森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ハワイ島の紋章

2012年06月30日 | 旅行


ただいま~。一昨日、ハワイ島より戻ってきました。ヒロは雨が降ったり止んだりでしたが、相変わらずノスタルジックな風情の素敵な街でした。仕事の合間にあんなものを食べたり、こんなものを食べたり(ククッ)。美味しい思いもたくさんしてきましたよ。

今回はハワイ島市長のオフィスにもお邪魔したのですが、そこでハワイ島の紋章を初めて見ました(上の写真)。なかなか興味深い…。火山島ハワイ島だけあって、3つの火山がフィーチャーされていますね。頂上から盛んに噴火しているのはキラウエア火山でしょうか。そして右手の頂上が平たいのがマウナロア、左手がマウナケアかしら? 火山同士の大きさや位置関係は現実通りではありませんが…。

そして山々の前にデザインされている椰子の木、見えるでしょうか? 小さな島の上に椰子が林立しているのですが。これはヒロ湾に浮かぶココナッツアイランドですね。古来癒しの島、モクオラとも呼ばれたこの島のことは、著書「ミステリアスハワイ」に書いています。モクオラの周りには淡水の湧き出すスポットがいくつもあり、その水には病いを治す不思議なパワーがあると信じられていたとか。そのため、ここには病人が集まり、カフナによる癒しの儀式などが行われたそうです。

正直、ハワイ島にとってこの小さな島が、そんなに重要だとはついぞ知りませんでした。キラウエア、マウナケア、マウナロアといった火山と並ぶスポットなのですね! 紋章一つからもいろいろ学べるものですネ。

おまけですが、以下の写真は、私がヒロのダウンタウンでイチ押しの食堂、プカプカキッチンで食べたアヒ、つまりマグロのソテーです。アヒはもとより付け合せの野菜も地元で採れたものばかり。いったい何種類の新鮮野菜が入っていたでしょう。カレー風味のライスも美味! 豆の一粒まで食べつくして、お店の人に喜ばれました、とさ。

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また脱ホノルルです

2012年06月24日 | 日記


なんだか最近、旅続きですが、明日から3日間の予定で、ハワイ島に行ってきます(大好きなヒロです♪)。
何かおそろしい、イエ、おもしろいネタが拾えたらいいのですが!

そうそう、おととい書いたキング・カメハメハ・フラ・コンペティションが、昨日終了。今年もいろいろ話題の尽きない、エキサイティングな大会でしたねえ。

で、前回トップの写真に載せたホノルル港カラーの衣装のグループは、見事、くだんのフラ・カヒコ(古代フラ)部門で優勝しました。やはり~!

昨日行われた、同じグループのアウアナ(現代フラ)の衣装もまた、素晴らしく綺麗で。曲はクラシックなラブソング、ミ・ネイ。40人くらい?のダンサーが、ウェディングドレスかと見紛う純白の衣装を着て美しく舞い…。しかも、あのナプア・グレッグ改めナプア・マクアの生唄で踊ったのですよ! 見ていて、涙が出てくるほどの美しさでした…。こちらは惜しくもフラ・アウアナ部門2位!

詳しい大会結果は、フラ雑誌「フラレア」のサイトhttp://www.hulalea.com/tools/convention/2012-1/をご覧くださいね。

では行ってきま~す。
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ホノルル港を再現したフラ

2012年06月23日 | ハワイアナ


今日は仕事で、フラダンサー注目の第39回キング・カメハメハ・フラ・コンペティションに行ってきました。今日はフラ・カヒコ(古代フラ)の日で、明日はフラ・アウアナの日&表彰式です。

今日のパフォーマンスは、本当にどこも甲乙つけがたい素晴らしさで。もち、日本予選を勝ち抜いてきた日本のハラウ・フラ(フラ学校)も、地元ハラウと肩を並べるよい演技を見せてくれました。詳しくは10月発売のフラ雑誌、フラレアをご覧くださいね~。

カヒコの日である今日は、さまざまな古式豊かな衣装が登場。また、チャント(詠唱)の内容を踊りの振りはもちろん顔の表情、衣装でも表現するフラにあっては、衣装のディープさを観賞するのも楽しみですね。

上の写真は、カラカウア王の愛したホノルル港沖の海を歌ったチャントのダンサー達なのですが。一目見るなり、驚きました! 我が家のテラスからは、そのホノルル港が見えるのですが、この衣装はまさに私が毎日見ているホノルル港の海の色そのままだったからです。沖に白い波が立ち、薄かったり濃かったり紫がかっていたりする、美しく複雑な海の青がそのまま再現されていて、とても綺麗。しかもダンサーが一斉に踊りだすと、まさに波の立つ海のようで。このハラウのクムフラ(フラの師匠)、カプア・デリレイ・モエの衣装創りの妙には、今日もまた驚かされました。

そして以下のダンサーの踊っているフラの主題は…ハワイ好きの方にはもうわかりますよね? ハワイ島キラウエア火山に住むという、ハワイ神話上の火山の女神、ペレを謳ったものです。もしフラダンサーが黒と赤の衣装を着ていたら、それは紛れもなくペレの唄、ひいてはハワイ島の唄ということになります。黒は溶岩、赤は火、を表しているのですね。




以上はフラの衣装のほんのごく一部のルールですが、フラって…。衣装作りひとつとっても、本当に海よりも深く山よりも崇高な奥深い芸術ですね。あの衣装は美しいだけではないんです! 

