森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ネパールの新絨毯@イオラニ宮殿

2015年05月07日 | 歴史


うちから徒歩で10分のイオラニ宮殿。ボランティアでツアーの案内をやっているキルト作家のアン先生に会いに、行ってきました~。博識のアン先生のツアー、2回目ですが、行くたびに新鮮な内容で。勉強になりました&面白かったです!

何を隠そう私も、宮殿のお手伝いができるよう、勉強中の身です。1月から週に一度、宮殿のクラスに通っていまして。ホントに知れば知るほど...奥が深いです、ハワイの歴史は!

さて、この日のツアーで驚いたのは、カラカウア王の寝室に、真新しいカーペットが敷かれていたことです。だって前日、クラスで行った際には、なかったんですもの。それが一晩で急に! 働き者のメネフネがやったのか? と思いましたよ。それが冒頭の写真です。まだ敷きたてホヤホヤ?で筋も入ってますね。

この絨毯は、王国時代の1880年代に撮られた写真に従い、厳密に織られたものです。ネパールで創られたそうです。もちろん白黒写真しかなかった時代ですが、現代の技術を駆使して光の具合などを分析し、色を割り出したものだそうで。とても品があってきれいですよね!

最近、宮殿でいろいろ学んだのですが(1980年代から宮殿は博物館として公開されています)、とにかく王国時代の様子を現代に蘇えさせるため、宮殿スタッフは大変な努力を重ねています。昔ハワイ王国崩壊とともに売り払われた宮殿内の調度品も、そうして半分くらい戻ってきています。しかもまだまだ追求中です(このあたりの話は、またいつかシェアさせていただきますね)。

そんなわけで、復元品ではありますが、新たな絨毯が入ったことについてもスタッフは嬉しそうでした。ネパールの皆さん、素敵な絨毯を有難う! ネパールが誇る貴重な織物文化&技術が、打撃を受けていないといいのですが...。

コメント (8)
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