなくて…(涙)。

各所からの情報を総合すると、現在、アマゾンでは、売り切れ書籍がなかなか補充されないという問題が広く起きているよう。というのもコロナ騒ぎのなか、必須・火急のグッズの仕入れが優先されているという説があります。そうなのかもしれません…。

ですが、(繰り返しますが)出版社に在庫はちゃんとあります! 書店にも今後入るハズなのですが、今すぐ本が欲しいという方のために、出版元(フィルムアート社)のサイトからも本が買えるようになりましたので、お知らせいたします。

しかも本来は500円の送料がかかるところ、5月31日までは、クーポンコードを入れれば送料無料に。ぜひ、こちらのサイトからどうぞ! コードはWPABX8KZで~す(全て大文字&半角)。ぜひぜひご利用くださいね! ちなみに来月以降も、1万円以上のお買い上げであれば送料は無料になります(来月からはまとめ書いがお得?)。

ハワイも日本もコロナ禍で大変ですが、もうしばらく、頑張っていきましょう!

追記:お陰様で、出版社のサイトから多くの方が購入してくださったようです。有難うございました! ただ設定の問題から、一時そちらのサイトでも「売り切れ」の表示が出たようなのですが、今は大丈夫で~す。引き続きお買い求めできますので、どうぞよろしくお願いいたします。ご支援、感謝いたします!
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