今日の競技会を見ていて、フラの素晴らしさをつくづく感じました。
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ハワイは今、夏本番

2012年06月21日 | 日記


今日は1日、もやもやの心とともにダウンタウンを散策していました。
(なぜって私のPCがまたもウィ-ルスにやられてしまって。修理にださねばならず、1日、仕事できませんでした。同じことが5月にも起こったばかり。涙。でも気の毒に思ったのか、修理の方が、無料で新しいウィ-ルス対策のソフトをインストールしてくださいました。嬉)

久々に近所の大型店ロス・ドレス・フォー・レスに出かけたら、そのキッチン売り場はもう、夏まっさかり。
バーベキューパーティ、ガーデンパーティのためのプラスティックのウエア類が、所狭しと並べられていました。なにせこれからは7月4日の独立記念日を始め、祝日や楽しいイベントが目白押し。夏本番ですものね!

しかもそこには、上の写真のようなスイカを真上からスパッと切るための器具まで置かれていて。ワイヤーっぽいものでスイカをスパンッとカットしてくれる優れもの…のようですが、便利なようでいて、実は力がいるでしょうネ。私は包丁でちまちま切る方が好き。



こんな楽しい夏のグッズを見ていたら、私の心もいつの間にか晴ればれしてきました。南国ハワイですから、こういったプラスティックのテーブルウエアも通年使えます。気分を変えて、この夏は食卓を明るく飾ってみようかしら? プラスティックといえど写真の星条旗カラーのワイングラス・セット、なんだか可愛くて、思わず買いそうになりました、とさ。

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番外編「鎌倉の怖い話」

2012年06月18日 | 不思議譚


今回の日本では、いつもゆっくりと訪れる鎌倉に、20分ぐらいしかいられなかったのが残念でした。行くことは行ったのですが、鶴岡八幡宮にお札を返し、新しいものを買っただけ…。おまけに雨がひどかったので、お御籤を引く余裕もありませんでした。

2年前の帰国では、高校時代の友人Yちゃんと2人で八幡宮の界隈を散策して、とても楽しかったのですが。その際、思いがけず鳥肌の立つ経験をした私達。ハワイの不思議話ではないですが、今日は、2年前の鎌倉での出来事を皆さんにシェアしたいと思います。

2年前のその朝、八幡宮を後にした私達は、近くに源頼朝の墓があることを知って、行ってみることにしました。徒歩で15分くらいだったかしら? 頼朝の墓があるという、小さな白旗神社のある小高い丘の前に到着しました。ですが。石段の上にはためく白旗と丘を見たとたん、なぜか私はゾ~ッとしたのです。

「なんかコワイ」。つい呟いた私を、Yちゃんが戸惑いの様子で見つめました。それでも、「なんだか今、一瞬ゾッとしちゃった。でも行こう!」と私。

…その時、別に深い理由があってコワイと言ったわけではないのですが、そういう私を、Yちゃんが引きとめます。「ジュン、ジュンがそういう風に感じるなら、行くのやめよう」。「大丈夫よ、Yちゃん。私、霊感なんてゼロなんだから。ただそういう話が好きなだけで…」「ううん、やっぱりやめよう。私も行きたくない」。そういうYちゃんの顔が、心なしか青ざめています。

そんなやりとりをしているうちに、何だか私もさらに怖くなってきました。気がつくと鳥肌まで立っています。そこで結局、再び鶴岡八幡宮に戻ることに。そう決めて白旗神社のある丘を見上げると、丘全体がコワイ雰囲気で。…丘の下には小さな公園があり、幼稚園帰りの児童がたくさん遊んでいました。「こんなとこに公園なんてあっちゃイケナイ」。なぜかそんなことを感じた私です。

その後私は、頼朝って変な死に方をしたのかしら? と思い調べてみましたが、別にそういうこともなく。馬から落ちて死んだとのことで、ひどく恨みを残すような死でもなかったようです。なのでこの一件についてはわけがわからなかったのですが、その後、ある鎌倉の歴史&史跡の本を読んでいて愕然!

くだんの(なぜか怖かった)白旗神社は、頼朝法華堂の跡地に立っているのですが…(そのため、そこに頼朝の墓があります)。頼朝法華堂というのは、北条氏と対立し、追い詰められていた鎌倉の豪族、三浦氏一族が立て篭もり、1247年に一族郎党、自決した場所なのでした。

なんでも三浦一族、生き残った全兵力がその法華堂に集結し、その数は御家人だけでも260人余り。郎党を含めれば1000人近くがそこにいた、と言われており(新人物文庫「もっと行きたい鎌倉・歴史散歩」より)。その全員が法華堂で、自刃して果てたのだそうです。しかも当主の弟、三浦光村は、自分の首を上げられないよう身元を隠すため、自ら鼻をそいで死んだという…。世にいう宝治合戦の顛末です。

三浦といえば、神奈川県では三浦市、三浦海岸、三浦半島と、あちこちにその名が残っています。もちろん、私も三浦という地名は知っていましたが、豪族の名の名残だったんですね(無知な私)。頼朝法華堂は、その三浦一族の滅亡の地だったわけです。法華堂はもう、残ってはいませんが…。

そんなこととは露知らず、でもなぜかその地を見てゾ~ッとした私達。案外、霊感ゼロというわけでもないのかも? …と言いつつ、もしもYちゃんに止められていなかったら、私はきっとあの石段を、登って行ったことでしょう。

古都、鎌倉には、こういった話がいっぱいありますよね。京都・奈良もしかり。ああ、もしも私がハワイに引っ越していなかったら。そしてどこかの出版社に勤めていたら。古都の不思議話シリーズとして、「鎌倉の不思議なお話」「京都の不思議なお話」なんて作っていたカモしれません。どなたか日本で、拙著「ハワイの不思議なお話」の日本版を作ってみませんか? 歴史・文化もしっかり含めて…。

日本での休暇直後なので、ついこんなことばかり考えちゃいました。
(写真は2年前に訪れた長谷寺です)


 
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