森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

女神ペレのお膝元、パホアという街

2015年06月20日 | 日記


話が前後していてゴメンナサイ。今日はまたハワイ島のネタに戻ります。

「溶岩、街に迫る」で注目を浴びたパホアの街を、今回のバケーションで訪れた話は先日書きました。パホアという街、初めて訪れた私達には、いろいろ驚くものがありました。

私はてっきり、もっと店も少な~いカントリータウンを想像していたのですが、意外や意外。結構ツーリストの目を引くお洒落な店が、目抜き通りには集っていました。そして通りを歩いていて感じたのは…パホアって、けっこうヒッピータウンなのかな? ということです。ヒッピーって古い言葉ですが、たとえばカウアイ島ハナレイやオアフ島ハレイヴァのように、前衛的な雰囲気が漂っていました。





なので、ぶらりと入った古本屋さんにも、スピリチュアル関連の本が、もういっぱい! ほかにマッサージの店やナチュラルフードの店など…。住んでみたいな~なんて、ちょっと思っちゃった、いかした街でした。

そして! もう1つ驚いたのは、この街がキラウエア火山というか女神ペレに、ものすごく近いということです。近いというのは距離感だけではなくて、精神的にも、ですね。冒頭のペレの壁画はもとより、街のビジネスにも、それっぽい名前がいっぱい。ペレなんとか、とかラヴァなんとか。火山のお膝元で暮らしているんだという意識が、ずいぶん高いような気がしました。


ペレズ・キッチン


ラヴァ・シャック

そして納得。なので~。昨年、街に溶岩が迫った時にも、住民は達観していたんですね。「マダム・ペレの思し召しのままに」「自分達はマダム・ペレの領域に住んでいるのだから、溶岩に埋もれても仕方がない」。

ハワイの人々が一般に古代の神々を信じるよりもっともっと、女神ペレを崇拝する気持ちが強いのは、そういう土地柄なんですね。地理的に、精神的に、昔から女神ペレとの関係がものすごく近いわけです。

初めてパホアの街を歩いて、そんな風に感じた私でした。

さて! 今日はホノルルで、カメハメハ・フラ・コンペティションが開催されますよ~。私もこれから、取材に行ってきますので、今日はこの辺で…。ALOHA!
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マーク・ヤマナカ、最高です!

2015年06月13日 | 日記


急にハワイ島ネタからシフトしてしまいますが...昨日は、今年36回目を迎えた「まつりINハワイ」の取材で、終日、炎天下のワイキキで過ごしておりました。まつりINハワイは、日本の伝統芸能とハワイを融合させたフェスティバル。あちこちのステージで、日本の芸能ありフラありの、大変エキサイティングな催しです。

夜7時からは、カラカウア通りを歩行者天国にしての、大がかりなストリート・パーティも! 夜店やライブ音楽など、とても楽しいパーティでしたが、仕事ながら私が一番盛り上がったのは、ハワイ島ヒロ出身のハワイアン・ミュージック・シンガー、マーク・ヤマナカがステージに登場した瞬間でした!(向かって右側の男性。もう一人は、MCのキモ・カホアノ氏です) 

彼がステージで歌い始めると、その圧倒的な声量の歌声がストリートに響きわたり、観衆の目がマークに釘付けに。マークのライブを見たのは3回目でしたが、ホント、彼の声って最高です!

願わくば、彼のワンマンショーを見てみたい...。いつもイベントの一部としての30分くらいのステージでしたからね。次回はたっぷり、彼のコンサートを見てみたいです(日本ではあると思うのですが、ハワイではそんな機会が意外にありません)。

うちの近所のハワイシアターに来てくれないかな~。そんなことを星に願った、昨夜のまつりINハワイでした。

明日の夜は、クライマックスのパレード。カラカウア通りで、5時~7時の開催ですよ~。もちろん、私も駆けつけます!
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パホアの溶岩、見てきました!

2015年06月11日 | 自然


今回のハワイ島ではヒロに3泊、コナに1泊してきました。ヒロ、といっても正確にはキラウエアロッジに泊まったのが2泊。その後ヒロ湾沿いのホテルに1泊したのですが。

今回、初めてパホアの町に遠征しました。パホアといえば昨年の11月、町にキラウエア火山の溶岩流が迫り、連日大ニュースになっていましたっけ。たった一つのお墓を除いて墓地をも飲み込んだ溶岩の写真は、こちらをご覧くださいね。

当時は、町を貫く道路が溶岩によって今にも分断される、そうなると町は孤立してしまう! と大騒ぎになったのですが。ジリジリと前進していた溶岩の流れはいつしかピタリと止まり、今のところ、町には平和が戻っています。

その町はずれの溶岩の名残りが、冒頭の写真です。パホアのリサイクル施設のすぐそこに迫っていて、フェンスもばりばり。いや~、なかなかの迫力でした! 看板なども飲み込まれていたし、電柱には、防御のための囲いがしっかりと。電柱が倒れたら大変なことになりますからね。





この溶岩を見に来る人が多いのでしょう。溶岩の上には、実にさまざまなお供えが残されていました。花、貝、お賽銭、しかも小さなジンのボトルまで!

火山の女神ペレにジンを捧げるという慣習がハワイにはあるので(比較的新しい慣習ですが)、そのためでしょう。よく見ると、お数珠というかロザリオまでありました。



パホアの溶岩騒動は、これで収まったわけではなく、キラウエア火山からはいつ何時、溶岩がまた流れ出すかはわかりません。でもとりあえず今は、町の人々も普通の営みを取り戻している感じでした。ペレ様、有難う!

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ハワイ島の旅から戻りました

2015年06月07日 | 旅行


なんだかご無沙汰してしまいました~。4泊5日で、ハワイ島に行っていました。ヒロに3泊、コナに1泊です。楽しかった~。史跡もあちこち、見てきましたよ~。

おいおい、ハワイ島のネタ、UPしていきますね。とりあえず今日は、ご無沙汰~のご挨拶まで。
あ、冒頭の写真は、アンセリウムの里、ヒロで見たアンセリウムです。このめしべの奇異さ、なんなのでしょう。この2本だけが、こんな風でした。
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リリウオカラニの壁画、エピソード

2015年06月01日 | ハワイアナ


前回、リリウオカラニ女王の壁画についてお話ししました。うちのハワイアン夫の姪っ子、甥っ子が壁画に登場していることに触れましたが、ユニークな逸話があるのでついでにご紹介しましょう。

巨大な壁画を見上げるように立っている子供達(の絵)は、ほぼ実物大。なので、なんとある日、消防隊員が「あんな高いところに子供が! 危ない!」と、大慌てしてしまったそうなんです(笑)。

その消防車はたまたま壁画の横を通りかかったそう。その時にチラリと見上げた壁画の前に、小さな子供達が立っているのを見て、急ブレーキ。キキキ~ッ! と消防車を止めて壁画近くに駆け寄った消防隊員は、子供達が壁画の一部であるのを知って大笑いしたそうです。それだけ子供達が、リアルに描かれていたわけですね。確かに、親族が見てもそっくりに思うわけですから、知らない人が見たらなおさらでしょう。



ちなみに壁画に描かれている波ですが、こちらも超リアルで。制作者はなんとガラス作りの職人に波のモデルを作ってもらい、それを元に波を描いたとか。なるほど、質感がものすごく立体的でリアルです。

壁画見学の際は、そのあたりもぜひ、チェックしてみてくださいね~。
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