先週日曜は、ワイキキであちこち、写真を撮っておりました。そのうちの一箇所が、ピンクパレスとの愛称で知られる高級ホテル、ロイヤルハワイアンホテルです。
このホテルは1927年創業ですが、その土地については古~い歴史がありまして。16世紀に大酋長カクヒヘヴァが拓いた椰子園の跡に建っています。カクヒヘヴァはオアフ島を代表する大酋長。そのため、大昔オアフ島は、「カクヒヘヴァのオアフ」と呼ばれたほどですよ。そう、由緒あるホテルですが、土地そのものにさらなる歴史と伝統が息づいているんですね。
その昔、カクヒヘヴァはここに1万本の椰子の木を植え、ヘルモアと名づけました。ヘルモアとは、ハワイ語で「鶏の引っ掻いた跡」。カクヒヘヴァの目の前に怪鳥が降りたち、地面を激しく引っ掻いたとか。その地に椰子を植えたのが、椰子園ヘルモアの始まりだそうです。
この歴史あるヘルモアの椰子の木は、今もホテルの内外に残っています。もちろん、16世紀から生き続ける椰子の木なんてないのですが、今たっているのは、ヘルモア時代の椰子の子孫たち。ちなみにホテルがオープンした時代には、まだたくさんの椰子が残っていました(下の写真)。
ロイヤルハワイアンホテルは、ヘルモアゆかりの椰子を大切にしていて、数年前に改装工事のため一部、木を切らなければならなかった時も、その椰子で太鼓を作ったそうです。
これらの太鼓はロビーの一角に展示されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね! カクヒヘヴァゆかりの…太鼓ですよ~。